今日は猛烈な残暑と仕事の厳しさでヘトヘトでした。強烈に冷たい水シャワーで生き返ったような有様です。そこで――
■AJA / Steely Dan (ABC)
これは、いまさら言うまでも無い、20世紀地球音楽の金字塔!
スティーリー・ダンという若干ひねくれた音楽集団が頂点を極めたアルバムなんですが、そのジャケットも印象的でした。最初は何が写っているのか???なんですが、良く見ると女性の顔と熨斗紙みたいな衣装?
この被写体の女性こそが、当時、トップモデルの山口小夜子であり、撮影はファッション写真家の藤井秀樹氏だったことから、特に日本人には、なんか自慢のタネが出来たような、優越感を与えてくれたと思っているのは、私だけでしょうか?
失礼ながら、最近のテレビや映画には、およそ美人とは言い難いような個性的な女性タレントや女優さんが大勢出演していますが、吉永小百合や山本富士子、あるいは若尾文子のように、誰が見ても美しいと和んでしまうような美人は、今は昔の物語……。
ちょっと変わった東洋的な神秘さを漂わせた日本人モデルが諸外国で注目されるきっかけとなったのが、山口小夜子だったような気がしています。
その彼女も先日、急病から孤独死と報道され、世間を驚愕させました……。
さて、このアルバムについては、私のような者が戯言を書きつられる必要もないでしょう。ロックとフュージョンの幸せな結婚でありり、捻りすぎて一回転、ふりだしに戻ったような歌詞の不条理性、さらにシンプルにして複雑怪奇な音作りとサウンドの凝縮度が素晴らしい音楽遺産になっています。
そこには当時最高のスタジオミュージシャンやジャズメンが終結しているのでした。
もちろん忽ち、大ベストセラー! 我国では独自のベスト盤が出たり、シングルカットされた「麗しのペグ」も大ヒットしていましたですね。下に掲載したのは、そのジャケットですが、ここでも山口小夜子が印象的なのでした。
クールな佇まいと神秘的な存在感、それこそがスティーリー・ダンの印象に直結するものだとしたら、このアルバムジャケットは永遠のマストアイテムかもしれません。
今日は暑さに負けて、デジカメ撮影もズレてますが、直す気力もありません。ご容赦下さいませ。ちなみに中身の演奏は極上♪ 全く知らないで聴いても、後悔しないはずです。
是非、一度は聴いていただきたいブツです。
あわせて、プレツェル・ロジックの「RIKI DON’T LOOSE THE NUMBER」のイントロもね。ジャズ者であれば「あれ、どっかで聴いたことがあるぞ」と思うはず♪
コメントありがとうございます。
スティーリー・ダンのジャズネタは山のようにありますが、ホレス・シルバーは特にお気に入りかもしれませんね。
あとフュージョン系のメンツが、スティーリー・ダンのセッションに参加して、ネタをパクッた事例も多いかと思います。