うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

イチョウの黄葉を賞でる

2008年11月30日 18時27分19秒 | わたしの日常です。

 近所にイチョウの大木があり、黄葉を賞でる。たしか、千葉の名木100選に選ばれていたはずである。県道沿い近くで意外と新規に来た住民には知られていないようで、閑散として景色よく気分良好、イチョウ特有のしんとして豪華なゴールデンシャワーを浴びることができる。

 西福寺:佐倉市坂戸  雌株 樹高23.0m 目通り幹周 7.4m
 残念なことにデジカメ写真では、撮影技術の未熟さと画像容量オーバーで中途半端になってしまった。
 推定寿命、5, 600年以上か。生育は極めて健全で、やや落雷か強風で折損した跡が見受けられる。大きな腐朽部分はない模様。当日は盛りを過ぎてイチョウの落ち葉時雨が降っていた。ここ日蓮宗の西福寺境内では、定期的に清掃もなされて、落下して異臭を放つ銀杏の汚れもない。
      
  
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ギボウシの紅葉とよもやま話

2008年11月24日 04時24分31秒 | 俳句・短歌、またはエッセイ

 これは今のギボウシの圃場である。黄色くなったり、紅葉が一面にひろがり、なんだか、春先から夏までの移り変わりを思い出し、静かな生命の名残りを感じる。
 そういえば、昔、北海道の登別からオロフレ峠を経て、洞爺湖付近の北湯沢というひなびた温泉場の小さな渓谷で白い葉の紅葉を見たっけなあ。オトコヨウゾメであったか、なんという灌木だったか。彼の地の紅葉は本州と異なり、降るような落ち葉、そこはざっくりとして荒々しい光景であったが、あれは良かった。その場の空気に透明感がありハラハラとしていた。
 今はこんなふうに、見わたす限り、草紅葉に季節は変わった。これからは霜が降り、場合によっては白い世界に変わっていく。人事の苛酷さと森羅万象の輪廻。そして、それでもその無常感にあらがう日々の暮らしがある。
      
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ギボウシ・フレグラントブーケの秋咲き

2008年11月23日 06時22分39秒 | ぎぼうし栽培日記

 数日前の写真を掲載する。圃場ではもう葉も枯れ、地上部に跡形もないギボウシが目立ってきたのに、なぜか、‘フレグラントブーケ’ が蕾を持ち花咲く寸前だ。
 この香りギボウシ ‘フレグラントブーケ’ は、マルバタマノカンザシ(丸葉玉の簪)系の園芸品種で、ほかのギボウシと比較してさすがに亜寒帯に属する中国の旧満州が自生地であるせいか、遅く秋口まで生長をつづける特徴があるようだ。ほかに英国で作出し育種されたものにも、一般的にその傾向があるようにおもう。

 これは、近所にギボウシ直接販売の宣伝も兼ねて、8月から3ヶ月間置かしてもらっていたもの。そろそろ、枯れてくるからと回収してきた。ほかにも、行きつけの若い夫婦が営む床屋さん(ヘアサロン“ダンディ”)へ、今までに増やしすぎた観葉植物・スパティフィラム‘アウナロア’、アグラオネマ‘シルバーキング’、それにギボウシ二鉢をさし上げた。
 ‘フレグラントブーケ’について、地元では種子吹き付け業者(:フタバ緑化産業㈱)の大手である民家風の事務所の玄関周辺に、うまく風をよけて半日陰に設置した。気がかりの水やりの頻度も事前にお願いしていたのだが、上手にケアしてくれたようだ。

 この時期だとまだ狂い咲きとは言えず、秋咲きだ。二度咲きという生理現象とおもわれる。通常の開花時期は、ものの本では秋の彼岸過ぎまでとされている。いい加減と言えばいい加減だ。まあ、どの世界でもガイドブック、入門書、能書きを言い執筆する人がすべてに詳しいわけではない。著者自身に実際に栽培経験があるとは限らないのだ。本の内容に錯誤があれば買わなければいい。老婆心ながら、亀の甲より年の功で言うのではないが、いつでもどの世界でも、本当の専門家はわずかである。あれれっ、わたしの悪い癖、話が変な方向に行ってしまった。

