『ハリウッドランド』
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=htsmknm-22&o=9&p=8&l=as1&asins=B000Z1BZJY&fc1=000000&IS2=1<1=_blank&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>
1959年、人気TVシリーズ『スーパーマン』の主演俳優が自宅で頭部に銃弾を受けて死んだ。警察は状況から自殺と判断、早々に捜査を打ちきったが事件の背景には・・・という、実話を基にした業界内幕モノ。
昨日書いたブラック・ダリア事件と同じくハリウッドで起きた血腥いスキャンダル。ブラック・ダリアは無名の女優志望の若い女で、公式には未解決だけど非公式には犯人が特定されている。一方でスーパーマンは世界中の誰もが大好きなヒーローで、公式には自殺として解決しているけど実際はそうではない。対照的です。ブラック・ダリア自身には殺される理由がなくて、スーパーマンには殺される理由も自殺する理由も揃ってた、ってとこも。
おもしろかったです。あんまし話題になってないし劇場も空いてたけど、うん、いい映画だと思う。ぐりは好きです。
物語の主人公はスーパーマン=ジョージ・リーブス(ベン・アフレック)の老母(ロイス・スミス)から依頼を受けて事件を調査する私立探偵のルイス(エイドリアン・ブロディ)。
妻子と離れて暮らし無頼を装い、最初は功名心と金のためだけに強引に調査を進める彼のパートと、一介の売れない俳優がMGMの重役の妻トニー(ダイアン・レイン)の愛人になり、スーパーマン役に抜擢されてスターになる生前のリーブスのパートが、同時進行で交互に画面に登場する。
一見するとまったく似ていないふたりだが、不思議なことに物語が進行するにつれて奇妙に重なりあって見えてくる。はっきりとどこに共通点があるというわけではない。孤独だったとか、不運だったとか、コンプレックスに苦しんでたとか、そういう一般論の問題ではなくて、時間や立場を超えて、ルイスとリーブスが人間同士として共鳴しあうように見えてくる。
事実をもとにした物語なので結末はやはりはっきりしない。
だがおそらくこの物語で重要なのはスーパーマンの死の謎などではない。
スーパーマンを演じるスーパーヒーローであっても人は人だし、どんなに多くの人に愛されていても、結局は自分で自分を愛せなければ人間は生きてはいけない。真の孤独とはそういうものではないのだろうか。
ストーリーそのものは他愛のないものだけど、成功すればするほど孤立していくスターを見事に体現したベン・アフレックの熱演には脱帽しました。スゴかったです。こんなにいい俳優だとは知らなんだよ(爆)。ダイアン・レインも素晴しかった。綺麗だし、貫禄も品位もあってものすごく役にハマってました。
エイドリアン・ブロディはこの役の設定にはやや若すぎる気もしなくもないけど、そういえばこないだ観た『ゾディアック』のジェイク・ギレンホールも子持ちバツイチ役だったよな・・・。
史実=生前のリーブスのパートがあくまで淡々としているのに対して、フィクション=ルイスのパートがきりきりにツイストしたミステリー風なのが、メリハリが利いててよかったと思います。
ところで実在のリーブスは1914年生まれ、52〜58年のスーパーマン放送時にはなんと38〜44歳。どっひゃー。
作中にリーブス=ベンアフが某アカデミー賞作品(ホンモノ)に出てるシーンがあるんだけど、合成が不自然でおかしかったですー。
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昨日書いたブラック・ダリア事件と同じくハリウッドで起きた血腥いスキャンダル。ブラック・ダリアは無名の女優志望の若い女で、公式には未解決だけど非公式には犯人が特定されている。一方でスーパーマンは世界中の誰もが大好きなヒーローで、公式には自殺として解決しているけど実際はそうではない。対照的です。ブラック・ダリア自身には殺される理由がなくて、スーパーマンには殺される理由も自殺する理由も揃ってた、ってとこも。
おもしろかったです。あんまし話題になってないし劇場も空いてたけど、うん、いい映画だと思う。ぐりは好きです。
物語の主人公はスーパーマン=ジョージ・リーブス(ベン・アフレック)の老母(ロイス・スミス)から依頼を受けて事件を調査する私立探偵のルイス(エイドリアン・ブロディ)。
妻子と離れて暮らし無頼を装い、最初は功名心と金のためだけに強引に調査を進める彼のパートと、一介の売れない俳優がMGMの重役の妻トニー(ダイアン・レイン)の愛人になり、スーパーマン役に抜擢されてスターになる生前のリーブスのパートが、同時進行で交互に画面に登場する。
一見するとまったく似ていないふたりだが、不思議なことに物語が進行するにつれて奇妙に重なりあって見えてくる。はっきりとどこに共通点があるというわけではない。孤独だったとか、不運だったとか、コンプレックスに苦しんでたとか、そういう一般論の問題ではなくて、時間や立場を超えて、ルイスとリーブスが人間同士として共鳴しあうように見えてくる。
事実をもとにした物語なので結末はやはりはっきりしない。
だがおそらくこの物語で重要なのはスーパーマンの死の謎などではない。
スーパーマンを演じるスーパーヒーローであっても人は人だし、どんなに多くの人に愛されていても、結局は自分で自分を愛せなければ人間は生きてはいけない。真の孤独とはそういうものではないのだろうか。
ストーリーそのものは他愛のないものだけど、成功すればするほど孤立していくスターを見事に体現したベン・アフレックの熱演には脱帽しました。スゴかったです。こんなにいい俳優だとは知らなんだよ(爆)。ダイアン・レインも素晴しかった。綺麗だし、貫禄も品位もあってものすごく役にハマってました。
エイドリアン・ブロディはこの役の設定にはやや若すぎる気もしなくもないけど、そういえばこないだ観た『ゾディアック』のジェイク・ギレンホールも子持ちバツイチ役だったよな・・・。
史実=生前のリーブスのパートがあくまで淡々としているのに対して、フィクション=ルイスのパートがきりきりにツイストしたミステリー風なのが、メリハリが利いててよかったと思います。
ところで実在のリーブスは1914年生まれ、52〜58年のスーパーマン放送時にはなんと38〜44歳。どっひゃー。
作中にリーブス=ベンアフが某アカデミー賞作品(ホンモノ)に出てるシーンがあるんだけど、合成が不自然でおかしかったですー。