うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

珍しい菊芋の発芽

2011年04月30日 05時01分40秒 | ガーデニング・庭づくり
この春、待ちに待った珍しい野菜である菊芋の発芽が見られた。わたしは、少しうれしい気分で画像をアップする。種イモは千葉の産直野菜売り場で購入した。栄養価というよりも薬効のある救荒植物である。わたしにとって、菊芋は初めての栽培だ。ほかの植物と比べると、随分、芽出しが遅いなあと気がかりであったが、ほっとしている。このあとは、伸びが早く大人ほどの背のある草丈までになるだろう。きっと、草茎や葉はわさわさと繁り、猛々しいほどの旺盛な生長をするに違いない。
 ほかにも花オクラが芽だし直前で、わくわくしている。生あるものみな蠢動する春は園芸好きにとって、うきうきする日々がつづく。
        
撮影日時:平成23年4月24日(日曜日)17:00頃
      
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選び抜いたギボウシの今の姿です・・・4月24日編

2011年04月26日 04時55分14秒 | ギボウシWeb直販コーナー
ここでは、わたし自身の持っているいろいろなギボウシの中から丹精してきた12品種を選び紹介する。これらの品種は今までは入手困難であったのだが、四方八方、手を回して手に入れて、大切に育てたものである。それぞれわたしなりに得た栽培メモをキャプションとしてつける。なお、品種ごとの今年の販売予定価格も設定しておりますので、ご検討ください。
 まず、仮に《ダイオウギボウシ》と名前をつけているがギボウシの品種群では巨大な草姿が予想される株です。食用目的ではオオバギボウシ系の園芸品種、《天竜》がある。
 3年目を迎えて栽培に自信を持ってきた《八重丸葉玉簪(ヤエノマルハタマノカンザシ)》、園芸品種では、やはり、スマートで黄金色の斑入り葉の美しいギボウシ 《ステンドグラス》に止めを刺すだろう。
 なお、写真上でクリックすると画像を拡大して見ることができます。

撮影日時:平成23年4月24日(日曜日)17:00頃


●カピタン
(小型小葉・緑葉覆輪黄中斑・薄紫色系白花・花茎;中・結実;○:発芽率 優・強健種----コバギボウシ実生種、根元が褐色・・・芽出し;中・成長度;中・伸長時期;春) 計5株 【販売予定:数量・価格⇒ 10株・520円】


●ハルシオン
(中型中葉・青紫(ブロンズグレイ)葉・淡グレイ白色花・花茎;短・結実;×・・・芽出し;中・成長度;遅・伸長時期;初秋)∩ 計12株 【販売予定:数量・価格⇒ 6株・770円】


●ロイヤルスタンダード
(中型中葉・細長葉・濃緑色・白色系白花・花茎;中・結実; : ○:発芽率? 優・良・不良・芳香花・・・芽出し;?・成長度;中?・伸長時期;春?) 計5株 【販売予定:数量・価格⇒ 5株・770円】


●サムアンドサブスタンス
(超大型大葉(葉裏-銀色)・照葉クリームイエロー色・白花・花茎; ・結実;×---黒ギボウシ系とウラジロギボウシの交配種・・・芽出し;早・成長度;早・伸長時期;春~初夏、初秋)∪ 計4株 【販売予定:数量・価格⇒ 6株・720円】


●ビッグダディ
(大型大葉・青紫色・ 色系白花・花茎; ・結実;×:・・芽出し;遅・成長度;遅・伸
長時期;春、初秋) 計3株 【販売予定:数量・価格⇒ 8株・800円】


●ステンドグラス
(中型大丸葉・黄緑色濃緑覆輪・波打ち葉・ 色系白花・花茎; ・結実;×: 芳香花・・・芽出し;中・成長度;早・伸長時期;春) 計3株 【販売予定:数量・価格⇒ 3株・960円】


●ダイアナリメンバード
(大型中葉・黄緑色クリーム覆輪・ 色系白花・花茎; ・結実; ×: ○:発芽率?
 優・良・不良・芳香花・・・芽出し;中・成長度;中・伸長時期;春、秋)計3株 【販売予定:数量・価格⇒ 5株・760円】


●サンダーボルト
(大型丸大凹凸葉・葉肉厚・黄中斑・芳香白色花・花茎;中・結実;○:発芽率? 優・
良・不良・強健種----オオバギボウシ系・エレガンスの変種・・・芽出し;中・成長度;遅・伸長時期;春?) 計1株 【販売予定:数量・価格⇒ 3株・1760円】


●八重丸葉玉の簪[品種名:アフロディーテ]
(大型大葉・緑色・白芳香花 ・花茎;長大・結実;○:発芽率 良----野生種・・・芽出し;?・成長度;早・伸長時期;春)★ 計6株 【販売予定:数量・価格⇒12株・960円】


●トウギボウシ(品種名:天竜)
(大型大葉・濃緑色・ 色系白花・花茎;  ・結実; ×: ○:発芽率?優・良・不
良・・・芽出し;?・成長度;早・伸長時期;春?)----Hosta sieboldiana 'Tenryu' 天竜川沿岸で栽培されていたもの。葉丈1m以上で花茎は2mを超える、超大型種。食用可(うるいより美味)計1株 【販売予定:数量・価格⇒ 2株・1000円】