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寒河江ギボウシの結実

2008年11月22日 04時06分00秒 | ぎぼうし栽培日記
暦の上では、今日は小雪だ。
 ギボウシのなかでも“寒河江”の結実は遅いようだ。これは11月19日の写真。
 今までに種子の採取は‘スィートスーザン’1株、‘曙徳玉’1株、‘コバギボウシ’2株はすでに先月のうちに終わり、残すはこの‘寒河江’2株と‘黄金徳玉’1株の実になる。5品種だが、とてもとても新品種の育種、作出家のように、計画的にはいかない。わたしにしてみれば、単に昨年末の‘パトリオット’に気まぐれでおこなった播種がうまくいきその味を占めただけに過ぎない。
 果実を手にとって見ると、これは明瞭に風散布型だとわかる。黒い種子に薄い翼をもち風に乗りやすい構造になっている。その飛散距離も種子自体に重さもあるから、それほど、遠くには行かない。
 しかし、総じて園芸品種よりも野生の原種の方が、草姿、勢いにもかかわらずしいなは少なく、結実の割合がいいようだ。もともと花をつけるのに分不相応とおもわれるほど丈のある花茎を伸ばす。そして一生懸命にきれいに開花し、結実に頑張っているように見える。しかし、そこがギボウシマニアにとっていいのだろう。
 まあ、ほかの植物全般を見てきたわたしにとって気づくのが遅いのだが、やっとこの植物の生理のからくりに合点がいった按配だ。
 さてさて、今年はどうするか、別に急いで直に採り播きにしなくともよいだろう。一度休眠させて、来年の立春過ぎの予定にしようか。


拡大写真


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実のついたフェイジョア

2008年11月21日 06時02分11秒 | オリーブ・フェイジョア栽培日記
昨日の朝は、この時期一番の寒さ。前回に引きつづきフェイジョアの記事を書き込みます。
 写真は11月19日現在、ここは千葉の内陸部。これは実のついたフェイジョアの光景です。根元回りで一升瓶ほどの太さがあり、露地植え15年くらい経過しているせいか収穫量は安定しています。葉の色と実の色が全く同じ深みどりで、ご覧のように目を開いて注意して見ないとわかりません。ちょうど、卵大、Mから3Lぐらいの大きさと形状です。
 樹上でもぎとるのではなく自然に落下した頃が収穫時期です。しばらく自然状態で放置して、1~3週間ほど追熟させ、柔らかくなり甘い芳香が出てきたら食べごろでしょうか。
 生食で利用。中身をえぐって食べるか、輪切りにしてフルーツサラダか、洋菓子でフルーツポンチにするか、甘い花びらを付け合わせにするか、果実酒か、が主な食べ方のようです。(白い花弁はエディブルフラワーとして食べられます、砂糖菓子の甘さです)。
 まだまだ、日本ではイメージが先行していて、品種ごとの栽培法と味わいを比べた調理資料が少なく本格的な果樹として扱われていません。多分、フェイジョア栽培技術の確立と品種ごとの受授粉の難しさと、利用に際し単品としては淡泊すぎてそれほどおいしくない、(栄養成分の未分析、)などによるものです。(嗜好の個人差はもちろんあります)。
 今までに果物市場には出荷されたとは寡聞にして聞いておりませんが、利用の仕方としてフルーツパーラーが積極的に商品化しメニューに加えれば面白い。また、花はエキゾチックでいいのですが、花びらがくずれやすく、生花の花卉材料としては難しいでしょう。
         
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フェイジョアの実のなる頃に、

2008年11月20日 04時45分09秒 | オリーブ・フェイジョア栽培日記
秋冷の候、わが家の庭にも四十雀が二、三羽遊びに来る。降る黄葉の景色、小柄で鮮やかな白黒の体色に、わたしは思わず、目で追うこの頃だ。
 今年も、どっさりとフェイジョアの実のなる頃になった。品種は自家受粉の“クーリッジ”、これは自然状態による受粉ですがご覧の通り、毎年安定した収穫量です。多分、一本の木でこの容器に4つ程度か。
 だが、わたしはどのように調理したらいいか全く自信もなく、せっかくの結実のゆえにやみくもに処分しずらい。
 わたしはひたすら可憐で蠱惑的な花を楽しむだけだ。この果実は日持ちしますので(追熟果物)、もし、皆さんの中でお入り用の方はご連絡ください。無料でおわけします。
 しかし、このシャンパンクーラー(シャンペン桶?)は別です!

