■フリージアの少年 / 志賀真理子 (ワーナーパイオニア)
今では忘れられているかもしれませんが、サイケおやじは本日の主役たる志賀真理子は大いに期待していたアイドルシンガーでありました。
というか、彼女は決して純正培養(?)されたアイドルではなく、歌手としてレコードデビューする以前には声優や女優としての活動も立派にやっていたらしく、それゆえに声質には独特の響きと余韻が滲み、そのあたりがサイケおやじの好みに合っていたのです。
そして、それに最初に接したのが昭和61(1986)年春に発売された掲載のシングル盤A面曲「フリージアの少年」で、これはアイドル歌謡と言うよりも、作詞:麻生圭子&作編曲:山川恵津子が企図したのは、ニューミュージックがド真ん中!?
ですから、ミディアムテンポの曲調にはジャズ~フュージョン系のコードハーモニーやシンコペイトしたリズム&ビートが仕込まれているんですが、全く動じる様子も無く、正面から節回した志賀真理子のボーカリストしての豊かな資質には、一瞬にしてグッと惹きつけられましたですねぇ~~ (^^♪
また、当然ながら、基本的にはアルトボイスの太い地声の持ち主と思われるんですが、高音域のナチュラルな切迫感が絶妙に胸キュンなところもニクイばかり(^^♪
あぁ~~、なんて素敵なボーカリストなんでせう♪♪~♪
と思っていたんですが、それほどの大きなブレイクも無かった様で、そうこうしているうちにサイケおやじが異郷の地へ島流しにされてしまったもんですから、心残りと云えば大袈裟ですが……。
そして月日が流れました。
どうにか7年ほど後、ようやく郷里の土を踏んだサイケおやじが、浦島太郎状態を脱するべく、様々な情報やブツを集めている最中、なんとっ!
志賀真理子は既に鬼籍に入られていた事を知って、愕然とさせられました (;_;
どうやらアメリカでの交通事故で不慮の死だったという……、享年19……。
あまりにも早過ぎる……、と絶句させられたのは、あらためて述べるまでもありません。
もちろん、彼女が残してくれた音源は全て蒐集の対象となり、ついに10年ほど前には、おそらくはコンプリートに近いと思われる公式トラックを入れたCDをゲット出来たのは、正に心の拠り所であります。
ということで、今一度、皆様に聴いていただきたいのが、志賀真理子という早世したボーカリストであり、まずは本日ご紹介の「フリージアの少年」だけでも、と切にお願い申し上げます。
あぁ……、志賀真理子が愛おしい……。