●oダイオウギボウシ?
(大型中葉・ ・波打ち葉・濃緑色・ 色系白花・花茎;  ・結実;×: ○:発芽率?
優・良・不良・オオバギボウシ系・・芽出し;?・成長度;早?・伸長時期;春?) 計2株 【販売予定:数量・価格⇒ 4株・1800円】


●オオバギボウシ
(大型中葉・濃緑色・淡紫色系白花・花茎;長・結実;×:---食用可、野生種・・・芽出し;早・成長度;中・伸長時期;春)∪ 計14株 【販売予定:数量・価格⇒ 16株・400円】


●今までのギボウシの育成や栽培については、このサイト左側の、カテゴリー [ギボウシ栽培日記] などをクリックするとご覧になれます。
●今年の出荷内容は、5/9付け・平成23年度版ギボウシ販売開始をご覧ください。なお、今年は単価面では昨年より20%カットで価格を調整中、品種カタログを所望の方は現在作成中ですのでしばらくお待ちください。
●ギボウシの販売は当ブログのみでおこなっております。価格面や数量については、お問い合わせをしていただく場合、事前に左欄のカテゴリー [草花ナーセリーWeb直販コーナー] をクリックし日々の書込み履歴をご確認願います。必ず、最新の情報をお確かめください。

 購入の受付けやコメント、お問い合わせに際しての連絡は下段のコメント(0)をクリックするか、少々面倒ですがこちらのH・P 有限会社グリーンワークスから入り、お問い合わせフォームにてのメール等でお願いいたします。
         
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やっと、タケノコを収穫する。

2011年04月25日 04時47分00秒 | わたしの日常です。
 土曜日の朝、雨ふりの中で無理を押して行って、やっと、タケノコを収穫してきた。
 今月に入りわたしは、お目当てのタケノコ山に、二度行き二回とも、空振り同然で、先週は休み、今回は満を持していた。先週中には気温上昇があったり、何とか一回降雨があり、期待していた。
 以下がその成果である。作業時間は2時間、大きさ25から35cmのものを、10本である。今回は割とタケノコの形と素性がいい。画像中の比較用の煙草はこのご時世でショートホープの銘柄が入手不能、縦8.5cmのはこのピースで我慢中の現れである。わたしは、煙草は洋モクも他の国産銘柄は本来だめで、ショトホープひと筋、数十年らいの喫煙家である。
        
 こうしてみると、今年のわたしは、昨年が出来すぎでビギナーズラックみたいの成功体験で気が焦りすぎのようであった。昨年はタケノコの当たり年で毎回山のように採ってきて、しかも一人ではなく知人にも声をかけて行ったものだ。ことしはどうやら不作のようで、わたしにそんな余裕はなく、しかも採取時期が2週間ぐらいは気候が遅くなっている。
 わが家で食べるのは2本、近所、それに東北の故郷にも配る。わたしの寒い故郷では孟宗竹は採れず(孟宗竹の竹林はない)、晩春から初夏に真竹や根曲り竹のタケノコしか採れない。そういうわけの珍しさと初物のお裾わけであって、東日本大震災の被災地でもあるわが田舎へ、早速、2か所分を宅急便で送る。早くも、翌日には届いたようである。
 これからも、ほかへの予定しているタケノコの分配先(!)に対しても、今後、わたしのタケノコ掘りはこんなことの日々が続くことになる。
 たぶん、この様子では5月の連休明けまで、一週間ごとにタケノコ山に通うことになりそうだ。
          
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東日本大震災についての雑感

2011年04月23日 05時33分30秒 | 東日本大震災のこと
ここでは、東日本大震災についての日頃に感じていたことをを書く。
 この間の水や食料品、電池などの商品の買い占め騒ぎは、特に家庭の孫を持ったおばさんや、20から40代の子を持つ若夫婦が多かったようだ。今の家庭では核家族化の果てに、子供たちは親からも友達扱いされていて、親は親、子は子、というわたしなどから見ると不思議でしょうがない。しょせん、肉親間でも無理解が前提のはずである。よく言えば仲良くて理解があってということになるらしいのだが、これでは反面、子供がひ弱に育ち、自立心に欠けて依存心に任せて責任感を知らずになってしまう。まあ、成人した後の社会への不適合な性格は当然な話で、一人では生きられず、自己へ振り返るすべも身に付かず他人に対して口達者な人間になってしまう。まわりと仲良くなるよりは攻撃的で、しまいには孤立してしまう。
 福島で起きた原子力の放射能の蓄積の幼児、若年層への心配は無理もないが、2,3日食べなくても飢え死にするわけでもない。そういう食への本能にこそは、社会においては自制心というか我慢が必要だ。放射能についても、福島へのむきだしの地域エゴは、はっきり言って見苦しい。こんなことは悪しき日本人の国民性だろうが、利己的、小市民的な行動には唖然とするばかり。わたしたちの家庭、夫婦では、そんなことは気にしないということになっている。他県からの福島県人への差別は、はっきり言って、日本人として、大罪に値いするもの。
 わたしたちにとって生きていく上で自然から浴びる放射能だってあるのだし、通常、日常生活で医療機関の検査で受ける放射能よりも軽いのだ。