 来年ぐらいにはこの品種のフェイジョア苗木の直接販売を予定したい。

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晩秋七句--偶成

2008年11月16日 07時11分54秒 | 俳句・短歌、またはエッセイ

 ・秋憂い 芋虫が角を出し わが手の甲

 ・奈落の陽 思いめぐらす 落ち葉かな

 ・滾(たぎ)りおる 犬の険しき声 小春日和

 ・電話のベル 昏(くら)い西空 いついつと    
  
 ・立ち止まり 過ぎ去る想いを 草紅葉

 ・昼時分 ミルクとパンを餐(さん)し カラス啼く

 ・濁るあたま 足もと寒し 秋の日の入り

    
 
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ギボウシの分類・系統⑧--クロナミギボウシ系、不明品種

2008年11月14日 05時13分46秒 | ギボウシの系統・分類
 ■クロナミギボウシ系
学 名: Hosta(属)― Bryocles(亜属)― Helipteroides(節)―sieboldiana
     (Lodd.) Engler ―var. fluctuans F. Maek.
原産地: なし

品種名 ***・****・****・****・****・****・****
  【※ ◇マークはマイコレクションのギボウシ】
・◇寒河江(Fluctuans variegated)
・ 天竜(サガエの変種)
・ リバティ(皇帝?)(サガエの変種)

   ****・****・****・****・****・****・****
 クロナミギボウシ(黒波擬宝珠)系では“寒河江”がこの世界では有名。山形県寒河江市内で偶然、発見された自然交雑種。
 このグループは大型で肉厚でウェーブをもった大葉の品種が多く、本来は鉢やポットではなく地植えに向いている。落葉時期が遅く、結実状況は、熟すのが遅い部類に入るが、空さやが少なくきわめていいようだ。ギボウシの仲間ではよく花も咲くし強健種であり、存在感があり大鉢や化粧鉢を用いたディスプレイに最適の草花である。
 これは外国でも日本でも共通した、人気品種である。

**・****・****・****・****・****・****・****
 ■不明品種
品種名 ***・****・****・****・****・****・****
  【※ ◇マークはマイコレクションのギボウシ】
・◇レディ ギネベェーレ
・◇f
・◇アニー
・◇アイランド チャーム(Pink Pantherの芽変わり、Flamboyantの交配種)
・◇アバ ダバ ドウ
   ****・****・****・****・****・****・****

 この品種は資料不足と栽培経験の未熟で、まだ未分類である。ぜひとも、皆さんの教えを乞いたい。


 このシリーズは、⑦に引き続き追加としての追補版(extra)です。あらかじめ、ラフな内容になることは想定していたのですが、今回でひとまず終了します。 わたしは、日本、中国、朝鮮の北東アジアにしか自生しないギボウシが、これほどまでに欧米において熱狂的に交配、増殖し栽培されている現実に、国民性、文化の違いもさることながら驚きを隠せずにいました。
 せっかくだから、この日本の古典草花であるギボウシ、(ホスタ)をランドスケープデザインの世界でもっと生かせないものか。
 ここでは、ギボウシの分類・系統を明らかにするために亜属・節・種を整理して原種とその園芸品種ごとの特性を浮き彫りにし、栽培、鑑賞(利用)、配植方法を検討したものです。手探りで進めてきたこの品種群の区分けも、わたしが初めてのようでぜひとも皆さんの批評をいただきたいところです そして、ランドスケープアーキテクトの立場から、またギボウシの供給、生産者として、わたし自身の勉強を兼ねていました。(参考させていただいたのは、以前、【ギボウシの参考資料、Webサイトほか】としてグログにUPした内容になります)。
 引き続き、情報を私有化せず、来年度も実作者としての知見、ノウハウを踏まえて公表していく予定です。

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“だいたいで、いいじゃない。”

2008年11月12日 04時34分38秒 | 活字中毒の日々、そして読書三昧
いよいよ寒くて、下ズボンを引っ張り出して穿く季節になる。こんな調子では来春まで手放せなくなるなあ。
 最近、わたしの読書という習慣の傾向では、なぜか、深く入り込んでしまうようだ。新規に買ってきた本を読みつつ、以前買ってきた本を引っ張り出してまた読む。吉本隆明は好きで、この本は口語文でまとめられているせいか読みやすい、だからわたしは対談本、雑書も結構買う。
“だいたいで、いいじゃない。” 吉本隆明/大塚英志 文春文庫
 
 この本では広範なスタンスに立つ吉本隆明の聞き役と、おたく世代代表の大塚英志の洞察、想像力のたまものである饒舌により、わたしたちの時代以降の、現在の40から20代にかけての社会風俗になっているサブカルチュアについて、目から鱗が落ちるようによくわかる。
 日本は、経済成長を遂げて現代は高度消費社会であること。先進国とは産業的に第一次産業の生産部門ではなく、第二、三次産業のサービスの業界が占める割合が多いこと。つまり、直接的に生産活動にタッチしなくてもなんとか飢えずに生きていけること。(奇想天外ではあるが、例えとしていえば、食料の野菜などは栽培過程も知らず、農家ではなく八百屋さんが作っていると錯覚されても不思議ではないこと?!ダイレクトに日常感覚ではものが見えにくくなっていること)。
 その結果、物質的には暮らしやすくなっている。

