■賭け / 牧葉ユミ (Dan)
祝・平野歩夢・金メダル!
いゃ~~、今日は午前中から熱くさせられましたですねぇ~~ (^^)
もちろん、それは北京オリンピックのスノーボード男子ハーフパイプ決勝での激しい空中戦に尽きます!
そして我が国の平野歩夢が期待どおりに金メダルを獲得!
それも超人的な大技の連発から、世界中が理不尽を感じた疑惑の判定を乗り越えての究極の逆転勝利だったんですから、痛快無比に溜飲も下がったところでありました (^^)
ご存じのとおり、平野歩夢は8年前のソチ大会で衝撃の銀メダル獲得時には中学生の15歳であり、続けて次の平昌大会でも銀メダル、さらにスケートボードで東京大会に出場してから、再びスノーボードに復帰し、僅か半年で今回の金メダルなんですから、もはや常識外れの存在と思うばかりです。
そこにあるのは並外れた運動神経に加えて、強靭な精神力も抜きには語れないはずで、ほとんど選手生命を失いかけた大怪我も乗り越え、不利な判定にも逆に闘志を燃やしてのチャンジャー魂は、それこそが金メダルに相応しいと心底感服させられます。
普通に考えれば、何で、そこまで辛い道を進むのか……?
奥底の知れない怖さや根性を秘めた人間性、そしてクールなトークスタイルは、カッコイイ男のひとつの憧れでもあり、そこから滲み出る優しささえも感じずにはいられなくさせるナチュラルな存在感は、若干23歳とは思えないわけで、自分が同年齢の時は雲泥で当たり前とはいえ、脱帽するしかありません。
今となっては想像出来かねるかもしれませんが、平野歩夢が登場する以前のスノボ業界は、ボード制作の会社だけでも世界で2~3百以上存在し、そこには家内制手工業で板を普通に張り合わせただけの商品が横行流通し、しかもそれらを営業する時には、悪いクスリの抱き合わせ販売を押し付けるところもあったりしたもんですから、所謂「行儀の悪い」会社が多数あり、だからこそ、「横乗り」スポーツの社会的認知度は低く、イメージは最低だったという……。
また、ハープパイプ競技の危険性は言うまでもなく、ひとつ間違えれば障害が残ったりする怪我、さらには命を失う場合さえあるというのですから、オリンピックという世界一のガチンコの場では、文字どおり「命懸け」「真剣勝負の賭け」が行われている凄い現場を我々は、安穏として見てはいけないのでしょうし、見られるはずもありません。
う~ん、あらためて出場選手の演技に拍手喝采!
そして思い出して、取り出した本日の1枚の収録A面曲は、牧葉ユミが昭和49(1974)年4月に出した「賭け」であります。
それは馬飼野康二が作編曲した、ちょっぴり古い感じもするジャジーな歌謡曲ですから、なんで……、これが平野歩夢の神業演技と繋がるのか?
と、皆様は思われるでしょうし、それも当然ではありますが、サイケおやじとしては、なかにし礼が綴った歌詞の世界、そこにある、あえて辛い道を選ん歩む女の姿があり、それは「女」ばかりでなく、全ての「人間」を対象にして感じさせられる生き様が、やはり平野歩夢の前向きな挑戦にもシビれさせれる要因じゃ~ないでしょうか。
あぁ……、誰もより難しい技で世界の頂点を極める、その姿勢には震えさせられ、嬉しさ、喜びも最高潮だったというわけです (^^♪
ということで、やっぱり勝負も人生も、厳しさと安らぎが表裏一体というか、自分を満足させ、世の中に何らかの幸福感を残せたならば、それこそが「賭け」なのかもしれません。
今日は平野歩夢に限りない勇気をいただきました (^^)
ありがとう♪
そして、おめでとう♪♪~♪