■日曜日の午後 / 岩渕リリ (日本ビクター)
猛暑の中で繰り広げられる真剣勝負を涼しい家の中で観戦出来るのも、ひとつの幸せでしょうか (^^)
何かと批判が多い今回の東京オリンピックではありますが、出場選手に罪なんかあろうはずもなく、むしろ……、金メダリストに直々の電話を入れての姑息なパフォーマンスをやらかしたガースー総理のズレた感覚には、恥ずかしさを覚えてしまったですよ……。
しかし、やっぱり日本人選手の活躍は、こんな時勢なればこそ、痛快な気分になれるのですから、ありがたやぁ~~~ (^^♪
正に日曜日の午後の安らぎと高揚感は、幸せの基本形かもしれませんねぇ~♪
そこで取り出したのが、あまりにもベタではありますが、岩渕リリが昭和48(1973)年に出したシングル盤A面曲「日曜日の午後」でして、これが作詞作曲:青木汎&編曲:萩田光雄が企図した、バブルガム系ソフトロック歌謡なんですねぇ~~ (^^♪
なにしろ無邪気な歌詞の世界に明るいメロディが附され、アップテンポのアレンジには程好いディストーションの効いたギターや微妙に突っ込んでくるストリングスが用いられていますから、岩渕リリが持ち前の伸びやかな声質とハートウォームな節回しには、これ以上無いほどのハッピーフィーリングが全開されていますよ (^^♪
まあ、現在のお若い皆様にとっては、あまりにも「お気楽な」雰囲気に馴染めないかもしれませんが、岩渕りりの素晴らしいボーカルの魅力の前では、無抵抗にさせられるんじゃ~ないでしょうか。
これが昭和元禄も末期の雰囲気かと思えば、そこで青少年時代を過ごす事が出来たサイケおやじは、感謝するばかりです。
ということで、オリンピックの勝敗に話を戻せば、金メダルの栄光の裏にある敗者の苦悩だって、我々は見過ごしてはならないと思います。
特に国民から大きな期待を背負っての出場選手は、オリンピックという「魔界」で自己を確立せねばならないという、凡人には計り知れない精神力が求められると思いますのでっ!
白熱の勝負を見せてくれる選手には心からの拍手という、日曜日の午後なのでした。