 これはバーチャルな世界の極地である。なぜこの時代に、おたくの世界が受け入れられつつあるか。
 アニメーションの世界で‘機動戦士ガンダム’、‘新世紀エヴァンゲリオン’などと、わたしにとっては生理的に受け付けない世界だがなんとなく理屈の上から分かったような気がする。イメージと概念をゲーム感覚で非日常的に楽しませてくれる世界。
 わたしは実は、宮崎駿さんのものは‘となりのトトロ’あたりまでは良かったが、‘千と千尋の神隠し’以降、‘もののけ姫’、最近の‘崖の上のポニョ’など、一連の内容に気味悪さを感じてきた。作画能力に加えて、ここにはわたしの専門分野である植生の知識も入っているが、総じて寄せ集めの題材をアレンジしただけではないか。ヒューマニティと啓蒙性と唯物史観の奇妙な混合。商業的に成功を収めればそれでいいのか。わたしは、ちょっと違う気がしている。
 とりとめもない書き込みになったが、わたしたちの世代の手塚治虫の漫画には、もっと前向きな理念があった気がする。
       
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ギボウシの分類・系統⑦--原種系

2008年11月09日 03時45分03秒 | ギボウシの系統・分類
 ■ウラジロギボウシ
学 名: Hosta(属)―Bryocles(亜属)―Helipteroides(節)―hypoleuca 
     Murata
原産地: 愛知県三河地方の岩場に産する。
品種名 ***・****・****・****・****・****・****
  【※ ◇マークはマイコレクションのギボウシ】
・◇サム アンド サブスタンス(黒ギボウシ系×)
・◇フレグラント ゴールド(サムアンドサブスタンス×)
   ****・****・****・****・****・****・****
 
 ウラジロギボウシは大きな葉と葉裏の白色が特徴で、垂直に近い断崖の岩場に大きな葉を1~2枚だけ垂らして自生する。
 園芸品種のサムアンドサブスタンスは、春から初夏にかけて、葉を伸ばしみるみる大きくなりその後生長が止まる性質の最大級の大型種、葉の形態は大葉、立ち葉と言えるだろう。ギボウシのなかでは草姿がギボウシらしからぬ印象をあたえるユニークな品種である。


 ■イワギボウシ
学 名: Hosta(属)―Bryocles(亜属)―Picnolepi(節)―longipes―var.
     longipes(Franch. et Savat.) Matsum.
原産地: 九州から東北まで分布し、岩上や樹上に着生する。
品種名 ***・****・****・****・****・****・****
  【※ ◇マークはマイコレクションのギボウシ】
・◇イワギボウシ?
・◇イワギボウシ
 ****・****・****・****・****・****・****

 どっしりした葉姿の小型品種である。自生地ではしばしば群生しているのを見かける。繁殖力は強く、小株を増やしていく。


 ■コバギボウシ/オモトギボウシ
学 名: Hosta(属)―Bryocles(亜属)―Nipponsta(節)― albo-marginata
     (Hooker) Ohwi
     Hosta(属)―Bryocles(亜属)―Helipteroides(節)―sieboldii―
     var.lancifolia
原産地: 九州から、サハリン、沿海州まで分布し、草原、湿原に多い。
品種名 ***・****・****・****・****・****・****
  【※ ◇マークはマイコレクションのギボウシ】
・◇コバギボウシ
・ カピタン
・ 文鳥香


 ■オトメギボウシ
学 名: Hosta(属)―Bryocles(亜属)―Venusta(節)―venusta F. Maekawa
原産地: 済州島とその付近の諸島に分布し、日本で栽培される小型の種。
品種名 ***・****・****・****・****・****・****
  【※ ◇マークはマイコレクションのギボウシ】

・◇ボールドリボン
・◇ワイド ブリム(ボールドリボン×ボールドワンの交配種)
・◇ブリム カップ(ワイドブリム×)
・◇スノーキャップ(ワイドブリム×ロイヤルレインボウの交配種)