 今の菅首相の政治は、わたしは市民運動家上がりということで注目していたが、やはりこの人はだめである。政府は議論のみの「生徒会内閣」になり下がっている。菅さんは原子力に専門知識があると自負しているらしいが、昔から言われていることで、人間は得意分野で手痛い失敗をするものだという世間知は知らないらしい。この場合、専門的領域にたいする冷静さと謙虚さは必要だが、政治家という職責とは切り離していなければならないし、国民は政治家として首相を見ているのだ。
 わたしの少しだけの無償ボランティアの経験から言う。菅さんは政治家という職業を全く知らないのだ。これまでの行動を見れば、一定の集団を引き連れて、カンパ募金や寄付金や補助金目当てで金を集め、扇動や主張の仕方や示威行動ばかり長けている、と判断せざるをえない。引き出すことではなく組み立て造ることが求められる。そのくせ、今までの経歴で小集団ばかりの徒党で育ってきてしまったせいか、首相職にこだわり、異常なほどに権力欲にしがみつく。弁舌のみのヒステリー性の性格だ。わたしにすれば、とんだ喰わせ物の御仁である。
 なんのことはない、行動する際の現実的なまとめ方、解決方法を知らないのだ。長い間、いわゆる、世間を奇妙に斜に見て相手の弱いところばかりを探しだしていたのだ。したがって、いざ立場が替わってその主体になったらという経験、この場合、危機管理能力が必要とされているのだが、それがないのだ。しかも相手の意見を聞く度量もない、人を動かす才覚もない。非常時のこと予想外のことにどうするかということは、政治家という命を賭した唯一の職業のみが条件として備えなければならない。
 これは必要条件でもなくて、わたしに言わせれば、菅さんは月給を稼ぐまともな職に就いたことがないのだろう、と思う。役所でも会社でもいいが、法人の組織に属していれば多少はその職場・部署のまとめ方や動かし方を体で覚えさせられるものだ。
 政治家の必須条件は、学歴でもなく経歴でもなく、ましてや出身が一流でさえなくて、一番必要なのは世間を知ること人間を知ることだ。こんなに免許や資格もいらない職業はないのだが、政治家は全体の利益のために、肌身で感じてそれを言語化し、実際的に行動すること必要なのだ。そして、その行動こそが一流でなければならない。
 必要なのは下世話な世間の事情にあかるくて、人の心理をおもんばかることができる人間通である。だから、こんどの東日本大震災の復興にピッタリ合うのは、比較的、インフラ整備の前提条件である被災地の地形や産業、民心を知り、土木、都市計画の分野に広い視野を持っている「田中角栄」のような政治家であるだろう。清濁併せ呑むとまではいかないが、物事を大同小異にて処理し迅速かつ果敢に判断し行動が先に出るタイプがいい。
       
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福岡ハカセのエッセイ

2011年04月22日 06時22分00秒 | 活字中毒の日々、そして読書三昧
 
 今は政治家として世評高いというか毀誉褒貶のある新都知事の石原慎太郎であるが、この人の小説は実はあまり現代文学や文壇の中では評価されていない。ミーハー好みの‘太陽の季節’でデヴューしたように通俗な「風俗小説」?をしばらく書いてきた。その後、一時は日蓮宗に興味を持ったことがあるが、内容についてはもうひとつ受けない、あるのは創作意欲だけが満々のところ。いろんな作品や文章を書き世に発表している。過去に国政に参加するも主張のみ先鋭化して、大きな働きもせずして、相変わらず人気先行の保守系政治家だった。そして思うのだが、政治上の支持者はその小説を読んでいないのではないかと推量する。
 さて、その次男坊である石原良純はテレビに出てすっかり有名人入りした。そして実はこの人が昨年頃まで、「週刊新潮」にエッセイを連載していた。わたしは、その当時、御子息のなかでは、この子供が親の血を受け継いでいるのかなと思ったものである。それを読むと、随分と端整に文章をまとめているなと、少し感心した。言いたいことが読後感として残らないが、ソツのない構成でセンスがありそうだ。しかしわたしには、この文章があまり評判を呼ばないのが不思議であった。
 ところで、先日は、福岡ハカセ(福岡伸一:分子生物学者、青山学院大学教授)の‘パラレルターンパラドックス’というコラムで「週刊文春」に連載中の文章を読み感心してしまった。 2011.4.7号の題は“サクラ咲く”であるが、よく知っていることはもちろんだが、こんなにわかりやすく文章で表現できることにびっくりした。科学エッセイに分類されるのだろうが、なめされた日常の口語体で専門用語をあまり使わず、ひらがな主体の短文で接続語や副詞を用いてつないでいく文だが、明瞭に言いたいことがわかり、文意を読者に想像させ理解させてくれるのだ。
 ここに、そのなかの一文を引用する。

 『植物の芽の先、いちばん細胞分裂が盛んな部分を生長点という。青葉茂れるとき、生長点は盛んに葉っぱを作り出し、光合成を行う。しかし生長点のいくつかの細胞は、花を作るため特別な分化を果たす。分化とは細胞の専門化のこと。花を作るためのもとになる細胞群を「花芽」という。形成された花芽は、そのままいったん成長を止めて休眠状態に入る。秋から冬のあいだ、花芽はじっと寒さに耐えながらその寒さの数を数えている。
 ここで一定期間、一定量の低温にさらされることが重要で、このプロセスを経て初めて花芽が再活性化される。だから暖冬で寒さが中途半端だったり、一年中暖かいところではサクラはきれいに咲けない。』

