『シークレット・サンシャイン』
幼い息子(ソン・ジョンヨプ)を連れて亡夫の故郷・密陽に引越して来たシネ(全度妍チョン・ドヨン)。自動車修理工場を営むキム(宋康昊ソン・ガンホ)が何かと親切にしてくれる以外なかなか環境に馴染めないソウル育ちの彼女だが、ある日息子が何者かに誘拐され・・・。
ぐりはこの映画どういうプロモーションやってたかまったく覚えがないのだが(爆)、途中からいきなりキリスト教一色の話になって来てビックリしましたです。ハイ。そんな話って聞いてないわー。みたいな。
アジア映画とハリウッド映画とのハイブリッドといわれる韓国映画だけど、他のどの地域の映画にもない特色がひとつある。
とりあえずとにかく、しつこい。クドい。観客さえちょくちょくほったらかしになってしまうくらい、クドい。
この特色は良い方向に働くこともあれば、悪い方向に働くこともある。この映画に関しては、すごく良い。なにしろモチーフがウルトラ・へヴィー級ですから。ちょっとやそっとのしつこさでは話まとめられません。これくらいクドくやってもらわないと却って困ります。
まずヒロインの不幸ぶりがしょっぱなからハンパない。夫を亡くしただけでも気の毒なのに、そこまでの過去さえ幸せとはいいがたいものだったらしいことがちょこちょこほのめかされる。そのうえ愛する息子も全財産も失ってしまう。誰だって、前後不覚に陥って当り前の状況である。そこで彼女は宗教にすがるようになる。ズタズタに引き裂かれた心をかきあつめるために、祈りがうってつけの触媒の役目を果たす。
ハイ、ここでぐり、置いてかれました。クリスチャンじゃないから。全然ついてけない。えー、マジでー、待ってー。みたいな。
ところがさすがクドさ全開の韓国映画、観客置いてきぼりにしただけじゃ終わりません。最終的にはキッチリ回収するぶん回収してくれる。すばらしー。ブラボー。
これだけの悲劇と信仰を描くからには、わかりやすくこざっぱりとまとめるワケにはなかなかいかない。クドさにも必然性がある。よっしゃ。
去年のカンヌで主演女優賞を獲った全度妍の壊れっぷりが凄い。すさまじい。ぐりは彼女の出演作は『スキャンダル』しか観てないんだけど、こんなに凄い女優だとは知りませんでしたです。ずびばぜん。
宋康昊はねえー・・・実をいうとこの人、ぐりのタイプなんだよね(笑)。キャラといい見た目といい、思いっきりストライクど真ん中なんだわ。頭頂部結構ヤヴァいけど無問題よ。だから彼が画面に映ってるだけで嬉しい(爆)。演技とか観てない(爆)。ずびばぜん。
このふたりは映画が始まってすぐに出会い、何の理屈もなく男は女に惚れる。女には次から次へと不幸が押し寄せるから男はつけこみ放題のハズなのに、男が不器用すぎるのかなぜか女はオチない。でも結局、信じるから救われるという神の愛よりも、何の理由も必要ない人の愛の方がむしろ人の役に立つときもある。
けどそーゆーことも、描けるだけのものを描ききってあるからこそ、説得力がでてくる。クドさ、万歳。
幼い息子(ソン・ジョンヨプ)を連れて亡夫の故郷・密陽に引越して来たシネ(全度妍チョン・ドヨン)。自動車修理工場を営むキム(宋康昊ソン・ガンホ)が何かと親切にしてくれる以外なかなか環境に馴染めないソウル育ちの彼女だが、ある日息子が何者かに誘拐され・・・。
ぐりはこの映画どういうプロモーションやってたかまったく覚えがないのだが(爆)、途中からいきなりキリスト教一色の話になって来てビックリしましたです。ハイ。そんな話って聞いてないわー。みたいな。
アジア映画とハリウッド映画とのハイブリッドといわれる韓国映画だけど、他のどの地域の映画にもない特色がひとつある。
とりあえずとにかく、しつこい。クドい。観客さえちょくちょくほったらかしになってしまうくらい、クドい。
この特色は良い方向に働くこともあれば、悪い方向に働くこともある。この映画に関しては、すごく良い。なにしろモチーフがウルトラ・へヴィー級ですから。ちょっとやそっとのしつこさでは話まとめられません。これくらいクドくやってもらわないと却って困ります。
まずヒロインの不幸ぶりがしょっぱなからハンパない。夫を亡くしただけでも気の毒なのに、そこまでの過去さえ幸せとはいいがたいものだったらしいことがちょこちょこほのめかされる。そのうえ愛する息子も全財産も失ってしまう。誰だって、前後不覚に陥って当り前の状況である。そこで彼女は宗教にすがるようになる。ズタズタに引き裂かれた心をかきあつめるために、祈りがうってつけの触媒の役目を果たす。
ハイ、ここでぐり、置いてかれました。クリスチャンじゃないから。全然ついてけない。えー、マジでー、待ってー。みたいな。
ところがさすがクドさ全開の韓国映画、観客置いてきぼりにしただけじゃ終わりません。最終的にはキッチリ回収するぶん回収してくれる。すばらしー。ブラボー。
これだけの悲劇と信仰を描くからには、わかりやすくこざっぱりとまとめるワケにはなかなかいかない。クドさにも必然性がある。よっしゃ。
去年のカンヌで主演女優賞を獲った全度妍の壊れっぷりが凄い。すさまじい。ぐりは彼女の出演作は『スキャンダル』しか観てないんだけど、こんなに凄い女優だとは知りませんでしたです。ずびばぜん。
宋康昊はねえー・・・実をいうとこの人、ぐりのタイプなんだよね(笑)。キャラといい見た目といい、思いっきりストライクど真ん中なんだわ。頭頂部結構ヤヴァいけど無問題よ。だから彼が画面に映ってるだけで嬉しい(爆)。演技とか観てない(爆)。ずびばぜん。
このふたりは映画が始まってすぐに出会い、何の理屈もなく男は女に惚れる。女には次から次へと不幸が押し寄せるから男はつけこみ放題のハズなのに、男が不器用すぎるのかなぜか女はオチない。でも結局、信じるから救われるという神の愛よりも、何の理由も必要ない人の愛の方がむしろ人の役に立つときもある。
けどそーゆーことも、描けるだけのものを描ききってあるからこそ、説得力がでてくる。クドさ、万歳。