 ■カンザシギボウシ/イヤギボウシ
学 名: Hosta(属)―Bryocles(亜属)―Lamellatae(節)―capitata (Koidz.) Nakai
原産地: 西日本と朝鮮半島南部に分布し、主として石灰岩の岩場に産する。
品種名 ***・****・****・****・****・****・****
  【※ ◇マークはマイコレクションのギボウシ】
・◇ゴールデン ティアラ(カンザシギボウシの実生の突然変異--芽変わり)
・◇ハイドン サンセット(カンザシギボウシの芽分かれ)
   ****・****・****・****・****・****・****

 カンザシギボウシ(簪擬宝珠)とイヤギボウシ(祖谷擬宝珠)は、水はけの良い土壌、自生地では傾斜地の岩場に好んで生えるようだ。花序は房状に上部につく。これは、マニア垂涎の野生種。
 なお、ゴールデンティアラ類は、今後、緑地の植栽計画上、小面積のグランウンドカバープランツとして寄せ植えにして利用したいものだ。

 このシリーズは、⑥に引き続き追加としての追補版(extra)です。
 なお、ここでは、少々の栽培経験とわたしの頭の中の独断と偏見とあて推量で話題がすすみますので、ある程度、適当にとらえてご理解ください。

 皆さんもWeb上の百科事典と称される、Wikipediaの要領でコメントをください。
お待ちしております。

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60年安保、岸上大作の短歌

2008年11月07日 03時40分57秒 | 俳句・短歌、またはエッセイ
今日は立冬。
 “文藝別冊-総特集-吉本隆明-” 河出書房新社 という雑誌を読んでいたら、岸上大作の短歌を思い出した。わたしの所蔵している中にはかれの短歌集は見つからず、やむを得ず、ほかの本からの孫引きやWEB検索をしてここに採録した。煩雑を恐れることなく、ここでは重複を厭わず記している。まずは関係者の方々に対して、どうか了承のうえご寛恕を請いたい。

 樺美智子さんが亡くなった60年安保のとき、 岸上大作は国学院大学の短歌研究会に所属していた。もうすぐ、死後50年になる。
 当時、彼は煩悶の情を持って、歌人寺山修司(突っぱねられたが・・)や吉本隆明を訪ねたらしい。吉本隆明は岸上大作の葬儀に参列するが、遺族から死因について、あんな本を読んだためにと、責められるのだ。
 「意志表示」の解題に吉本隆明の分析と解説があり、また自身の“追悼私記”にも転載されている。(ちなみに、吉本隆明の追悼の文章は秀逸ぞろいだ)。
 どうぞ、若い気魄と切迫した心情をたどっていただきたい。

岸上大作 【きしがみ だいさく】
昭和14年10月21日~昭和35年12月5日。60年安保闘争に参加し、革命と恋の青春を、ナイーブな感性でうたった歌を作った。21歳で自殺。

戦病死で父親(岸上繁一)をなくした後、貧困な母子家庭に育つ(母はまさゑ)。長男。中学時代に社会主義に興味を持つ。兵庫県立福崎高等学校に入学して、文芸部に入部。詩、俳句、小説、ドラマなどを書くが、「まひる野」に入会して短歌のみを志すこととなる。國學院大學文学部に入学し、安保闘争に身を投じて負傷。1960年の秋、安保闘争のデモの渦中に身を投じた経験と恋とをうたった「意思表示」で短歌研究新人賞推薦次席。安保世代の学生歌人として「東の岸上大作、西の清原日出夫」と謳われた。同年12月、失恋を理由として自殺。死の寸前まで書かれた絶筆「ぼくのためのノート」がある。著書は作品集・白玉書房刊「意志表示」(1960年)、日記・大和書房刊、「もうひとつの意志表示」(1973年)など。現在、角川文庫版がある。
現在、兵庫県の姫路文学館に展示ブースが設置されており、「意志表示」などの直筆作品を見ることが出来る。

昭和35年の冬、岸上大作は、最後の炎を燃え上がらせて54枚もの原稿用紙に遺書を書いた。七時間をかけて死の寸前まで書き続けられた「ぼくのためのノート」は、東京郊外、四畳半の下宿の窓で縊死した学生歌人の烈しい青春の情熱をほとばしらせ、その熱気は一瞬の閃光を残して彼方へ消えた。

21歳2ヶ月のあまりにも短い生涯を「恋と革命」の挫折によって区切った大作の墓は、兵庫県西部、民俗学者柳田国男の生家に近い山裾の墓地にあった。戦病死した父繁一と、平成3年、74歳で逝った母まさゑの墓に挟まれて、貧困と孤独の十八年間を過ごした里の靄った反射光を受けた鈍く黒光りする碑面は、羨ましいほどの強い意志を持って立っていた。