 たまたま、この題材がわたしの専門領域にリンクする内容だったのだ。四季の変化によるサクラという樹木の開花にいたる生理現象が主題なのだが、こんなふうに記述できるのは完璧に植物学の基礎を把握してて日ごろの自然観察が行き届いていることを示す。bookishな知識では、こうはいかない。文学作品的な批評になぞらえて言えば、巧みな構成による文章力の持ち主となるだろうが、なかなかのものである。現職は大学教授だそうだが、日頃よく見る、高学歴の学者の著作物、論述文、研究論文にありがちな持って回った文飾の多い長文とは似ても似つかない。何を言いたいのか分からない悪文が多いのだ。それは、たぶん、ロジックや概念規定や観念にとらわれてのことだろう。通常は下手な翻訳文のように欧文脈をこなしきれず奇妙な日本文が多いのだ。
 ここには簡潔にして、無駄な表現、修飾がない。わたしには、福岡ハカセ、いやはや後生恐るべし、との印象を受ける。
   
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今、咲いているわが家の花

2011年04月19日 05時11分41秒 | ガーデニング・庭づくり
今や、春遅しと咲いているわが家の花です。花は咲きほころび、野鳥はもとよりさまざまな蝶や虫たちの飛来はこれからでしょうか。庭では、萌黄色の若葉に濃紫、白、黄色の花が咲く、なんともなまめかしい生き物に、自然の息吹が感じられる季節になった。
 藷葛菜(ムラサキハナナ)の野草やパンジー・ビオラ、意外と愛らしい純白の空豆、さやえんどうなどの野菜、山吹、リンゴの樹の花々が渾然一体に花盛りになっている。植え方は一、二年草、木本類は露地に、多年生の植物は、花壇レイアウトや、移動しセッティングしやすく飾る目的のために鉢植えになっています。画像をアトランダムに並べていますので、どうぞご覧になってください。
 なお、写真上でクリックすると画像を拡大して見ることができます。(左⇒右)

撮影日時:平成23年4月17日(日曜日)16:00頃

  

  

  

 コメント、お問い合わせに際しての連絡は下段のコメント(0)をクリックするか、少々面倒ですがこちらのH・P 有限会社グリーンワークスから入り、お問い合わせフォームにてのメール等でお願いいたします。
         
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今年は遅い芽出しのギボウシですが・・・

2011年04月18日 05時40分01秒 | ぎぼうし栽培日記
暦の上では、この20日が“穀雨”の時候になる。八重桜や躑躅も咲き始める季節になった。やがて、藤の花も咲くだろう。ギボウシについて今年は一週間以上の遅い芽出しでしたが、それでも、ここに早い品種を思いつくままにギボウシの画像を掲げていく。詳細は、下記の連絡先よりお問い合わせください。
 なお、写真上でクリックすると画像を拡大して見ることができます。(左⇒右)

撮影日時:平成23年4月17日(日曜日)14:00頃

これは 早くて強い芳香種のソースィート、大型種の リーガルスプレンダー。
     

 なんといっても超大型種の サムアンドサブスタンスと、 インビンシブル。
    

 白花の芳香種の大型ギボウシのマルバタマノカンザシ、同じ芳香種のロイヤルスタンダード。
    

 きわめて一般的な斑入り品種のスジギボウシの仲間、これは系統分類的に不明な点が多いのだがいちおう園芸種とされる。いわゆるこれが スジギボウシですが、ギボウシを知らない方でもどこかで見かけているはずです。それに、強くて繁殖力旺盛の 白カピタンです。
      

●今までのギボウシの育成や栽培については、このサイト左側の、カテゴリー [ギボウシ栽培日記] などをクリックするとご覧になれます。
●今年の出荷開始は5月連休くらいになります。
●ギボウシの販売は当ブログのみでおこなっております。価格面や数量については、お問い合わせをしていただく場合、事前に左欄のカテゴリー [草花ナーセリーWeb直販コーナー] をクリックし日々の書込み履歴をご確認願います。必ず、最新の情報をお確かめください。なお、今年は単価面では昨年より20%カットで価格を調整中、品種カタログを所望の方は現在作成中ですのでしばらくお待ちください。

 購入の受付けやコメント、お問い合わせに際しての連絡は下段のコメント(0)をクリックするか、少々面倒ですがこちらのH・P 有限会社グリーンワークスから入り、お問い合わせフォームにてのメール等でお願いいたします。
         
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芽生えの早いギボウシ

2011年04月17日 06時10分19秒 | ぎぼうし栽培日記
 
 ギボウシにとって時期的に見ると、やや遅れてしまったが、ここでは、芽生えの早い品種のギボウシの画像をアップする。なお、写真上でクリックすると画像を拡大して見ることができます。

撮影日時:平成23年4月10日(日曜日)11:00頃

まず、一般的にギボウシは原種系が早い。まずは ウラジロヒュウガギボウシ、後ろの鉢は セトウチギボウシ、 ハチジョウギボウシです。
       
 これは サクハナギボウシであるが、わたしどもの所有するすべてのギボウシの中でさきがけていて、一番芽だしが早いようだ。後方のポットは 津軽小町になる。

 サクハナギボウシの自己栽培メモ: 小型細小葉・濃緑色・濃紫色系花・花茎;中・結実;×?・・・芽出し;?・成長度;早?・伸長時期;春?----匍匐根茎による繁殖や生育に安定した特性を持つ品種で、多くの交配に用いられる原種。ツボミギボウシの変種。韓国産の三倍体野生種のサクハナギボウシ(H. clausa var. normalis)、不稔性。この種はかなりの濃い紫色の花である。
       

