OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

じゃ~ないよねぇ~、高橋美枝

2021-07-11 18:12:54 | 歌謡曲

ひとりぼっちは嫌い / 高橋美枝 (CBSソニー)

往年の女の子アイドルの大ブームの最中、松田聖子のフォロワーが数多デビューしたのは今や歴史ではありますが、そうした彼女達の全員が「松田聖子」に成りきれていたのは?

と問われれば、むしろ不似合いな感が滲み出ている新人さえも……。

例えば、あくまでも以下はサイケおやじの主観なんですが、昭和58(1983)年11月に本日掲載のシングル盤を出してデビューした高橋美枝は、それなりに可愛い面立ちではありますが、ヘアスタイルが完全に松田聖子であり、テレビで接する限りではありますが、立ち振る舞いの「ぶりっ子」さ加減も、また然り!?

なんで……、そこまで松田聖子をやっているのか、せつなくなってしまうほどだったのは、肝心のデビュー曲「ひとりぼっちは嫌い」に、ちょっぴりニューミュージック調の太田裕美っぽさを感じていたからで、とにかく松本隆の綴った歌詞が、ほとんど太田裕美の世界なんですねぇ~~。

また、そこに附されたメロディのニューミュージックっぽさは、作曲がオフコースに在籍していた松尾一彦となれば、その幾分説明的な(?)曲構成も納得するしかないわけですが、それにしても高橋美枝の程好くコントロールされた節回しは上手いと思いますし、伸びのある声質も天性を感じさせます。

ところが、現実は厳しく、この「ひとりぼっちは嫌い」が大きなヒットにならなかったのは残念という以上に、これまた納得させられる「何か」が足りないと思うのは、サイケおやじだけでしょうか?

なによりも、テレビで接する彼女には、どこかしら地味な印象があり、なんとか松田聖子に近づけようとした川村栄二のアレンジも空回り……。

今も当時も、もっと高橋美枝のナチュラルな個性を活かしたプロデュースがあれば、持ち前の歌唱力も別角度の魅力を発揮出来た様に思いますねぇ~~。

本音で、勿体無いと思うばかりです。

皆様ご存じのとおり、以降の彼女は中途半端なニューミュージック系アイドルソングや産業ロック風のド派手な楽曲を入れたシングル盤を4枚ほど出しながら、何れも空振りを続け、それゆえにアイドルマニアには熱心なファンを増やしつづける存在になっているとか!?

冒頭に述べたサイケおやじの妄想では、本当に彼女がアイドルシンガーとしてやりたかったスタイルが、決して「松田聖子」では無かったと思いたいわけですよ。

お前には、アイドルが分かってない!

等々、お叱りは覚悟しております (__)

しかし、高橋美枝という素材の良さは、分かっているつもりなんですけどねぇ……。

本日は、暴言ご容赦ということで、これにて失礼させていただきます (__)

コメント
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