代表歌集
「意志表示」 昭和36年
---------------------------------------------------------------------
   (意志表示)
   ・意志表示せまり声なきこえを背にただ掌の中にマッチ擦るのみ

   ・装甲車踏みつけて越す足裏の清しき論理に息つめている

   ・海のこと言いてあがりし屋上に風に乱れる髪をみている

   ・プラカード持ちしほてりを残す手に汝に伝えん受話器をつかむ

   ・ヘルメットついにとらざりし列のまえ屈辱ならぬ黙祷の位置 

   ・血と雨にワイシャツ濡れている無援ひとりへの愛うつくしくする
 
   ・断絶を知りてしまいしわたくしにもはやしゅったつは告げられている 

   ・口つけて水道の水飲みおりぬ母への手紙長かりし夜は

   ・美しき誤算のひとつわれのみが昂ぶりて逢い重ねしことも

   ・幅ひろく見せて連行さるる背がわれの解答もとめてやまぬ

   ・生きている不潔とむすぶたびに切れついに何本の手はなくすとも

   ・不用意に見せているその背わがためのあるいは答案用紙1枚

   ・学連旗たくみにふられ訴えやまぬ内部の声のごときその青

   ・戦いて父の逝きたる日の祈りジグザグにあるを激しくさせる

(高校時代)
・人恋うる思いはるけし秋の野の眉引きつきの光にも似て

・悲しきは百姓の子よ蒸し芋もうましうましと言いて食う吾

・恋を知る日は遠からじ妹の初潮を母は吾にも云いし

・ひっそりと暗きほかげで夜なべする母の日も母は常のごとくに

・白き骨五つ六つを父と言われわれは小さき手をあわせたり

・分けあって一つのリンゴ母と食う今朝は涼しきわが眼ならん

・かがまりてこんろに赤き火をおこす母とふたりの夢をつくるため

(その母たちのように)
・木の橋に刻む靴の音拒まれて帰る姿勢を確かにさせる
            
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ギボウシの分類・系統⑥--オオバギボウシ

2008年11月05日 06時19分17秒 | ギボウシの系統・分類
 ■オオバギボウシ
学 名: Hosta(属)―Bryocles(亜属)―Helipteroides(節)―sieboldiana
―var.sieboldiana
Montana F. Maek
原産地: 日本全国 
品種名 ***・****・****・****・****・****・****
  【※ ◇マークはマイコレクションのギボウシ】
・◇オオバギボウシ
・ 黄覆輪オオバギボウシ(オオバギボウシの突然変異種)
・ 金星
・ 天竜
・ フランシス ウィリアムズ
・ カーニバル(フランシスウィリアムズの交配種)
   ****・****・****・****・****・****・****

 種の形容語は長崎のオランダ商館の医師として来日したシーボルトの名にちなむ。オオバギボウシはHosta属を代表する野生の原種である。九州の屋久島から北海道中部まで分布し、岩場、草原、林内と生育場所は幅広く、身近な里山でも見ることができる。
 シーボルディアナ(Sieboldiana)とモンタナ(Montana)の系統。シーボルディアナはブルー系の親として重要で、山陰から北陸地方に多く分布する。モンタナは斑入り種が多くて、全国的に分布するが太平洋岸に多いとされている。
 食用としては、原種の “オオバギボウシ” と園芸品種 “天竜” が知られていて、東日本特に東北地方では野菜に代わる山菜として常食されている。園芸市場では、家庭菜園用に秋植えの根株として店頭販売される。
 性質はやや立ち葉で大型になり、花の色は白からうすいラベンダー色になる。季節による変化は少ない強健種である。


 ■クロギボウシ系
学 名: Hosta(属)―Bryocles(亜属)―Helipteroides(節)―sieboldiana
     (Lodd.) Engler
     ―var. nigreicens Makino
原産地: なし
品種名 ***・****・****・****・****・****・****
  【※ ◇マークはマイコレクションのギボウシ】
・ クロッサリーガル
・◇リーガル スプレンダー(クロッサリーガルの芽分かれ)
・ 長大銀(葉)
   ****・****・****・****・****・****・****

 オオバギボウシの変種。中型種、葉の形態は中葉、立ち葉である。

 このシリーズは、⑤に引き続き追加としての追補版(extra)です。
 なお、ここでは、少々の栽培経験とわたしの頭の中の独断と偏見とあて推量で話題がすすみますので、ある程度、適当にとらえてご理解ください。

 皆さんもWeb上の百科事典と称される、Wikipediaの要領でコメントをください。
お待ちしております。

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 “父の遺した一万枚の日記に挑む”