 それからやや遅れて園芸品種の交配種がある。きわめて一般的な斑入り品種のスジギボウシの仲間、 メディオ・バリエガータです。
       

 その次に、これは ソースィート、後は アルボ・マルギナータ。 
       
 また、昨年の春に播種したギボウシも順調に新芽を伸ばしはじめた。写真は マルバタマノカンザシ6ポット、ほかに 津軽小町、 文鳥香や カピタンがある。
       

●今までのギボウシの育成や栽培については、このサイト左側の、カテゴリー [ギボウシ栽培日記] などをクリックするとご覧になれます。
●今年の出荷開始は5月連休くらいになります。なお、ギボウシ苗の調整作業の段階で、季節や気象に応じて直後の生長の変化や経過を見るために数日から最長1週間の養生期間をおいてから、お客様へ発送させていただいております。
 また、荷造りに際し、わたし共では表面的な体裁や装飾より植物本体重視でリサイクル品を再利用している。
●注文を受けてあつらえたのちに、ギボウシ出荷時の際はこのブログ上でご注文品を画像でアップし、実物を確認していただきます。
 また、今までの忌憚のないお客様の反応や評価についても、 [ギボウシ編---お客様の評価、お問い合わせ] で読むことが出来ますのでお暇な折にのぞいてみてください。
●ギボウシの販売は当ブログのみでおこなっております。価格面や数量については、お問い合わせをしていただく場合、事前に左欄のカテゴリー [草花ナーセリーWeb直販コーナー] をクリックし日々の書込み履歴をご確認願います。必ず、最新の情報をお確かめください。なお、今年は単価面では昨年より20%カットで価格を調整中、品種カタログを所望の方は現在作成中ですのでしばらくお待ちください。

 購入の受付けやコメント、お問い合わせに際しての連絡は下段のコメント(0)をクリックするか、少々面倒ですがこちらのH・P 有限会社グリーンワークスから入り、お問い合わせフォームにてのメール等でお願いいたします。
         
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浦安の液状化を見に行く--その3 マンションの被害

2011年04月16日 05時58分42秒 | 東日本大震災のこと
浦安の液状化を見に行く--その3
 ここには地縁があり土地鑑もある。場所は千葉県浦安市内の東京湾に近く、特にわたしが関係していて7年前に竣工した工事物件は新浦安にある高洲中央公園に接したマンションだが、ここは海から距離約300mほどの位置にある。近くに県立浦安南高校があり、現在、そこは一時的に使用不可になっている。また、近くを境川が流れているが、川や護岸のPC法型枠ブロック敷きそのものには異状がないように見受けられる。わたしなりに気になっていたので、このたび見てきた。3月11日に起きた今回の大震災の爪痕を身近に感じるためにである。
 浦安市は、かつて大衆小説家の山本周五郎の「青べか物語」にとりあげられたように、昭和の時代には江戸前の海苔で知られた小さな漁村、それから以後、日本全体の高度経済成長の波に乗り大規模な開発が始まったものである。
 この辺は、工業地帯を意図した土地開発計画によって千葉県企業庁が海底の浚渫から埋め立て事業として大規模におこなわれた。近くにある東京ディズニーランドのあるエリアと同様に、多分、今から45から60年前に造成された。現在の高架のJR京葉線も本来は貨物線で予定していたものである。その基礎も原状地盤である海底深く届く既成の鋼管杭だったり現場造成PC杭基礎で建設された。今回の震災は長い周期のヨコ揺れでは破壊していない。押したり引いたりする横向きの地中にはたらく巨大な力にはあまり影響されずにすんだようだ。
 一方、住宅地については個人住宅に比較しマンションなどの大型の建築物は被害を受けていない。これは建築地盤に乗っている建築物自体の重量[建物荷重+(積載荷重)]が大きいのと杭基礎を併用した半地下ピット状の平面的なベタ基礎の構造による。
 しかし、個人住宅についてみれば、スウェーデン式サウンディング試験を行い事前に支持力、地耐力を調べて施工したに違いないが、今回は地盤の隆起と沈下が広い範囲にわたり想定以上の事態が起きた。せいぜい二階建てのその建物の基礎は根入れの浅い布基礎(逆T型)とベタ基礎であり、ちょうど水面に浮かぶ船のようであって、傾いたことによってひび割れが出来たり家屋全体が傾いたり、あるいは倒壊したものである。当然のことながら、より簡単な構造のL型基礎やベース基礎のみの門や塀の基礎は直線的であり、たとえ控え壁を設けていても構造上弱いことになる。補修方法については、土質や地盤問題のコンサルタントや専門業者は地盤改良として一般的にはセメントミルク注入工法をすすめているが、如何せん、その場合、大掛かりになり工事費用も高額になる恐れがある。いったん、事前に、家屋を解体して組みなおすか、一時的に他の場所へ移動させる為にクレーンや大きな器械であるキリンやカグラサンとコロを用いて曳家(ヒキイエ)作業をすることになる。
 ここは敷地面積が43,534㎡、8階から19階立ての入居戸数764戸のこの大型マンションである。そこでは、高層棟エントランス入口周りの基礎地盤隆起が起こり、広場部分のプレイロットの芝生地、ぞれに緑地の端部、が液状化し縁石が変形していることが見てとれる。
 後述になるが、この物件でわたしは某ゼネコンの設計部門の要請を受けて、マンション新築工事に耐潮性ある植物をとりいれた緑化計画を企画して、造園設計をしたり、その施工にも携わったのだ(当時、わたしは海浜の植栽計画を得意としていた)。
 ここでは、見てきた画像を個別にではなく、アップすることにした。
 なお、写真上でクリックすると画像を拡大して見ることができます。

