■からっぽの唄 / 岡林信康 (日本コロムビア)
時の流れの偉大さのひとつは、分からなかったことが分かってくるという真理かもしれません。
例えばサイケおやじの場合、岡林信康が歌う本日掲載のシングル盤A面曲「からっぽの唄」が現在の心境にジャストミートしているんですが、実はこれが世に出た昭和52(1977)年のリアルタイムじゃ~、なんとも情けない、貧乏ったらしい歌だなぁ……。
と、瞬時に聴くのがアホらしくなったという不遜があり、しかもレコードそのものが業界の知り合いから頂戴したサンプル盤だったという現実に対しても、非常な不義理を重ねてしまったわけです。
しかし、繰り返しますが、アコースティックギターがメインの伴奏で歌う岡林信康が自作自演の刹那のボーカルが、たまらないんですよ、今のサイケおやじには!?!
こんな心持ちになるなんて、当時若かったサイケおやじには思いもしなかったわけで、う~ん、気持ちが弱くなっているのかなぁ……、なぁ~んて自分に言い聞かせる言い訳まで考えてしまう始末をお笑い下さいませ。
ということで、またまた現状が悪い方向へ傾いたもんですから、ど~にもなりません。
まずは、このあたりで、本日も失礼致します。