■わたしの恋はシャボン玉 c/w 恋のときめき / 石田文子 (ビクター)
所謂「美少女ジャケ」のシングル盤としては、本日掲載した石田文子のデビュー作とされる1枚も人気が高いと云われておりますが、告白すれば、サイケおやじは例によって、彼女については何も知るところがありません。
これが手元にある現実にしても、かなり以前に中古屋の捨値コーナーに纏め売りされていた中から員数合わせ的にゲットしたブツでして、当然ながら(?)、借りているトランクルームの中で十数年も放置されていたというバチアタリな顛末は、皆様ご推察のとおりです。
しかし、あらためて取り出し、眺めてみると、これが発売された昭和50(1975)年のムードをジンワリと伝えてくれる彼女のファッションと美形アイドルならではのヘアメイク、そしてスリーブデザイン共々に前述したとおり、人気盤諸々の必要十分条件が満たされている事を痛感させられた次第です。
そして実際に針を落としてみれば、まずは作詞:阿久悠&作曲:井上忠夫のクレジットが確認出来るA面曲「わたしの恋はシャボン玉」はソフトロック系アイドル歌謡ポップスの典型と申しましょうか、ちょっぴり滲み出る懐かしの歌謡フォークっぽさも、殊更サビからの曲展開は、アメリカの優良ポップスグループとして人気絶大であったブレッドの中心メンバーであるデヴィッド・ゲイツ風味がモロ出しという好ましさ♪♪~♪
それを萩田光雄の丁寧なアレンジが尚更に引き立てている仕上がりも素晴らしく、肝心の石田文子のボーカルに残る幼い声質と節回しを活かそうとすれば、大正解と思います。
ちなみに、ここで「幼い声質と節回し」と書いたのは、石田文子の歌いっぷりは決して「ロリ系」でも「アニメ声」でも無い、これがやっぱり「美少女系」という事をご理解願いたいための拙い筆の仕業でありまして、しかも基本的には彼女のボーカルの伸びの良さがイイ感じなんですよ♪♪~♪
それが同等に発揮されているのが同じ制作スタッフから提供されたB面収録の「恋のときめき」で、こちらは洋楽バブルガムポップスのアイドル歌謡的展開を狙ったのでしょうか、アップテンポで演じられる、この「どっかで聞いた」感満載の仕上がりも、サイケおやじが大いに好むところで、彼女の歌いっぷりの高揚感はA面以上かもしれません♪♪~♪
しかし、このシングル盤がヒットしていたという当時の記憶がサイケおやじには全く残っていませんし、石田文子にしてもテレビや雑誌のグラビア等々で接した事についても同様ですからねぇ……。
サイケおやじの不明と言われれば、全く……、そのとおりではありますが、何とも気になるアイドルシンガーであります。
ということで、もっともっと自分の時間が欲しいですねぇ~~~ (^^;
この願い、抱き続け、既に長い年月が流れてしまった現在、叶わぬ夢にはしたくありません。