OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

儚い人生、しぶとく夢見よう

2022-02-09 18:07:48 | 歌謡曲

人生手おくれよ / 永田カツコ (東芝)

本日の主役たる永田カツコは、永田克子であり、昭和40年代のテレビ歌番組にも度々出演していましたし、レコードもそれなりに数多く制作発売されており、一時期の中古屋ではゴロゴロしていたほどだったんですが、決してブレイクしていたとは言い難く、サイケおやじの記憶にも薄い存在です。

しかし、彼女の歌手としての実力は侮れないレベルであり、演歌から歌謡フォーク、R&B歌謡や正統派歌謡曲も堂々と聞かせてしまうナチュラルな感性は今日であればこそ、もっと再評価・再発見されても……。

例えば昭和45(1970)年に出した掲載シングル盤A面収録「人生手おくれよ」は、如何にも当時らしい捨て鉢なフィーリングが滲み出た曲タイトルを裏切らない、これがソウル演歌の裏名曲!?!

もちろん、作詞:山口あかり&作編曲:小谷充の狙いもドンピシャのヤサグレ歌謡に真っ向勝負の永田カツコの歌いっぷりは、程好い唸りとコブシ回しを絶妙のアクセントに用いていますから、ミディアムテンポでクセの強いメロディラインも、「しつこさ」が丁度良い塩梅じゃ~ないでしょうか ♪♪~♪

演奏パートにしても都会派ソウルなストリングスにソフトロックなリズムアレンジ、加えてジャジーなホーンセクション等々、細かい部分まで聴いていて飽きませんし、また歌詞が最高にイイんですよ (^^)

シニカルに人生を見つめ、それでも、しぶとく生きていくっ!

相当な部分が現在のサイケおやじの心情にズキズキと沁み込んで、たまりません ♪♪~♪

冒頭に述べたとおり、彼女が残した音源の復刻状況は決して良好ではありませんが、まずは皆様に聴いていただきたいのが、この「人生手おくれよ」であります (^^)

ということで、実は最近知ったんですが、当時の彼女は渡辺プロ所属だったがゆえに、テレビ出演も多かったらしいんですが、それでもヒットらしいヒット曲が出せなかったのは、時代にアクセスしていなかった、「何か」が足りない状況だったんでしょうか……。

タイムマシンがあったなら、昭和40年代へ飛びたいサイケおやじとしては、永田カツコのリアルタイムを見てみたいと願ったりしています。

  人生なんて、儚いものさ
  夢 見りゃ~、お終いよぉ~~♪

コメント
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