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ラスト2話は、それぞれ80分ほどあります。これを某国営放送は60分に編集し直すんですよね。大変だわ
キム・チャオンは、ホンシムの顔に見覚えがあるような気がしました。
でも、ホンシムは否定。ずっと田舎で暮らしてきて、最近都に出て来たばかりだからと。
難を逃れました。
ホンシムは、ふと、スジに聞いてみました。ここにムヨンという者がいるかどうかを。
どうして知ってる?とスジ。
直後に、ムヨンたち刺客の存在は秘密だってことを思い出したのか、ムヨンじゃなく、ウヨンだったと言い直しました。
ホンシム、確信を持ったようです。
この屋敷にたどり着いたのは、先だってムヨンの後をつけた時にこの方向に来たからでしょうかね。
・・・と、私がフォローする立場じゃありませんね。
ユルは日記を読み返し、記憶が戻ったようです。
その夜、ユルはソへと過ごすと言っていたのですが、結局、喧嘩別れのような状況になってしまいました。
いえ、そう仕向けたというのが本当かもしれません。
ユルは以前のように、ソへを傷つける言葉を吐きました。
ユルを愛していないソへに、プライドを傷つける言葉を敢えて投げつけた形です。
王宮の外で暮らしている間、自分には心から愛する人がいて、幸せに過ごして来たとか、今も恋しくて眠れそうにないとか。だから、ソへのお腹の子を愛する自信が無いとか。
いや~っ、なかなか辛辣ですよね。
ユルを愛していたら、死にたくなるほどに辛い言葉ですよ。
愛していないのに、愛しているフリをしているソへが憎くて、わざとそんな言い方をしたのでしょうけどね。
席を立ったユルに、ソへが言いました。
「その女人の所にはいかないでください。舅は左議政ですよ。決して許さないでしょう。」
ソへの言い方も、ユルの気持ちを逆なでしますよね。実家の権力をかさに着て・・・ってことですから。
ま、今のユルには逆効果でしたけどね。
そのまま宮廷を出て行こうとしたユル。
ソン内官やクォン・ヒョクが止めましたが、押し切ろうとしたとき、王が。
何事だと。
「何故私を左議政と縁を結ばせたのですか」
ユルは王に食って掛かりました。
ユルはとうとう王に事実を告げました。
自分を殺そうとしたのは、キム・チャオンだと。
でも、王には信じられませんでした。ユルを殺しては、キム・チャオンの立場が弱くなるのは目に見えていますからね。生かしておいてこその権力なんですから。
「理由が分かりました。」
と、ユル。
その説明をするのかと思いきや、理由が分かったと聞いた時点で、すぐに王はキム・チャオンを捕らえると息巻いたのです。やっぱり、詰めが甘い王ですよね。ちゃんと、理由まで聞きなよと言いたい
「私が裁きを下します。あの者に向ける復讐の剣は誰にも握らせません。首に剣を突き立てるなら、私がします。」
王としてできることは無いかとユルに尋ねました。
では、重荷をおろしてください・・・とユル。母親の死の真相を知りたいと言う事でした。
王座に就くには、先王の姻戚が邪魔だったのかとユル。ユル母は先王と姻戚関係にあったのね。
殺せと命じたのですかと聞くと、王は首を振りました。
王は単に廃位するだけだと思っていたようです。殺されるなんて思っていなかったのです。
ユルはホンシムに会いに来ました。
自分の許しなく兄とここを離れてはいけないと言いました。やるべきことが終わったら、必ず迎えに来るからと。
そして、花吹雪の下で自分が言ったことを覚えているか?・・・と。
“そなたを娶りたい”と言った、あの約束を必ず守ると。
ユルは身代わりで死んだトンジュと最期に別れた場所に行きました。
ホンシムの養父は、ユルを見つけた時に着ていた服を渡しました。それがトンジュの形見ですから。
トンジュは幼馴染でした。
お互い、唯一の親友と呼べる間柄でした。
ユルは服を抱きしめて泣きました。
キム・チャオンを易々と殺してしまいたくは無いと思いました。地位や権力を奪い、苦しませないと復讐にはならないと考えたのです。
この動きを、キム・チャオンはしっかりつかんでいました。
ユルの記憶が戻ったのか、はっきりとは分かりませんが、チョン・ジェユンと組んで何かを企んでいることは確かだと思いました。
ジェユンがよりによってこの自分を欺くなんて・・・と怒りました。
何らかの計画を進めようとしています。
ホンシムは、ムヨンがキム・チャオンの屋敷にいると考えていました。囚われているからこそ、自分に会いに来れないんだと。
だから、こっそりと忍び込んででも、見つけ出したいと思ったのです。
で、ポグンやクンニョ、クドルに手伝ってもらって忍び込もうとしたのですが、計画はあっけなく断念せざるを得ませんでした。
丁度屋敷で別の騒動が起こっていたのです。
その日、突然ユルがキム・チャオンの屋敷を訪ねて来ました。
何の連絡も無かったので、キム・チャオンは留守でした。なので、スジはとりあえずユルをチャオンの部屋に通しました。
茶菓子の用意を頼んだユル。
その間に、ユルはチャオンの部屋を探索したのです。
