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今度こそ、再会すると思ったのに、この時もまたギルチェとジャンヒョンはお互いに気づくことはありませんでした。
ギルチェがここにいるなんて、ジャンヒョンは思いもしませんからね。
ギルチェはチョンチョニと手をつないで、必死に逃げました。
途中、襲われそうになった時、ダジムの祖父が庇ってくれました。ダジムを助けてくれたお礼だと言いました。
一緒に逃げていた女性たちは、崖に追い詰められた時、身を投げました。
清の者に身を汚されることが恐怖だったからです。
しかし、ギルチェは死にませんでした。絶対に生き残ってやると、固く心に誓ったのです。
ギルチェたちは捕まって、再度捕虜市場に連れていかれました。
ここで、ギルチェはチョンチョニと引き裂かれてしまったのです。
ク武官は、ようやく清に近づきました。
宿屋には、同じように捕虜になった家族を引き取りに行く者が泊まっていました。
捕虜をお金を出して引き取りに行く者は大勢いました。
しかし、大金を要求されて断念せざるを得なくなる者も多くて、同部屋になった者も同じ状況だったようです。
引き取りに行くのは、親や子供の場合がほとんど。
妻や娘といった女性の場合は、体を汚されるということで、諦める事が多かったようです。
ク武官は、その現実を知らされ、絶望しました。
捕虜市場の現実を見ると、更に絶望的な気持ちになったク武官は、既に売られたと言われ、その後を探す気力が失われてしまったのです。
結局、すごすごと戻る事しか出来ませんでした。
朝鮮では、ウネが毎日ギルチェとチョンチョニ、そして迎えに行ったク武官の無事を祈り続けていました。
ヨンジュンは、そんなウネを見ると、自分も何かせねばと思いまして、役所に相談に行きましたが、清の顔色を窺うしかない役人は全く頼りになりません。
ヨンジュンは、儒者のチャン・チョルを頼りました。
何人かの捕虜を連れ戻すことが出来たと耳にしたからです。
が、大義名分が無いと言われました。
元々、チャン・チョルのことを指示て良いのかどうか、半信半疑だったこともあり、ヨンジュンは引き下がろうとしたのですが。
儒生たちが、今の国のあり様を真剣に憂い、この先どうすればよいか、民を救うには・・・と学び続けている姿を見ると、やはり心が動かされました。
しかし、ある時、儒者の中に、一人の男を見つけたのです。
以前、仁祖の傍で見かけた男です。
仁祖のスパイ
ク武官が1人で帰って来たのを見て、皆が衝撃を受けました。
ウネは諦めきれません。
で、一人でも清に行ってギルチェを連れ戻したいと思ったのです。
しかし、それはヨンジュンによって未然に防がれました。
無謀ですよね、あまりにも。世間知らずのウネが行ったとしても、ウネまでもが捕虜になってしまうのは目に見えています。
リャンウムは、そんな様子を見て、動きました。
ジャンヒョンの想いを考えると、このままギルチェを見捨てる事は出来ないと思いました。
ギルチェに何かあったら、ジャンヒョン自身が壊れてしまうと思ったのです。
それだけは見たくないと。
ジャンヒョンが集めた牛で、世子嬪の指示の元、農地の開拓は進み始め、農作業にも明るさが見えて来ました。
そんな時、ジャンヒョンは、両班の奥様が間違えて捕虜として連れて来られたと言う話を聞きました。
チョンチョニが縋った役人は、ちゃんと名前を覚えていなくて、ギルチェではなく、偶然同じ境遇にあった女性の事になってしまっていたのです。
おいっ
ところで、以前から逃げた捕虜を捕まえる集団の頭として何度もジャンヒョンと顔を合わせた女性がいましたが。
それが何と、皇帝ホンタイジの娘カクファでしたよ
カクファは、ジャンヒョンのことを気に留めていました。
自分を恐れることなく真っ直ぐに目を見て話すし、決して見下しているわけでもないジャンヒョンが新鮮だったようです。
一方で、不愛想で自信満々なカクファを見ると、ジャンヒョンはギルチェを思い出します。
「皇族は朝鮮の侍女に夜伽をさせる。だからお前も私と共寝せよ。」
率直に言うカクファに、ジャンヒョンは苦笑しました。
そして、そんな事をすれば首が飛びます・・・と、きっぱり断りました。
カクファは、ジャンヒョンのことを調べさせました。
世子に頼りにされている事を知りました。親しくしている女性もいないと分かりました。
カクファは、すぐにジャンヒョンを誘いました。
が、今度も、ジャンヒョンは優しくしてくれはしたものの、それ以上の事はありませんでした。
ギルチェは、ある男に売られてしまいました。
しかし、思うままになるギルチェではありません。
散々暴れたせいで、捕虜市場に返されてしまったのです。
その時、夫が迎えに来たと知らされました。
しかし、売られたと知ると、そのまま帰った・・・と。
ギルチェ、たった一つの綱が切れたと思いました。
そんな時、捕虜市場で遠くにジャンヒョンの姿を見たのです。
凍り付きました。
呼べ声が届く距離だったでしょう。
しかし、ギルチェは身を隠してしまいました。
ジャンヒョンの目にも、その動きはちらっと留まったのですが、そのままスルーしてしまいました。
その夜、ギルチェは牢で夢を見ました。
また夫が迎えに来た、珍しいこともあるものだ・・・と言われて目をあげると、そこに立っていたのはジャンヒョン。
夢でした。
翌日、ギルチェは売られようとしていました。
両班の奥様だと言われ、その美貌に清の買い手たちは沸き上がりました。
そこにジャンヒョンが現れたのです。
また幻だとギルチェは思いました。
しかし、現実でした。
リャンウムが清に到着したのです。
ジャンヒョンはリャンウムから事情を聞き、捕虜市場にやってきたのでしょう。
止める男たちをなぎ倒し、ギルチェの傍に来たジャンヒョン。
涙がこぼれ落ちていました。
何故だと、ジャンヒョンが叫びました。
ラスト、泣けた~っ