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100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

中秋の満月

2013年09月20日 | 千伝。
一年中で、いちばん美しい月とも言われている十五夜お月さん。

十五夜前後を、待宵(よい)、十六夜(よい)・・という表現をします。

昨夜は、その「中秋の満月」。

「中秋」とは「秋の中日」の陰暦八月十五日を意味します。

毎年、満月とは限らないのです。

だから、「中秋の名月」かな・・?

次の満月となるのは、八年後になるとか・・2021年、東京オリンピックの翌年です。

「仲秋の名月」という表現もありますが、旧暦八月全体の名月を意味します。

十五夜月の次に美しい月・・それが旧暦九月の十三夜です。

十五夜月の美しさは、中秋節の中国から伝わったのものです。

でも、十三夜月は、日本人が、初めて、その美しさを愛でたものなのです。

日本人の美的素養は、素晴らしいものがあります。

昨日は、「苗字の日」でもありました。

日本の名字(苗字)は、約29万ものが存在するとか言います。

これに対して、中国は、僅か約500、韓国は約250とか・・。

その日本人のほとんどが、1875年(明治8年)の「平民苗字必称義務令」が布告されてから名字を名乗るようになったのです。

日本人の名字の由来となる80%以上が、「地名、出身地」になっています。

それを考えると、「満月」とか「名月」という苗字を名づけた家柄のルーツは、月なのかもしれません。