今年の8月4日、写真家の天野尚氏が永眠されました、61歳という余りにも早すぎた人生でした。
心から、お悔やみ申し上げます。
天野さんを知ったのは、ビュー福島潟での講演会でした。
その時は、世界各地で撮影した写真を見せながら、撮影した時の興味深い話を効かせていただきました。
その後「視力6.0の世界」の写真展を鑑賞して、大きなフィルムシートで撮影した、圧倒的に精密な写真に驚かされました。
今日の午後、弥彦村を訪れました。
目的は、弥彦村で開催されている天野さんの写真展「創造の原点」を鑑賞するためです。
天野さんは、この写真展に出品する作品を、逝去される2日前まで吟味していたそうです。
したがって、この写真展が自らがプロデュースした最後の写真展となります。
会場は、「弥彦村総合コミュニティセンター」と「弥彦の丘美術館」の2会場で開催されています。
私は第二会場の「弥彦の丘美術館」を最初に訪れて、後から第一会場の「弥彦村総合コミュニティセンター」を訪れました。
「弥彦の丘美術館」は杉、「弥彦村総合コミュニティセンター」は日本の自然、海外風景、熱帯の暮らし、アマゾン、寺社仏閣、モノクロの鹿児島の写真が展示されていました。
8X20インチという天野さん特注のフィルムで撮影された写真は、視力6.0に相当すると言われています。
そんな写真が沢山展示されていて、その圧倒的な描写力が鑑賞者を惹きつけました。
展示されている作品は「視力6.0の世界」と被っていなかったので、十分に楽しむことができました。
モノクロの鹿児島は、天野さんが病気の治療で、最後の望みをかけて訪れた鹿児島の様子を撮影したものでした。
カメラを持てば、私は病など忘れて、カメラマンだったと自ら述べていましたが、作品はカメラマン根性を感じさせるスナップでした。
しかし、天野さんが好んで使っていた8X20インチのフィルムは、とても横長のサイズです。
いわゆるパノラマ写真と言った方が良いかもしれません。
とあるプロカメラマンによると、35mmの3:2フォーマットは結構横長で、アマチュアカメラマンには扱いづらいだろうと述べていました。
私も、主に3:2のフォーマットで撮影していますが、コンパクトデジカメの4:3フォーマットの方が構図の収まりが良いなと感ずることがしばしばです。
それよりもさらに横長のフォーマットを、あれだけ使いこなすのですから、天野さんの凄さを感じます。
今日は、会場がとても混み合っていました。
大きな写真は、一定の距離をとって鑑賞するのがセオリーですが、それが簡単にできないほどでした。
余談ですが、篠田新潟市長も会場を訪れていました、色々なファンが集まっていた感じでした。
楽しい、ひと時を過ごすことができまました。
建物の写真は、会場の全景。
後は、会場近辺の公園で一息入れた時に撮影した写真です。
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