■教えてください神様 / 天馬ルミ子 (ミノルフォン)
テロリスト集団に拘束されていた日本人が、あまりにも酷い最期……。
実は昨夜、仕事関係の宴会に出たんですが、そこに集っていたイスラム教徒の数人は流石に居心地が悪かったようです。
もちろんイスラム教も、その信者も全てが悪いわけじゃ~ない事は皆が認識しているんですが、やはり同じ信仰に帰依している立場としては、教えに背くような行動は恥ずかしく、許し難いという気持ちはひとつなのでしょう。
本来、宗教は人間の不可知の領域を扱うものであり、この世の様々な不条理を受け入れていく為のものだとしたら、どんな大義名分があろうとも、自ら非道を繰り返し、周囲を苦しめるなんてことは邪神邪教の宗門でしかありません。
信仰は、もっとピュアな魂があってこそのものと思っている次第です。
さて、そこで本日掲載のシングル盤A面曲は、そのものズバリの「教えて下さい神様」という、情緒不安定な他力本願の歌と思わせおいての正統派アイドル歌謡になった人気作♪♪~♪
発売されたのは昭和53(1978)年初頭、おそらくは天馬ルミ子のデビュー曲にして、振付の中には途中で跪くという過剰な演出もさることながら、ルックスもスタイルもアイドル王道の輝きを持っていた彼女でなければ、作詞:杉山政美&作曲:都倉俊一のソングライターコンビも、ここまでは仕上げられなかったと思うばかり♪♪~♪
う~ん、爽やかな声質とアップテンポでここまでノリの良い節回しは、田辺信一の痛快なアレンジに決して負けておらず、贔屓目かもしれませんが、ボーカルが演奏パートをリードしている瞬間さえ感じてしまいます♪♪~♪
しかし現実的には、期待されたほどのヒットにはならず、むしろ今となっては所謂ネタ扱いというのも、些か辛いものが……。
だって、ここまで完成度の高いアイドル歌謡ポップスって、有りそうで、実な滅多にないんしゃ~なかろうか!?
そこまで思ってしまうのは、決してサイケおやじの何時もの大袈裟だけではないと確信するほどですし、天馬ルミ子にしても、アイドルである以上は真っ向からそれを貫くという意思をファンやリスナーに伝えんとした心意気があったに違いありません。
ということで、神様に願い事をする場合は、まずは感謝の念を抱かなければ通じるものではないと云われています。
不平不満の憂さを暴力で晴らそうとする行動は易くとも、絶対に他者からは理解も賛同も得られない事は常識以上の観念でしょう。
それは何もイスラム国に対しての気持ちではなく、アメリカだって中国だってロシアだって、立場は主義主張は異なっていても、やってる事の根っこは同じという真相は言うまでもありませんし、日本を含めた各国・各地域が一様に被害者面というのも、情けないでしょう。
果たして何時の日か、人類は皆が手を携えて、信頼出来る世界を築けるのか?
格好じゃ~なくて、それを神様に祈るのは、決して吝かではないサイケおやじです。