ふくい、Tokyo、ヒロシマ、百島

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

平和の日

2014年09月20日 | 千伝。
世界各国、日本国内でも全国紙、地方紙を含めての多くのメディアが、遠い国スコットランド独立の16歳以上の住民投票の結果を論じていました。

遠い国の事とは思えない現実である「生活問題」をも問題提起となったような出来事かもしれません。

そう、万が一にも、沖縄県が独立要望を表明したならば・・現実問題どうなるのでしょうか?

・・平和の尊さを感じざるを得ません。

経済的にも、生活問題もなく、平和に暮らせる日々が、いちばんよいのに決まっています。

だから、スコットランドの人々は、独立反対を選択したのかもしれません。

ぼくが暮らす福井県でも「日本まんなか共和国(福井・滋賀・岐阜・三重)」という理想の平和国・仮想の経済国を構成して交流しています。

その「日本まんなか共和国」の一員でもある春と秋の高山祭などで知られる岐阜県高山市が、今年から国連の国際平和デーである9月21日を「平和の日」に定めたとのこと。

飛騨・高山市は、山々に囲まれた約九万二千人の街・・昨年の観光客は、約400万人。

広島や長崎、東京都が3月10日、沖縄市が9月7日・・日本各地の大半の自治体が先の太平洋戦争の戦禍に関連した日を「平和の日」としています。

しかし、高山市の場合、昨年九月、市議会で「自由な旅は平和であってこそ。世界が平和でないと旅もままならない!」と決議したそうです。

さらに、高山市は、日本の民間団体が贈った「平和の鐘」が、国際平和デーに合わせてニューヨークの国連本部で鳴らされる習慣があることにちなみ、明日の本番に向けて、正午に一斉に鐘を鳴らすように、全国約200の自治体や市民団体、宗教者などにも協力を呼びかけたそうです。

観光と平和を結びつけた高山市のユニークさが光ります。

観光の本来の意味とは、「国の威光を観察する」という事だそうです。

明日・・高々に「平和の日」を宣言する飛騨・高山市まで、出かけたくなりました。

百勝の国と百敗の国

2014年09月20日 | 百伝。
スコットランド独立・・投票の結果、残念なからNo!という答えになりました。

どこかで、非核宣言・高レベルの福祉国家の「新しい夢のような国」の成立をスコットランドに期待していました。

残念です!!・・でも、何故か、その一方で安心・安堵の気持ちが湧いています。

生前、司馬遼太郎先生は、アイルランドを「百敗の民」と表現しました。
・・あらゆる戦いに負け続けながら、自らは一度も負けたことのないような顔をしていると。

とは言うものの、アイルランドは、北アイルランドを残して、UK(英国)から1922年に独立しているのです。

それ故に、英国政府は、数年前まで北アイルランド過激派のテロに悩まされたのです。

さて、スコットランドもまた、戦いに敗れ続けてきた百敗の国の一つなのです。



・・こんな有名な揶揄があります。

「2人の男が山道で出会った。この時、2人がウェールズ人なら合唱をはじめ、2人がアイルランド人なら喧嘩になる。2人がスコットランド人なら財布を握りしめる。では、2人がイングランド人なら何も起きない。なぜなら、イングランド人は人から紹介されるまで口をきかないからだ」

これは、ウェールズ人は歌が好きで、アイルランド人は気が短くて、スコットランド人はケチで、イングランド人は紳士である・・ということを揶揄したジョークです。

そう、百勝の民イングランド人は紳士でもあり、その一方で、その老獪さと野蛮さは、歴史が証明しています。

かつて、イングランドは、敵の兵士の首を切り取って、それを蹴って遊んでいました。

・・それが、現代の人気スポーツ・サッカーの源流です。

1707年、イングランドがスコットランドを併合する際のイングランド人のしたたかさには感心します。

スコットランド国王を、イングランド国王をも兼任させて、スコットランド議会を廃止にして、代わりに地域代表をイングランド議会に議員を送る制度を定めたのです。

これにより、現代に至るUK(英国)が形作られたのです。

こんな揶揄もあります。

イングランド人であるサミュエル・ジョンソンは、その辞書の中で「オートつまりカラス麦」の項で、「カラス麦をイングランドでは馬が食べるが、スコットランドでは人間が食べる」と書いています。

ところが、彼の弟子であるスコットランド人のジェームズ・ボズウェル(1740~1795)は、この記述を黙視することができなかったのでしょう。
「ジョンソン博士の記述は事実である。その結果として、スコットランドには優秀な人材が輩出するが、イングランドで優秀なのは競馬の馬だけだ」と答えました。(笑)

勿論、イングランドから歴史的にも優秀な人材を多数輩出しています。

しかし、人口の少ないスコットランドからは、ほんとうに偉人賢人が多数輩出しているのです。

英国が世界史を変えた産業革命・・これは蒸気機関を発明して産業革命の父と呼ばれるスコットランド人のジェームス・ワット(1736~1812)から生まれ、その後の大英帝国の繁栄を築いたのです。

ちなみに、「国富論」を著した経済学者アダム・スミス、「シャーロック・ホームズ」の著者、コナン・ドイルもスコットランド人です。

今度は、英国自体が、EUからの脱退を国民投票に問うとのことです。



極東の島国・日本の海から、極西の島国・英国の海へ続きます。

また一度、イングランド南端から、スコットランド北端まで、今度は息子を連れて、ドライブをしたくなりました。

・・痩せないとね。