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100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

南の島の女王様

2013年09月27日 | 千伝。
今日の民間給与に関するニュースから思うこと・・ちょっと真面目に書いてみます。

日本の正規雇用者の平均年収が、468万円・・?

非正規雇用者の平均年収が、168万円・・約2000万人超という日本の全雇用者の24%。

その年収格差が、300万円とか。

この年収格差・・35年前の日本の大企業に入社した大卒入社社員と零細企業に入社した高卒新入社員の年収格差と似ている数字です。

今は、学歴よりも、正規雇用と非正規雇用が、社会問題になっています。

そして、大手輸出企業と国内需要を頼みの綱とする中小企業での働く環境にも影響が出ています。

円安で儲かるのは、輸出企業です。

消費税アップでも、輸出企業には、還付金制度というもがあり、消費税は、戻ってきます。

だから、輸出企業も含めての法人税減税には、反対です。

消費税は、現代の日本の社会土壌に、ほんとうに必要なものなのかな?

日本の高度経済成長は、戦後の焼け野原の何も無いゼロの状態から、仕事が生まれて、右肩上がりになるのは、至極当然でした。

今の日本は、借金だらけの円熟した豊満な社会です。

衣食住の見栄えの世間体はよいですが、その綻びが、収入格差、貧富の拡大というかたちで、どんどんと、衣は破れ、食は腐り、住は朽ちていくようです。

平成以前の昭和のバブルの時代・・バブルいう感覚は、僕個人には無かったのですが・・よく働いていたというのは事実です。

あの時代、あの頃・・東京渋谷のスクランブル交差点を眺めるレストランの窓際で、人の流れを見つめて・・友人の語っていた言葉を、よく思い出します。

「我々日本人は、洗濯機も冷蔵庫も、洗面器も盥も洗濯ばさみも、何も無い南の島まで、世界中にあらゆるモノを輸出して・・経済大国だの言っているけど、ほんとうは、ただの働き蟻、働き蜂かもしれないよ。南の島に住む女王様のために、せっせと懸命に奉仕する働くレベルかもね?」

衣食住は、大切です。

仕事は、そのために存在するのです。

10月2日・・伊勢神宮で20年毎の式年遷宮もまもなくです。

天照大神の衣食住が、一新されます。

それを奉仕して、祈り、願うのが、日本人の心だと伝わっています。

何のために・・?

南の島の女王様の願いも然りなのです。