百島百話 メルヘンと禅 百会倶楽部 百々物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

福も笑えぬ角

2012年03月29日 | 千伝。
あの3.11・・福島の原発事故。

いっそう関東全域の3000万人に避難勧告があったならばと想像します。

そんな大規模の災害再発も有り得る地震国日本の未来です。

福井県おおい町の関西電力大飯原発3.4号機の再稼動問題が、ヤマ場を迎えています。

原発立地の地元福井県、日本の財界、民主党政権も再稼動主導の立場です。

その一方で、お隣りの自衛隊舞鶴港を要する京都府知事、京都府議会、琵琶湖を擁する滋賀県知事、滋賀県議会は、勿論、再稼動反対の立場です。

中小企業、大多数の一般国民もしかりでしょう。

ノーベル賞作家の大江健三郎さんは、「原発を止めて、それがもたらす社会経済の深刻な打撃があっても、それを引き受ければいいではないか」と発言していました。

原発事故で揺れる福島県・・避難者は、約16万人。

「帰村宣言」をする自治体町長もいれば、「まだ戻れない」という自治体町長もいます。

「放射線が怖くて、安心して暮らせない」と遠い他県に避難した福島県民。

風評被害に負けず、福島産を買おう、復興させようとする地元に残る福島県民。

揺れる矛盾と混乱です。

原発で潤った町が壊れてゆき、再起はあるのかという問いかけです。

政治における自治体の知事、市町村の首長、議会の実力が問われることもさることながら、その判断によって、住民の生活が左右されます。

福島県民が味わう苦しみを・・

日本の原子力の行方を、どう判断するのか・・

試されているような福井の現状です。

日本の介護力

2012年03月29日 | 千伝。
昨日は、介護福祉士の合格発表がありました。

小生の職場からも三人の介護士の方が受験しました。

合否の結果は、ともかくして、特別手当を進言したいものです。

今回、話題となったのは、インドネシアとフィリッピンからの95人受験して、36人の方が合格したニュース。

日本で、初めての外国人介護福祉士の登場です。

ほんとうに、その努力に拍手をもって祝福したいです。

もっと海外からの人材を集めるために門戸を広げてもよいのか、どうか?

その一方で、不合格になった方には、「この結果が全てではない」と考えていただきたいものです。

試験の結果が、全てであるならば、戦後67年間・・日本は、既にユートピア社会の実現方向に進んでいるはずです。

小生は、合格資格というものは、知識のうえに、その経験や人間性を加味したうえで、合格基準を設定した方がよいと考えます。

人のため、世のためと考える・・ほんとうに有能な人材であれば、社会の公平さを考えるべきでしょう。

日本の政治、経済、社会・・悔悟社会になりませんように。

元気で生きている間は、勇気とユーモアと少しのお金をベースにした生活力が大事です。

あの世に近づいた老後生活に必要なのは、覚悟です。

それを支えるのが、医療・介護という社会福祉という質の豊かさが前提となります。