 撮影日時: 平成23年3月28日(月曜日) 16:00→17:30
 天候: 晴れ 無風



 少し、技術的に専門領域外の箇所がありますので、不十分な点がありましたらコメントをください。液状化被害の書き込みはとりあえず今回の3回目で終了。また、時日が経過したら記していくことになるでしょう。ちなみに、このサイトの左側のカテゴリー“東日本大震災のこと”をクリックすると、また、今までのこと、これからの記事が読むことができます。
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浦安の液状化を見に行く--その2 インフラです

2011年04月15日 05時23分57秒 | 東日本大震災のこと
浦安の液状化を見に行く--その2
 千葉県浦安市内の新浦安に行った。その第二弾、3月11日に起きた今回の大震災の爪痕を身近に感じるためにである。
 今度取り上げるのは、道路や歩道の液状化被害である。地盤が不同沈下や隆起現象を起す。この災害は、昔、新潟地震で確認されて以来のことだが、マスコミ報道によると、今回は埼玉県久喜市、神奈川の横浜や川崎、それに千葉県内、東京湾岸沿いの内側の特に千葉市、手賀沼周辺の我孫子市や利根川沿いの香取市旧佐原にも発生した。茨城県鹿島でもおきた。建築や土木の世界では、こういう土地の状態を軟弱地盤という。
 いづれも住宅地であり、かつては沼や田んぼ、湿地、旧河川だったところに、戦後、人工的に排水処理を行い乾燥させて盛土して造成した場所である。
その状況は、ご覧のとおり。
 掃き集められたシルト(微砂)、クラックの入ってる弱い部分には工種との取り合い箇所、工事の際の打ち継ぎ部でのひび割れパターンが見て取れる。市道の表面は波打ち凹凸になっていて通行車両は徐行せざるを得ない。埋設物関連は一般的には開削工事(オープンカット)したり、アスファルト舗装については表層と基層を床掘りして全面をやり替えざるをえない。
 なんだか、雑駁な業務的な報告書のようで気が引けるが、ここではとりあえず、見てきた画像をアップする。
 なお、写真上でクリックすると画像を拡大して見ることができます。

 撮影日時: 平成23年3月28日(月曜日) 16:00→17:30
 天候: 晴れ 無風

 
 ちなみに、このサイトの左側のカテゴリー“東日本大震災のこと”をクリックすると、また、今までのこと、これからの記事が読むことができます。
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震災を想う、5句

2011年04月14日 05時10分30秒 | 俳句・短歌、またはエッセイ

   まだ震えて 目蓋越しに日の射す 春愁

   春朧ろ こころありや くに(故郷)おもう

   萌黄立つ こぼれ落つ花びら 憂うとき

   田雲雀に いつもならずや 心割れる
   
   北の民 伏し目で温顔 深傷かくし
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遅くなりましたが、カタクリの群生地の紹介です。

2011年04月14日 04時34分53秒 | ガーデニング・庭づくり

 これは、アップが遅くなりましたが、地元のカタクリの群生地です。わが町では少ない天然記念物として保護育成につとめているものです。現在、わたしは市の教育委員会の依頼でカタクリの播種栽培について技術的なアドバイスをしています。これから、近隣住民、市と市民の協働作業として、林床の下刈り・除伐など何らかの動きを形に出来たらと考えています。
 撮影日:平成23年4月2日 午前11時頃

      

      

      

       

   

 今年は寒さが春先まで続いていて梅もこの間まで咲きつづけていた。野の山の萌黄色の新芽も遅く、山の辛夷や庭先の白や紫の木蓮が終わり桃が重なって咲きほころんでいる。そんな春の賑わいのメインイベントである、ほんの時間差で染井吉野のさくらが咲いた。いつだかの数年前にあったように、幾分、一挙に花咲く春が来たようである。
 このカタクリは鄙びた里山の一角、明治維新の頃の「神社集落」が遺跡として残されている小高い丘にある。この自生しているエリアは、くねくねと曲がりくねった農道と、下方から聞こえる豊かな湧水の流れ、なかなか車も通らずたまに人声が響くだけの場所である。わたしは、このままでもいい、いや、もっと宣伝したらといい、という思いとが複雑にからみあい裏腹な気分である。
      
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移植後、1年経過したサクラの開花はどうか。

2011年04月13日 05時27分35秒 | ランドスケープデザイン

 昨年の2月の工事で移植したサクラを、この間、見に行った。1年経過して、平年より遅ればせながら今が満開と踏んでのこと、ここにその時の画像をアップしたい。詳しい工期は平成22年の 2月 5日~ 2月20日です。
 ちなみに、写真上でクリックすると画像を拡大して見ることができます。

撮影日時:平成23年4月10日(日曜日)15:00頃

         

         
      
