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ぺ医師の話では、キム・サブは毛根管症候群という病気(?)のようです。
3年前の怪我以来、無理をし過ぎたためと言うのが、ぺ医師の見立てでした。本当は手術をしなくてはいけない状況なのですが、救急外来の忙しさで手術を先延ばしし続けているんだとか。
まだぺ医師しか知らないことでした。
オ看護師長とナム医師にもまだ話していません。
今回ウジンからの問いで、ぺ医師はウンジュやチョン医師にも打ち明けました。
しかし、その病だと、ウジンが見たような肘部分の痛みやしびれは無いんだとか。
ウジンは気になりました。
その様子にペ医師が気になる事でもあるのかと問いましたが、確信が持てないからと言葉を濁したウジンです。
そこに、ヤン医師が。
皆、口を噤みました。
彼らに話して良いことがあるとは思えませんからね。
でもね、こういうことは地獄耳のヤン医師。ちゃんと、盗み聞きしていました。
ヤン医師は、パク院長のVIP患者のリストを出しました。
順番通りに治療し、本院からレジデントも来るので、その世話もよろしく・・・なんてね。
ト理事長を囲む宴が開かれました。
ソンセンター長も、抜け目なくご機嫌取りに出席しています。
出席しているのは、医療関係者と言うより、ト理事長が計画している新事業に絡んで一儲けしようと考えている者たちばかりです。
既に投資している彼らは、一刻も早く計画を実現してほしいとせっついています。
ここで明らかになったのは、パク院長とト理事長の間には、ちょいと溝があるということ。
ソンセンター長の言うように、パク院長は頑固なところがあって、医師としてのプライドが高いと思います。
だから、ソンセンター長やト理事長のように経営のみを最優先するわけじゃなさそうです。
チャン・ギテ室長が珍しくオ看護師長に猛抗議しました。
オ看護師長が『トルダム病院を閉院すればいい』と言い放ったことに対してです。それと、パク院長側とキム・サブ側の双方に良い顔をする節操の無さを咎められたことに対しても。
オ看護師長は、患者の事を大切にしながら、一緒に働く同僚の自分たちの事は考えてないのかと、チャン・ギテ室長は言いました。
病院には、医師や看護師のように資格を持った者たちの他に、チャン・ギテ室長たちのように特に資格と言えるものを持っていない労働者も沢山働いています。掃除の人たちや、事務職の人たちなどです。
もしトルダム病院がなくなったら、彼らの行き場は無くなってしまいます。それはもう死活問題となります。
「私だって、あなたたちのように優雅に名分やプライドのために、はっきりものを言う生き方をしたいですよ。でも弱い立場の私たちはそうはいきません。私たちの代わりはいくらでもいるからです。だから、何を言われても媚びを売るしかない。たとえ裏切り者呼ばわりされても。」
傍にいた事務職の男性は辛そうに頷きました。
おそらく、頭では分かっていたでしょう。でも、この状況では考えが及ばない事だったでしょうね、オ看護師長。
バス事故が起こりました。
雪が降り出した中、突然バスの前に傷だらけの女性が飛び出て来たのです。バスの前に立ちはだかった女性を避けるためにハンドルを急に切ったため、バスは道路から数メートル下の土地に転落。
大事故となってしまったのです。
キム・サブがそのバスに乗っていました。
他にも、臨月を迎えた妊婦やおそらく本院からのレジデントじゃないかと思われる若者数名。乗客の数は相当数に上ります。
朦朧としながら、キム・サブはトルダム病院の救急に連絡しました。
夜ですから、職員が残っていない可能性が大でした。
しかし、雪が降って来たのを見て、チョン医師は帰宅するのを止めて病院に引き返していました。
そう言う日は、事故が多いというキム・サブの教えが身についているのです。
それを見たウンジュとアルムも、引き返しました。
そこに、キム・サブからの連絡が入ったのです。
キム・サブの指示で全員が一斉に受け入れ態勢に入りました。
ウジンとウンジュには現場に来いと指示がありました。瀕死の重傷を負った乗客が多いので、一刻も早い手当てが必要だとキム・サブが判断したのです。
現場付近は大渋滞でした。
ウジンが車から降りて走りだしました。ウンジュもすぐに後を追いました。
2人が現場に到着した時、すぐそばにパク院長が立っていました。
ト理事長の宴会に出ている時、ヤン医師から連絡が入りました。キム・サブの抱えている病に関してです。
早速ご注進というわけです
で、すぐさま病院に戻っている途中で、やはり大渋滞に巻き込まれ、様子を見に来たってところでしょうか?
しかし、パク院長は、呆然と立ち尽くしたままでした。
以前、バス事故に巻き込まれ、同じように巻き込まれたにもかかわらず、現場で必死にキム・サブが救命処置を施しているのを目撃したことがありました。それを見ながらも、パク院長は救命処置をせず現場から逃げ出したのです。
その時のことがパク院長にもトラウマとして残っているようです。
キム・サブはおそらく一番会いたくない人だったでしょう。
そのキム・サブにトルダム病院で再会し、今日また同じようなバス事故が起こってしまったわけです。
そして、キム・サブは被害者にもかかわらず、また現場での救命処置に必死になっている・・・。
あの時、上手く逃げおおせたとパク院長は思っていました。今日も現場に背を向けて一歩踏み出そうとしたとき、ウジンとウンジュが到着し、パク院長を見たのです。
もう逃げられませんよね。
キム・サブは心停止に陥った妊婦の心臓マッサージをしようとしました。
しかし、彼の右腕は言うことをききません。
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