2008年11月04日 05時34分40秒 | 活字中毒の日々、そして読書三昧
わが家では炬燵を出した。わたしの書斎用テーブルの足元には電気ストーブを据えてしばらくになる。もうすぐだ、11月7日は立冬だ。
 たまたま、書店でせっかくクレジットカードで買うんだからということで、読みたい本をまとめるために書棚をあさっていたら目についた。いつか文春の読書PR誌を見ていたのか聞き覚えがある、よしっ、この本を買う。 
 “六十一歳の大学生、父野口富士夫の遺した一万枚の日記に挑む” 平井一麥 文春新書

 会社を早期退職した平井さんは、61歳、文学を勉強するためにまず大学に入りなおすことからはじめる。 
 マイナーな小説家であった実父の野口富士夫の遺した日記を読みながら整理していく作業だ。息子である著者自身も老境に至る寸前、そこで肉親の情を梃子に自己確認の作業を縷々つづっていく。
 父の心境、純文学という物質的に恵まれない小説家稼業の日々、病弱な家族、またその時代認識、そこでは精一杯、等身大の自分をかぶせて、その来し方・道行きを二重写しにしていく。
 世の亭主よ、リタイアしたサラリーマン族よ、こういう試みはぜひした方がいい。周囲を右顧左眄してやることがないからと言って、ソバ打ちを始めたり、陶磁器の焼き物を始めたりするのは愚の骨頂である。そこで、プロを目指すならまだしも。たとえば、残る生涯のために料理教室に通う方がまだましというもの。それよりも、なにかを伝手に自分の人生を振り返ったり、まったく他人の一生を追いかけてみる方がいい。そこで、自分は何者であったのか、知るといい。
 所詮、おのれ一人の自己満足であっても、もたらす意味は大きい。そこでは、見向きもしなかった心という魔物を豊かにしていく。セルフストーリーの見直しと語り継ぎ。多分、最終的には身近な人たちを幸せにしている筈だ。
 よっぽど、悪い来し方、多数の人間をだました、多大の借金を踏み倒した、実は殺人を犯し時効も難なくクリアした(!)などの、生き方をしてきたのでないならば。
 自分自身をごまかさずに、振り返られる生き方をしてきたのならば。

 次の本もいずれメモを書きこむ予定。なんだか、出版社の廻し者のようであるが、再々UPだけしておく。
 “文藝別冊-総特集-吉本隆明-” 河出書房新社
 “論語と算盤” 渋沢栄一 角川ソフィア文庫
 “公明党・創価学会の野望” 平野貞夫 講談社+α文庫 
 “公明党・創価学会の真実” 平野貞夫 講談社+α文庫
 “虚像に囚われた政治家 小沢一郎の真実” 平野貞夫 講談社+α文庫
 “なにもかも小林秀雄に教わった” 木田元 文春新書
 “海馬 池谷祐二/糸井重里” 新潮文庫 
 
       
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面白い本と、悲惨な追想

2008年11月03日 06時19分18秒 | 活字中毒の日々、そして読書三昧
 ここ数日、秋冷の候が続く。庭にも常連の雀のほかに、派手な羽毛のジョウビタキを見かけるようになった。
 先日買いもとめた本、“日本共産党の戦後秘史” 兵本達吉 新潮文庫 になかなかにひき込まれて読んだ。記述の内容は荒っぽいが、日本共産党の内部の情勢が詳しく展開されていて、兵本さんの調査魔の気質で文章は進む。左翼政党のありえない無謬の体質と激しい政治闘争(理論闘争)と自己批判、除名問題、粛清。
 しかし、わたしが若い時から分からないままでいたことが、随分とわかってきた。気持の上で合点がいったものだ。
・日本共産党が触れられたくない武装闘争、交番襲撃、山村工作隊などの極左冒険主義の時代が朝鮮動乱時に北朝鮮を支援する後方撹乱戦術であったこと。
・なさけもなく党の活動方針は、戦前戦後を通じて外国であるソ連共産党中央委員会のコミンテルンの指示通りであったこと。そして、中共の毛沢東をはじめとする指導者の指示を鵜呑みにしていたこと。これはなんとも屈辱的な話である。現在、看板を掲げている、自主独立路線が性もなく最後に残された選択肢であったこと。
・現在の日本共産党は革命も前衛政党の綱領を捨て、市場社会主義を標榜していること。
・党組織の抜きがたい官僚的体質、民主集中制という言論統制が実態であること。
・日本共産党をはじめ左翼には要求することのみで、なんら産み出す苦労を感じずに推移してきたこと。ロシアの破たん・共産主義の終焉には、国内の革新都道府県、自治体の財政破綻にも共通する同根の問題があったこと。これは、マルクス経済学のみで判断してきた結果である。要するに無知だ。あるいは、芸術、哲学であれ文学であれなんであれ、カールマルクスの著作ですべて事足れりとする日本社会の風潮であったこと。