     
 ※ 以下の画像は昨年の平成22年4月30日にアップしたものです。

 工事の内容はソメイヨシノ4本、(+ヤマザクラ系3本)、この中で一番大きいのは樹高(H.m)6.9 目通り周(C.m)1.32である。
 写真の対象とするさくらは、寸法形状が 樹高(H.m)5.6 目通り周(C.m)0.83になる。

撮影: 4月24日午前11時 遠景過ぎて画像に鮮明さを欠くが、もやっと萌黄色の若葉が樹形に沿ってついているのが分かる。
     
     
    撮影: 4月10日午前11時 周囲のサクラに遅れて今が満開中。
     
     

  昨年のブログ(平成22.4.15付け)にこのサクラの移植作業を掲載しているので、施工経過を見るためにはそちらをご覧になっていただきたい。今のわたしの感想では、育ち具合は想定内の経過でありほぼ満足している。根は活着していてほぼ成功したのだが、開花数は移植前の1/2から1/3ほどの分量か、これは樹木にとって大変な外科手術を施したわけでこういうものである。枝葉も幹もそして樹形も、天候の異変、天変地異やこの度の地震によって育っている植栽基盤が壊されない限り、これから、年々充実していき元通りになることでしょう。もちろん、花付も次第に良くなる。

 樹木の移植計画・可否、効果的な樹木の除去・伐採、花壇や庭・植物のご相談に際して、連絡方法は下段のコメント(0)をクリックするか、少々面倒ですがこちらのホームページから入りお問い合わせくださいませ、ませ。
       


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春の花を生ける

2011年04月12日 10時37分59秒 | 生け花・切り葉のギボウシ
うちでは家内が草月流で、造園業界に入り始めの頃、思い切って、わたしも庭づくりのセンスを磨きたいと思い池坊流を1年と半年ばかり習った。千葉市内の師範代の免状を持つ師匠のところで、会社終業後に週に2回ほど通った。当然のことながら無骨な男性はわたしひとり、いっしょの顔ぶれは20代の女性のみであった。ちょうど、わたしが20代後半の頃の話である。
 実は、わたしは花屋さんでこの花材を買ってまでもしては花を生けない。買う場合はお見舞いや春秋のお彼岸の墓参りの場合だけである。生ける材料は自分の庭で育成したものでまかなうものと思っているので、材料の種類はカバーできても数が足りない。だから、生ける形式もおのずと、切枝や切葉を矯めたり大量の花を組み合わせて水盤に剣山を使うような‘盛花’ではなくて、生花(ショウカ・立華)や一輪挿しの瓶生けになる。
 教えていただいたことを振り返ると、そんな中でも、出生(シュッショウ)を考えて生ける、という言葉がよく印象に残っている。いろいろなデザイン、形状の花瓶を持っているのだが、この花瓶は家内がいつからかどこからともなく集めたもので、わたし自身はなんとなく素材を選ぶそのセンスは評価している。
          

 ちょっと撮影的にアングルどりに難点があるが、これは、春の庭先の雪柳にやや開きすぎている真っ赤な花のアネモネである。しんとした背景に対し花の配色やバランスがうまくおさまった。そして、次は、うすい水色の塔状のガラス瓶に、ごくありふれた日の丸のラッパ水仙の一輪挿しである。水仙は庭に5,6種類は植えてあるが、これが一番ポピュラーだろう。どちらも、春の華やいだ季節感と質感をコンパクトにまとめている。
        
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大震災のあとに、この頃、ドタバタ思うこと。

2011年04月10日 08時33分40秒 | 東日本大震災のこと

 今度の11日で東日本大震災が起きて一カ月。どうやらわたしは、頻発する余震でやはり「地震酔い」の症状の体たらくで我ながらまことに情けない。余所見では骨太で見かけは頑丈そうな体格の60男だが、なんだかメンタル面が弱くトラウマ、PTSDなんでもありだが、頼らず自分でなおすつもりだ。
 わたしはこれでも、18歳で上京以来いろいろなことはひとりでやってきたのだ。田舎の実家からは手助けをしてもらっていないし、内実は断っている。若い時分から身過ぎ世過ぎの世渡りの面でお仕着せと要領の良さを蛇蝎のように嫌うのは、わたしの性分であった。まあ、変人の部類に入るだろう。
 今まで自前のお金でまかなってきたのは大学、結婚、一戸建住宅の購入、業務的には仕事関連の現地踏査費用、専門学校への授業料、池坊流生け花の月謝、造園の学会などの会費負担、専門図書購入などなど、である。他人への迷惑と援助を最小限に、物心ともに身銭を切り、自己責任と身近な人たちとの幸せを第一に考えて来たのだ。しかし、この年齢になっても住宅ローンなどの借金だけはのこっている。わたしにとって、未だこの人生は、自己完結していないのだ。

 現在の収入の道であり、今かかわっている仕事も、わたしのせいばかりではないけれど遅れていて、この間以来、受注した配水本管工事はあまり進捗せずにいたが、数日前にやっと着工の目鼻がつきそうになった。