見つけたのは、例の石。普通の石ではないと、分かりましたが、まだこの時点では意味が分かりませんでした。
帰宅したキム・チャオンは、スジからユルの来宅を聞き、慌てて部屋に。
ユルはキム・チャオンの剣が素晴らしいと言いました。そして、手合わせを・・・と。
この時の勝負は、キム・チャオンの勝ち。
中で茶をいただきたいとユルが歩き出した時、突然矢が
賊が屋敷に乱入してきたのです。
キム・チャオンの命でユルを室内に案内したスジ。
父親の加勢に行けとユルが命じたので、スジがその場を離れた後、ユルは屋敷内を調べ始めたのです。
乱入してきたのは、ユルの指示による者たちでした。屋敷の捜索をする時間を稼ぎたかったのです。
だから、適当な時間の後、あっさりと引き上げました。
倉庫で大量の弓矢を発見。
その後、鍵のかかった物置を見つけ、鍵を壊して入ってみると、そこにいたのは、ムヨン。
キム・チャオンは意外にもムヨンを信じていたようです。
だから、妹・・ホンシムを殺すこともしなかったし、世子を殺すと言う仕事を終えたら本当に自由にしてやろうと考えていたみたいです。
そのムヨンが事もあろうか、娘ソへと通じて子まで成してしまったわけで。
おまけに、二人で逃げようともしていた・・・。
数少ない信頼できる人2人にまで裏切られ、そのせいで長年計画してきたことまで台無しにされるなんて、やっぱり許せないと思うよね。考えてみれば、キム・チャオンも哀れな人です。
すぐにでも殺したいところですが、そうすれば、ソへをも失うことになるかもしれません。
ソへを生かしておくためにも、ムヨンを殺すことは出来ないのです、今は。
だから、監禁していたんですね。
必死にムヨンが縄を切った直後、ユルが鍵を壊して入ってきたのです。
思いもよらない再会でした。
自分を襲った刺客だと気付いたユル。
飛び出して逃走を図ったムヨンを追いました。
その前に現れたのが、なんと、ホンシム。
ムヨンは思わず立ち止まりました。
ホンシムも、この状況がすぐに理解できませんでした。
ホンシムの兄だと知ったユルは、人違いだと言って、背を向け去って行きました。
ユルは覚えていました。
昔、惨劇の夜、妹の手を取って必死に逃げる兄がいたことを。
あまりにも皮肉な縁でした。
ホンシムはとうとうムヨンがユルを襲った刺客だと知りました。
仇であるキム・チャオンの下で働いていたことも。
でも、ムヨンがそうしたのは、全て妹の自分を守るためだったと知り、何も言えなくなりました。
そして、ソへとの関係も・・・。
ユルとはもう無理だと思えたでしょうね。
もうホンシムには気力も体力も残っていませんでした。
道で倒れてしまったのです。
発見したのは、村から帰って来たチョン・ジェユンと養父。
意識が戻ったホンシムに、ジェユンは言いました。何故いつも一人で背負ってばかりなのだ?・・・と。
お聞きしたい事があります・・・とホンシム。
「世子様の記憶は戻ったんですよね?」
そうだ。
「誰が殺そうとしたか、その理由は何なのか知ってるんですよね。」
多分・・・。
ホンシムは、王宮に行きたいとジェユンに協力を求めました。
キム・チャオンが進めている計画は明と女真族との戦争に絡むということです。
密かに、禁止されている鉱山を私有し、武器の材料を売って私腹を肥やそうとしているのです。
国境近くの朝鮮の民が被害にあうことは確実。
そうなったら、世子が戦場に赴き、納めることが世継ぎとしての使命だとキム・チャオンは言います。
どさくさに紛れて殺してしまおうって魂胆なんでしょうね。
突然、ホンシムが女官の姿で宮中のユルの前に現れました。ジェユンからの手紙を届けに来たと言う口実で。
驚いたユルですが、やっぱり嬉しくてね。
ソン内官たちを全員下がらせましたよ。
怪しいことこの上ないですよね
理由を聞いたら、会いたくて・・・とホンシム。
呆れました。でも、悪い気はしないユルでした。
初めて見る世子の姿に、ホンシムは満足そうでした。
記憶を取り戻したんですよね?・・・とホンシム。
「そうだ。」
じゃ、お祝いしなくちゃ・・・とホンシム。
ユルは、村でホンシムが作ってくれたお粥が食べたいと言いました。
なんやかんやの騒動の後、無事お粥を食すことができたユル。
ホンシムに膝枕をしてもらいながら、うとうととしました。
政変さえ起っていなければ私たちは夫婦になっていた、会うのにこんな苦労をしなくても済んだのに・・・とユル。
いっそ、私が本当のウォンドゥクならよかったのに・・・と。
ホンシムがいつも思うのと同じです。
そろそろ帰らなくてはとホンシムが言うと、もう少し・・・と目を閉じたユル。
気が付いたら、ホンシムの姿はありませんでした。
ジェユンからと言っていた手紙。書いたのはホンシムでした。
“人生は人が望むように流れるのではなく人生が望むように流れます。結ばれたいと強く願っても、あの日始まった悪縁がまた縛り付けています。兄が世子様に会いたがっています。私の事は気にせず世子様の思うとおりになさってください。あの日始まった悪縁を断ち切るのです。それが出来るのは世子様だけです”
これは・・・別れの手紙と受け取って良いのかな?
