OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

ディスコ歌謡でリリーズを

2022-02-13 19:44:31 | 歌謡曲

キス・ミー c/w Bonjour涙 / ザ・リリーズ (東芝)

サンプル盤まで作られながら、何らかの理由で発売中止となったレコードは所謂コレクターズアイテム化するのは必定ながら、それでも中古市場に普通に出回るブツが案外多いのがアイドル物のひとつの宿命なんでしょうか……?

例えば本日掲載したリリーズのシングル盤は本来、昭和53(1978)年12月20日に発売が予定されていながら、結局は非売品の見本盤だけが残され、その旨が記載された白レーベルの7吋シングルだけが現存し、今でも比較的安値で取引されているというのですから、いやはやなんとも……。

しかし、一時は、ここに収録されているB面曲「Bonjour涙」がアルバム未収録トラックだったところから、それなりの人気商品だったと云われていながら、現在ではCD復刻され、それゆえにオリジナルの非売品シングルの存在意義が薄れたんでしょうかねぇ~~~!?

という裏話もアイドルマニアには御用達の逸話でありましょうか、しかし、サイケおやじにとっては正直、そんなこんなの拘りよりも、例によって中古盤の捨て値纏め売りの山から掘り出した1枚でして、特段リリーズに拘っていなかった所為もあり、これはこれで如何にも制作された当時の流行だったディスコ歌謡を存分に楽しみましたですよ (^^♪

それは作詞:杉山政美&作曲:佐瀬寿一、そして編曲:戸塚修が狙いどおりの正統派ディスコ歌謡に仕上がったとしか思えないA面曲「キス・ミー」からして、実にキャッチーな心地良さ♪♪~♪

当然ながら、リリーズならではのツインズボーカルを活かしたところは当然としても、実際は彼女達の声質やキャラクターには似合っていない歌謡世界が逆にアンバランスな面白さだと、サイケおやじの天邪鬼が刺激された結果かもしれませんが (^^;

彼女達にしても、何時までも「可愛子ちゃん」をやっていられない年齢に達していましたからねぇ~、ここでは浮気に悩み、男に呆れながらも、好きな気持ちを捨てきれない女心のせつなさを……、みたいな王道歌謡曲が実にイイんですよ (^^♪

それは同じ制作スタッフから提供されたB面曲「Bonjour涙」では、さらにファンキーなリズムギターやヘヴィなベースに煽られながらも、アイドル歌謡の本質のひとつである、ライトタッチのポップス感覚を失っていないのは、やはりリリーズの魅力であり、ギリギリの展開かもしれません。

う~ん、アイドル歌謡の大人への進化は難しく、それゆえの面白さがたまらないんじゃ~ないでしょうか (^^♪

ということで、前述しておりますが、この「キス・ミー」を含む彼女達の5枚目のLP「Ⅴ」も、なかなかに楽しく、このシングル盤同様にファンキー&フュージョン歌謡、ニューミュージック風味のアイドルソング等々がテンコ盛りですので、機会がございましたら、お楽しみくださいませ (^^♪

リリーズのボーカルにパワーがイマイチ不足している事が十人十色の好き嫌いではありましょうが、サイケおやじは好きです (^^♪

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