『すべては「裸になる」から始まって』 森下くるみ著
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ときどき読んでるブログ森下くるみの間の著者であるAV女優のエッセイ。
前にもちょろりと触れたことがあるが、ぐりはAVに出演してる俳優と、いわゆる一般の俳優との区別がよくわからない。一般の俳優だって、仕事のためにカメラの前で裸になったり、うそっこでセックスしたりもする。→をφとか*とかに入れるか入れないかなんて些細な差であって、AVでやってるのもふつうの映画やTVでやってることだって偽セックスに変わりはない。一般の劇場用長篇でも『ショートバス』とか一部の作品では実際にしてるし。逆に、実際にする方が誤摩化しがきかないぶん、より体力や演技力や集中力が求められるという面では難易度の高い芝居であるともいえる。
ただ現実にはやっぱり「ナマもの」である肉体を売り物にするAV出演者の方が、賞味期限に厳しいことは紛れもない事実だろう。とはいえAVにも熟女専とかフケ専とかもあるだろうし、いつまでどこまで行くかはその人次第というところももしかしたら非AVの俳優といっしょかもしれない。あ、でも男優の場合は→が↑しなくなったら終わりか?けど→だけがセックスじゃないしー。
そんなことをつらつら考えれば考えるほどわからなくなる。ってかなんでそんなこと考えてんだアタシ?
この本では、著者の少女時代からデビューのきっかけ、恋愛、友情、家族、売れっ子になっていく過程やファンとの交流など、およそ一般庶民がAV女優に対して抱く素朴な謎のひとつひとつを、ごくごく率直に語っている。と同時に、これはひとりの女性としての成長の物語でもある。
森下くるみはほんとうに素直だ。よほど精神的に強くないとこうはなれない。実家が貧しく、とくに目的もなくぼんやり生きていた彼女がスカウトされ、たった1本撮った直後に「一番になりたい」という野心を抱いたこと、綺麗事でもハッタリでもなくAV女優という仕事にプライドを持ち、現場に愛情を持っていること、10年以上にわたるAV女優生活の中でさまざまな人々に投げつけられて来た心ない罵詈雑言の数々。
「汚ねぇなあ。近寄んなよ。風呂入れ」
「お願いだからオレのために仕事辞めて」
「彼女がAV女優だってことを知られたくないから、友だちに会わせられない」
「AV女優は間違った道」
「楽してお金稼げてるんでしょ」
「AV女優ってヤク中が多いってホント?」
「あんたAV女優なんだから、すぐヤラせてくれるんでしょ?」
「AVなんかやっててさあ、幸せになる権利あるわけないじゃん。何言ってんの」
これらの言葉はフィクションではない。実際に著者や同業の女優が面と向かっていわれた言葉ばかりだ。
よくそんなこといえるなと思う。まともな想像力のある人間のやることとは到底思えない。だがほんとうは、口に出さないだけで心の中で彼女たちを軽蔑している人々も多いのだろう。
ツライ現場もある。あり得ない行為を強いられる作品もある。それでも彼女は10年やりぬいて来た。プロとして、ビデオを観てくれる無数のユーザーのために。
ぐりはAVだろうがなんだろうが、プロとしてプライドをもってやってれば仕事なんかなんだってかっこいいと考える人だけど、AVで10年って今どきなかなかいないだろうしその点で森下くるみはまず常人ではないと思う。
ここしばらくは以前ほどひんぱんに新作は出してなくて、クラブイベントでのトークやDJ、コラムなどの執筆活動の方が主になっているそうだが、是非ともこの本だけじゃなくてもっとバンバン本が出せるくらいに頑張ってほしい。
1本も作品は観たことないけど、応援してますよー。
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ときどき読んでるブログ森下くるみの間の著者であるAV女優のエッセイ。
前にもちょろりと触れたことがあるが、ぐりはAVに出演してる俳優と、いわゆる一般の俳優との区別がよくわからない。一般の俳優だって、仕事のためにカメラの前で裸になったり、うそっこでセックスしたりもする。→をφとか*とかに入れるか入れないかなんて些細な差であって、AVでやってるのもふつうの映画やTVでやってることだって偽セックスに変わりはない。一般の劇場用長篇でも『ショートバス』とか一部の作品では実際にしてるし。逆に、実際にする方が誤摩化しがきかないぶん、より体力や演技力や集中力が求められるという面では難易度の高い芝居であるともいえる。
ただ現実にはやっぱり「ナマもの」である肉体を売り物にするAV出演者の方が、賞味期限に厳しいことは紛れもない事実だろう。とはいえAVにも熟女専とかフケ専とかもあるだろうし、いつまでどこまで行くかはその人次第というところももしかしたら非AVの俳優といっしょかもしれない。あ、でも男優の場合は→が↑しなくなったら終わりか?けど→だけがセックスじゃないしー。
そんなことをつらつら考えれば考えるほどわからなくなる。ってかなんでそんなこと考えてんだアタシ?
この本では、著者の少女時代からデビューのきっかけ、恋愛、友情、家族、売れっ子になっていく過程やファンとの交流など、およそ一般庶民がAV女優に対して抱く素朴な謎のひとつひとつを、ごくごく率直に語っている。と同時に、これはひとりの女性としての成長の物語でもある。
森下くるみはほんとうに素直だ。よほど精神的に強くないとこうはなれない。実家が貧しく、とくに目的もなくぼんやり生きていた彼女がスカウトされ、たった1本撮った直後に「一番になりたい」という野心を抱いたこと、綺麗事でもハッタリでもなくAV女優という仕事にプライドを持ち、現場に愛情を持っていること、10年以上にわたるAV女優生活の中でさまざまな人々に投げつけられて来た心ない罵詈雑言の数々。
「汚ねぇなあ。近寄んなよ。風呂入れ」
「お願いだからオレのために仕事辞めて」
「彼女がAV女優だってことを知られたくないから、友だちに会わせられない」
「AV女優は間違った道」
「楽してお金稼げてるんでしょ」
「AV女優ってヤク中が多いってホント?」
「あんたAV女優なんだから、すぐヤラせてくれるんでしょ?」
「AVなんかやっててさあ、幸せになる権利あるわけないじゃん。何言ってんの」
これらの言葉はフィクションではない。実際に著者や同業の女優が面と向かっていわれた言葉ばかりだ。
よくそんなこといえるなと思う。まともな想像力のある人間のやることとは到底思えない。だがほんとうは、口に出さないだけで心の中で彼女たちを軽蔑している人々も多いのだろう。
ツライ現場もある。あり得ない行為を強いられる作品もある。それでも彼女は10年やりぬいて来た。プロとして、ビデオを観てくれる無数のユーザーのために。
ぐりはAVだろうがなんだろうが、プロとしてプライドをもってやってれば仕事なんかなんだってかっこいいと考える人だけど、AVで10年って今どきなかなかいないだろうしその点で森下くるみはまず常人ではないと思う。
ここしばらくは以前ほどひんぱんに新作は出してなくて、クラブイベントでのトークやDJ、コラムなどの執筆活動の方が主になっているそうだが、是非ともこの本だけじゃなくてもっとバンバン本が出せるくらいに頑張ってほしい。
1本も作品は観たことないけど、応援してますよー。