落穂日記

映画や本などの感想を主に書いてます。人権問題、ボランティア活動などについてもたまに。

選挙の謎

2008年06月05日 | diary
アメリカ大統領選の予備選挙、民主党代表はオバマ氏に決まったみたいですね。さあこれで民主党が本選に勝てるかどうか、ちょっとおもしろくなって来ましたが。
つーでも今日はそんなご大層な話ではなく。学校時代の選挙について。

ぐりは小学校から高校までほとんど毎年、クラス委員をつとめていた。
毎学期の初め、始業式の翌日あたりにクラスで選挙をして、年に一度は副委員長か書記に選ばれていた。委員長は男の子と決まっていたわけではないけど大体得票数ではなぜか必ず男の子が一番で、ぐりは次点。次の学期には交代することになっていたから大抵の年は一年に一期だけだったけど、稀に一学期と三学期の二期やったこともあったと思う。
クラス委員といっても大した役職じゃない。学校行事での教師の手伝いや自習時間やホームルーム(当時は“学活”といっていた。意味は不明)の司会進行、月に一度の委員会に出て議事録をとったり、不登校の子の家にプリントや給食のパンを届けたり、まあぶっちゃけた話がほぼ雑用係である。何をやってもとくに誰からも感謝されたり賞賛されたりはしない。やって当たり前のことをやってるだけとしかとらえられない。

それでもぐりは、クラス委員選挙といったらどこか人気投票のようなもので、人望があったりみんなに好かれたりするような子が当選するものと思っていたし、自分でもそういう子に投票していた。自分が投票される側だと思ったことは一度もない。第一当時のぐりはいじめられっ子で友だちも少ない、とくに目立つ取り柄もないごく地味な子どもだった。成績は悪くないから教師のウケはいい方だったとは思うけど、同級生に人気なんかあるわけがない。だから毎年選ばれるたびに不思議でしょうがなかった。いったい誰が何のためにぐりの名前を投票用紙に書いているのか、全然わからなかった。実際にクラス委員の仕事を知ってからは、どうせみんな雑用なんか引き受けたくないから、黙っておとなしくやりそうな人間に体よく押しつけてるだけじゃないかと思ったりするようになった。
でもクラス委員ってクラスの代表だよね。ふつうは。そう考えると、未だにぐりがなんでそんなものに選ばれてたのか、やっぱり皆目見当がつかない。全然そんなキャラじゃないから。

けど、大人になって日本国籍を取得して実際の選挙にぐりも参加するようになってみたら、選挙結果に真剣に愕然とすることだって少なくない。え?みなさんホントにそれでいいの?うっそーん?な人がバンバンと当選しまくってるのをみてると、みんなが心から真の「自分たちの代表」を選ぼうとしてるのかどうかがわからなくなる。
選挙ってそういうもんなんでしょーかね?選挙といえば自分たちの意見を代弁してくれる人を選ぶんであって、なんとなく都合よさそうな人にとりあえず入れとくもんではないよね?
アタシもしかしてなんか勘違いしてますかね?


三芳屋のざるきしセット。おいしかった。場所は徳川園の近く。