百島百話 メルヘンと禅 百会倶楽部 百々物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

沈水香木

2014年01月31日 | 百伝。
「お香を楽しむ」という本を読んでみました。

お香の歴史について、書いてあります。

日本に初めて、お香が伝わったのは仏教伝来の頃、仏教の道具として祈願、儀式のために用いられたとのこと。

推古天皇3年(595年)4月、淡路島に長さ2メートルほどの流木が打ち上げられたそうです。

それを、地元の民が、かまどの薪代わりに火に投げ込むと、素晴らしい香りを発したそうです。

そこで、この木を朝廷に捧げたとのこと。

推古天皇の摂政だった聖徳太子がすぐ沈香木(じんこうぼく)と見分け、この木の一部で仏像を刻み、残りは法隆寺に納めたとのこと。

これが、日本最古の香木「法隆寺」だとのこと。

東大寺正倉院には、最大1メートル50センチ、直径37,8センチ、重さ11,6キログラムの香木が現存しているそうです。

百島の浜辺に打ち上げられた流木で焚火をしていた頃、いい匂いがしたのは、沈水香木だったかもしれません。

ある国の話

2014年01月31日 | 千伝。
友人の暮らす家は、屋根は藁作りで、壁は、粘土と何かを混ぜたもので出来ています。

家の中の大きさは、十畳ぐらいのベッドの部屋とテーブルの部屋だけでした。

もちろん、そこには電気も水も通っていません。

不思議に思ったのは、その友人が、なぜそこに行ったのか?・・でした。

その国の一番大きな空港からバスで8時間、そこからまた数時間で、やっと到着。

そこで暮らす人々は、蛋白質が足りていないのか・・国連を中心に世界からの援助がありました。

その一つに、川へ豊富な蛋白質のある魚を放流することでした。

でも、その魚を買える人は金持ちの人だけで、結局、貧しい人には、何も行き渡っていないのです。

学校へ行く人も、ほとんどいません。

お金のある裕福な人ではないと、学校へは行けません。

それぞれの部族で、異なる言葉を話しています。

でも、独学で勉強して英語を話す人もいます。

友人は、そこに暮らす人が、自分達で魚も食べて、それらを売買できることを考えていました。

地元の村の人々は、いつもノンビリして、いつもニコニコしていました。

「お金をあげるから銃を持って戦いなさい」と言ったとしても・・。

・・友人が、その国から帰国しました。