自分とユルとの縁も、悪縁だとホンシムは言っているのでしょうかね。だから、断ち切ってくれと。
ユルは、ムヨンと会いました。
跪いてこれまでの経緯を話すムヨン。
私を殺して何を得ようとした?・・・とユル。
「妹の命です。」
そう聞いたら、責められなくなってしまいますよね。
「証人になれ。」
と、ユルは言いました。キム・チャオンの指示で襲ったことを証言しろと。
ムヨンは出来ないと言いました。
何故最後のチャンスを逃そうとする?とユルが聞きました。
「世子様が狙われた原因を作ったのが私だからです。」
その言葉で、ソへのお腹の子の父親がムヨンだと、ユルは気づきました。
ムヨンが願うのは、ソへとホンシムの命を助けてくれということでした。
ユルは激怒しました。
これでは、諸悪の根源がキム・チャオンだと断罪することもできません。ムヨンが全ての責任を負う事になるからです。
「私はこの件にかかわった全ての者を許さない。」
ユルが言いました。
ムヨンが足に縋ろうとしても、無駄でした。
その日の夜、ソへは宮中から出されました。
「夜更けに男と会うため出かけたのち、殺されたことに。」
と、ユルは言いました。
でもね、本当はソへとムヨンを共に逃がしたかったのです。死んだことにして。
斬られると覚悟して跪いたソへ。
クォン・ヒョクの剣は空を斬りました。
「世子嬪キム・ソへは死にました。だから消えてください。世子様のご命令です。」
ユルは、自分がホンシムのために出来るのはこれくらいだと考えたのです。
力がふっと抜けたソへ。
そこにムヨンが。
やっと幸せに・・・と思ったのに。
ソへが宮中を密かに出たと知ったキム・チャオンが追っていたのです。
ホンシムは、養父の元を去ろうと考えていました。
自分の手でキム・チャオンに復讐しようと。
屋敷に忍び込んだは良いけど、スジに見つかっちゃって。
刀を突きつけて脅し、キム・チャオンの居場所を聞きました。すると、ムヨンとソへの後を追ったと言うじゃませんか。
ムヨンが危ない
ホンシムもすぐに追いかけました。
その頃、既にムヨンとソへは追手に囲まれていました。
刺客たちを倒したものの、傷だらけになったムヨン。
でも結局、矢に射られて倒れてしまいました。
「生まれ変わってもお前に会いに行く。お前が花や木に生まれ変わっても、私は風になりお前を訪ねる。」
トドメを差したのは、キム・チャオンでした。
ソへは大切な世子嬪ですからね。ムヨンから引き離されました。
彼女の目の前で愛する人が父親によって殺されたのです。こんな悲劇ありません。
そして、ホンシムがやっとのことで追いついた時、既にムヨンは息絶えていたのです。
ユルにマチルからの報告が届いていました。
パク・ソンドが鉱石を掘り出し鉄を作っているということです。大量に集めさせられた薪はこのためだったのです。
キム・チャオンの家にあった石は、鉄鉱石でした。
「戦争を起こすつもりか」
ユルは思いました。
その時、ソン内官から知らせが。
ソへが宮廷に戻って来たと言うのです。
「ムヨンが死にました。父があの人の胸に剣を突き立てたのです。」
ソへが言いました。
ユルは、もう黙ってはいられませんでした。
すぐさまキム・チャオンの元に行きました。
「最大の復讐は許しである。そなたを許そうかと思ったが私には不相応なことだと今気づきました。」
「そなたは今日でおしまいです。」
そう言って、ユルは日記をキム・チャオンの前に投げました。
誰が信じるでしょう・・・とキム・チャオン。
「そなたの娘が証人です。」
でも、キム・チャオンは動じることはありませんでした。私事は後回しにしましょうと言ったのです。
「戦いが始まったと言う知らせが入りました。」
世子様は国と民を救わねばなりません・・・と。
「そなたの仕掛けた罠だと分かっているぞ」
と、ユル。
「その罠にかかってください。世子様はどうせ何も出来ません。ユン・イソ、私の所にいます。」
さぁ、ラストです。
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