ちなみに参考資料として、極めて実証的なサイトはここ。
宮地健一のホームページ<共産党問題、社会主義問題を考える>

 難しい問題は素朴にとらえればいい。およそ100年間に、ロシア革命、ソビエト連邦共和国でレーニン、スターリンから崩壊までで国民6000万人を抹殺した。中国は特に文化大革命のころは2000万人を殺した。(余談だが、北朝鮮は朝鮮戦争時は別として金日成以後の食糧危機で多い年で300万人が飢え死にした。)
(ちなみに、またまた余談だが、太平洋戦争(正式には大東亜戦争)では日本人(軍人)300万人が戦死、沖縄上陸、本土への空襲、広島長崎への原爆投下で一般国民が30万人が死亡。)

 読了後の感想は、面白いけれど限りなく悲しい。

 ほかには、次のものがある。いづれ、感想を記していきたい。
  “六十一歳の大学生、父野口富士夫の遺した一万枚の日記に挑む” 平井一麥 文春新書
 “文藝別冊-総特集-吉本隆明-” 河出書房新社
 “論語と算盤” 渋沢栄一 角川ソフィア文庫
 “公明党・創価学会の野望” 平野貞夫 講談社+α文庫 
 “公明党・創価学会の真実” 平野貞夫 講談社+α文庫
 “虚像に囚われた政治家 小沢一郎の真実” 平野貞夫 講談社+α文庫
 “なにもかも小林秀雄に教わった” 木田元 文春新書
 “海馬 池谷祐二/糸井重里” 新潮文庫 
 文春単行本 ‘ゆらぐ脳’ で紹介されていた。これは現代の最先端科学である難しい脳科学の研究にまつわる話だが、未知の領域を率直でわかりやすく表現していこうとする跡がほの見える。
 
       
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庭掃除と秋の花

2008年11月02日 04時32分22秒 | わたしの日常です。
そうか、もう秋か。昨日のこと。
 テレビ朝日の「朝だ!生です旅サラダ」を見て、わが家では、土曜恒例の家の中の一斉掃除を家内が始める。わたしは、前庭と玄関まわりをうろつく。
 今年は200個あまりなった柿も先週の休日に全部もいだ。60個は近所知人に配り、残りは先週中にわたし一人で食べ終えた。これは多分、一ヶ月はかかった、自給自足などと言いながらも内心きつい。もったいないという、生来の百姓根性がなせるのだ。多い日は6から8個食べた勘定だ。そろそろ、フェイジョアも熟し始めた。さあどうしよう、これから、ぼとぼと路面に落下する。
 落ち葉を集め、刈り込みのタイミングを失した西洋錦糸梅(ヒペリカムヒドコート)の下枝を剪定ばさみで切り取る。その根元に将棋の駒の大きさの子供のひき蛙がいる。紫苑の先っぽに余命を知ったような弱ったカマキリがすがりどれも向かう寒さに戸惑っているようだ。ここはコンテナガーデンスタイル、入れ替えの草花はその紫苑鉢と濃い紫の小花をびっしり付けている友禅菊だ。
 ついでに車庫前の渡り石(ツバ付き側溝板)をずらし内部にたまり黒く変色した土をジョレン(鋤簾)で掻き出していく。あとは全体を庭箒でそうじをする。
 それから、雨を溜めておいた水を、如露に移し不足気味の鉢ものに水をやる。鉢内の表土を見て加減しながら回数を重ね、受け皿への出具合を確認していくのだ。一番頻度の多いのはサルビア・レウカンサ(アメジストセージ)だ、早く大きく育つが意外や意外、水切れに弱い。しかし、大人の目線の高さで今を盛りに薄い紫の花茎を束にして見せている。なにかを問いかける可憐な花弁と物腰。そのさしかけるような姿は、盆栽で言えばざっくりしているが大柄な懸崖仕立てに似ている。
 
 あれっ、家の周りをさっと風が吹く、南西かな、遠く住宅地の向かいの杉林の上空を見ると渦を巻いたように風が動いている。もしかしてと、後で、気づいたのだが、木枯らし一号であったらしい。例年より随分と早いのではないか。
        
  
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