 11日の金曜日に地震があった次の日ぐらいに、わたしは思いだして、階段下の納戸から 「非常持出し袋」 をとり出した。漂白したズック地の大きなリュックサックである。中を見ると、丸いトイレットペーパー、スーパーのビニール袋、マニラロープ、レジャーシート、ライター、太い蝋燭に、妻とわたしの白い下着、タオル、手袋、乾電池の液漏れ懐中電灯があり、包帯、カットバン、オキシフル、軟膏の医薬品、またそれに、黄ばんだ古い新聞もありその日付は昭和55年10月22日の‘讀賣新聞’と‘千葉日報’とが入っていた。なお、乾パンやビスケットは、ある日、一度取り出して食べてしまったものらしい。
 いずれにしても、わたしたちは前年(1979年)の4月に結婚、その年の11月に実父がホジキン病で死去しており、この年は昭和56年8月に長男が産まれる前年にあたる。これを用意したのは公団住宅に住みはじめてから、まだ、二人だけの新婚気分の生活であったらしい。
ということは、31年前のことになる訳で、みずからの身を守るには、東日本大震災この際、今、気づくのには何が必要になるだろうか。
 わたしには、新聞紙、ビニール袋、特にレジ袋に、木綿の布地、ゴムホース5m分、荷造り用テープ、ロープ、肥後ナイフ、ラジオ、が最低限は必要かとおもう。それに、寝袋もあるといい。被災したり、避難所生活に際しては食料も自前調達が理想ではあるけれど、被災レベルと季節と場所によって異なることになる。飲み水は、この場合は近くの河川や沢、沼を利用することになるが、いざとなれば濁水でも飲む勇気が要りようだ。何よりも人間には、金銭欲や出世欲や性欲と色んな欲望があるが、わたしには都会の若い頃の貧乏暮らしで分かったことだが、食欲が第一であり食料の確保だ。
  ほかに本当に重要なのは、今回テレビとか、新聞の報道で触れていないが便所の問題である。人間は食べれば排泄するのは当然なことで、オマル、仮設トイレがあればいい方でなければ露天の地面にトレンチ状に穴を掘り使用することになる。多人数で利用すれば量が溜まるので、本来は救援活動でも第一に汲みとり用のバキュームカーが被災地へ出動すべきことだろう。
 そして、捜索活動とともに、緊急施策で、一番大事なのはワンポイントでもいいから日銭の入る仕事をつくることである。現金収入の道だ。それも、被災者が日に日に増してくる不安感を少なくするためにも、即、実施することだ。恒久的な仕事も大事だが、とりあえず政府や自治体が代理的に費用負担をおこない、後片付けや復旧作業に男たちを駆り出しておくことが肝要である。えてしてこんな場合、女性よりも男性が心身ともに弱いのはよく知られた事実だから、目に見えて実際に効果のある行動の契機をつくらねばならないだろう。
 この、非日常的な異常事態に身の周りの物を整理し清潔にするのも精神的には重要なことである。仮設住宅づくりもそうだが、共同の避難所生活では家族や親族間の気持ちの潤いや憩いの場を設定するために軽い間仕切りも重要である。いかに、かすかであっても被災者の心境面に希望を持って生きていけるかが、どんなに大事であることか。

 今回の大震災に際して、テレビ、新聞、雑誌などのマスコミで色々報じられているが、そのなかで、一番良かった記事は、記者などの記事よりも、小説家・伊集院静の書いた「週刊現代」の記事 ‘被災地・宮城から見たこの国’ が一番良かった。被災者心理や被害内容がよくわかる。
 現在の民主党は政治家とはうまい演説と相手を追求するだけだと勘違いしていて、客観的な事実認識といまだに行動に即時必要な大まかな復興ビジョンが出来ずにいる。指導者の立場に不慣れで、危機管理とは何かそもそも分かっていない幼稚な政府、職を賭すべくもない官僚の‘無必の故意’的な卑しい行動、ごく普通の物事を知らない職種・職域バカや専門バカ丸出しの原子力エネルギー関連の人種、だから言ったんじゃないかという間抜けな長年の原発反対運動家がいる。それっ、出番だと臆面もなく顔を出す軽薄な半可通の科学コメンター連中。みんな一緒の世間の舟に乗らなければ、仕事がなくなってしまうと危惧するテレビタレントや映画俳優がいる。広告主ありきの民間放送のテレビも同様だが、物が売れなくなり不景気になってしまう、と恐れる企業がある。
 わたしには、なんだか漠然とだが、こんな時には小説を書く文学者の著作の方が状況や時代をつかまえているような気がする。際限もなく広がる視野で人間というものを総体としてとらえられるのは、やはり、こういう人たちだ。行動するに際して、ほかの人たちには人前で発言や表現するには日常的な地に着いた想像力が悲しいほどに欠けている。

 話変わって、わたしには日本の社会の良くも悪くも時代の趨勢を意味していること、つまりパラダイム、エポックメーキングなことを収集し保存する癖がある。今までも、阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件、ニューヨーク9.11、サッカーワールドカップしかりである。今回のことはわたしなりに、いつも愛読している‘週刊文春’に加えて、‘週刊新潮’‘週刊現代’を二週分、新聞は長年購読の‘讀賣新聞’店売りの‘毎日新聞’、‘サンデー毎日’の2回のグラフ誌特別号、それに‘You tube’の動画、地元新聞の‘河北新報’、‘岩手日報’、またわたしの甥が記者をしている‘岩手日日’のホームページによって情報を集めたのだ。

 なお、このサイトの左側のカテゴリー“東日本大震災のこと”をクリックすると、また、今までのこと、これからの記事が読むことができます。
                
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