百島百話 メルヘンと禅 百会倶楽部 百々物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

御伽草子

2011年06月08日 | 千伝。
子供より親が大事。

・・と書いたのは、太宰治の小説「桜桃」・・これって中学校の教科書に載っていたかな?

「走れメロス」は、国語の教科書に載っていたが、「桜桃」は、思い出せない。

子供より親が大事・・と親が言うのには驚いた思春期の記憶である。

もうすぐ桜桃忌・・。

東京雑司が谷に眠る夏目漱石の立派なお墓に較べて、三鷹の禅林寺に眠る太宰治と森鴎外(林太郎)のお墓は、庶民的で親しみやすい。

「人間失格」の太宰治は、4度目の心中事件で遂に39歳で没・・。

こんな人間にはなりたくないと思いながらも、太宰治の「お伽草子」は、読むほどに素晴らしい。

今日明日は、フリー。

関東に暮らす身内の公務員をしている者が、福島県放射能汚染の避難地区への一時帰宅を支援する現地チームに配属されている・・彼を想いながら、桜桃(さくらんぼ)ではないがアメリカンチェリーをほおばる。

・・今日、百島へ帰る予定にしていたが、虫除け殺虫剤を用意していなかったので、来週の平日に帰百予定。

放射能にも強いとも思われるゴキブリや虫の殺虫剤を作るアース製薬やフマキラーとかという企業は、案外、放射線除去に役立つ製品を作るためのノウハウがあるかもしれないと考えたりする。

現代版の「御伽草子」は、いつ現れるのやら。

ウルトラマンセブンを愛した古川聡さんが、宇宙へ飛び立った。

太宰も漱石も知らないであろう・・息子も、いつのまにか受験生。

「走れ 三四郎」。

子供よりも親が大事。