OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

イイとこ取りだって、いいじゃ~ないか♪

2021-07-06 18:28:31 | 歌謡曲

スカイ・ピクニック / BIBI (ビクター)

所謂「イイとこ取り」は創作&制作現場の鉄則(?)のひとつではありますが、それゆえに「当たりはずれ」も大きいんじゃ~ないでしょうか。

つまり……、明らかな二番煎じ、あるいはイージーな姿勢がミエミエ過ぎて、失笑や反感が避けられないという場合もあるほどで、しかし……、だからこそマニアックとは言わないまでも、妙に気になるところがあるのも、また事実かと思います。

例えば、本日掲載のシングル盤A面曲「スカイ・ピクニック」で昭和54(1979)年春にデビューしたBIBI(ビビ)と名乗るアイドルデュオは、それこそ最初っからピンクレディとキャンディーズの「イイとこ取り」がミエミエだったと思っているんですが、いかがなものでしょう。

なにしろ松本隆が綴った歌詞が、そのあたりを意識せざるをえない「デスマス」調ですし、穂口雄右の作編曲が十八番のキャンディーズ系となれば、アップテンポで歌う彼女達のボーカルは九分九厘ユニゾンという、ある意味では徹底した「芸の無さ」は潔いほど (^^;

しかし、サウンド的には当時の洋楽流行最先端だったフュージョン系産業ロックからの、これまた痛快な「イイとこ取り」で、程好いスピード感のギターやライトタッチでグルーヴするリズム隊、さらに華やかなストリングス等々、正に曲タイトルどおりの夏向きアイドル歌謡ポップスが、ここに在り!

みたいな、聴き心地の良い仕上がりは保証付きってもんですよねぇ~~♪

これを頭っから否定してしまっては、殊更アイドル歌謡の世界は成り立たないと思ってしまうほどです (^^;

そして気になる BIBI(ビビ) の二人組は当時既にモデルとして活動し、それなりに業界では名前が知られていた様ですし、世間的にも「顔」だけは売れていたはずと思っていましたので、そこにも最初っからのイージーなブレイクを狙っていたという思惑が滲んでしまうわけですが、それだって芸能界のみならず、経済活動全般の常道でしょう。

サイケおやじは、それを決して憎めないんですよ (^^;

実際、ルックスもスタイルも合格点だった BIBI(ビビ) は、テレビ出演時にも超ミニスカ姿の可愛い振付で歌って踊る姿は、目立っていましたですねぇ~~♪

しかし、ど~ゆ~理由か、この恵まれたデビュー以降は地味なベクトルが作用したというか、何時の間にかフェードアウトのモードに入り、グラビアアイドルとして人気を集める方向へとシフトした感があったのは、それなりに成功だったわけですから、なかなか世の中は儘なりませんねぇ~~ (^^;

ということで、本日も夏向きソングをご紹介したくて、これを取り出してみました。

悲しいかな、今年も大雨による甚大な被害が出てしまったり、相変わらずのコロナ禍は収まる気配もありませんが、少しでも前向きな気分を取り戻せるならば、せめても明るい音楽は、一時の和みに繋がるかもしれません。

被災された皆様には、心からお見舞い申し上げます <(_ _)>

コメント
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