OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

夏の日記はジャケ写もキュート

2023-06-20 19:18:50 | 歌謡曲

夏の日記 / 野中小百合 (ワーナーパイオニア)

女の子アイドルシンガーの要件には「可愛さ」と「純情」というキーワードが必ずや求められていたのが昭和50年代の芸能界であり、加えて「歌唱力」が平均点以上であれば、尚良し!

―― みたいな美点(?)を全て満たしていたのが野中小百合だったとすれば、製作発売されたレコードも当初から、そ~ゆ~路線だったのは本末転倒の後付け的理論かもしれないとは思いつつ、昭和50(1975)年の公式デビュー曲「恋の誕生日」のホンワカ歌謡ポップスから、続いて翌年の 2nd シングル「ふたりの竹とんぼ」では演歌っぽさも滲ませた歌謡フォークで哀愁を誘い、そして同年8月に出した本日掲載のシングル盤A面曲「夏の日記」では、なんとっ!

これが作詞:林春生&作曲:小林亜星から提供された往年の青春歌謡!?!

―― いゃ~~、サイケおやじの感性では、そ~としか思えないメロディラインに歌詞の世界の純朴さは、次に出す事になる「火遊び志願」のフェロモン路線とは大きく立ち位置が異なる雰囲気ですからねぇ~~!?!

それでも、あかのたちおが施したアレンジにはイントロから当時の歌謡ポップスサウンドを上手く入れ込んだ秀逸さがニクイところですし、カラオケパートだけ聴いていれば、如何にも昭和50年代の歌謡曲がド真ん中ではありますが、やはり所謂Aメロの青春歌謡色が最後まで薄れないのは、賛否が分かれるんじゃ~ないでしょうか (^^;

ところが、それでも野中小百合の「夏の日記」が傑作として聴き続けられているのは、彼女の素晴らしい歌唱力による最高の節回しが堪能出来るからなんですよねぇ~~ (^^♪

それは実際、ミディアムテンポで強いビートを伴った演奏をバックにしていながら、全く負けていないどころか、終始楽曲をリードしている雰囲気が強く表出しているからでしょうか、曲調としては、ちょい前の森昌子でもイケるかもしれませんが、これは野中小百合の独壇場の名唱と思うばかりです (^^♪

あぁ~~、あらためて、野中小百合の素晴らしさに感動です、今日は (^^♪

ということで、暑苦しい日々の中で夏の爽やかさを感じられるレコードを出すはずが、心がジンワリと温まる野中小百合の「夏の日記」に針を落としてしまったのも、結果オ~ライでありましょう (^^)

まだまだ……、ボケていられないですねっ!

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これも素敵なマリア

2023-06-19 19:33:45 | 歌謡曲

悪たれマリア / 速水ユリ (大映レコード / テイチク)

掲載したのは長らくの探索から、ようやく最近入手が叶った1枚で、それは以前ご紹介したGS歌謡の隠れ傑作「泣きべそマリア」の速水ユリが昭和42(1967)年に出したシングル盤で、カタログ番号から類推すると、件の「泣きべそマリア」に先立つレコーディングと思えば、当然ながら(?)、収録A面曲「悪たれマリア」は、やっぱりGS色が強いコミックソング系歌謡曲に仕上がっていましたですねぇ~~♪

なにしろ川内康範が綴った歌詞の世界は、時の流れにも束縛されない生き方を希求する自由奔放な我儘娘の独白であり、チクタクチクタク♪ なぁ~んていう時計の針の動きを擬音・発音させるキメのフレーズがありますから、桜田せい一の作編曲もリズミックなノリを優先させたエレキ&ビート歌謡になって当然というのはサイケおやじの独断と偏見かもしれませんが、それにしてもツインリードのエレキギターと薄いエレクトーンの響き、恣意的なエコーの用い方も確信犯的で高得点♪♪~♪

そして、やっぱり速水ユリのメリハリの効いたボーカルの味わいは、既に述べたとおり、コミックソングでもあり、フェロモン歌謡にも接近した絶妙のバランス感覚こそは、彼女の実力の証明と思うばかり (^^)

ちなみに曲タイトルに用いられている「マリア」は、おそらくはキリスト教の「聖母マリア」から、所謂「聖人」というイメージで扱われているんでしょうか?

だとすれば、ここで速水ユリが歌っているのは、その逆の存在を「悪たれ」と自ら居直っている、それもひとつの純情だとしたら、殊更昭和40&50年代には「マリア」物という歌謡曲が多数制作され、拙ブログでも前述「泣きべそマリア」以外にも「銀座のマリア」「裏町マリア」「愛を下さいマリアさま」「港のマリア」等々をご紹介しているんですが、このあたりは当時の日本人には特有の「西洋シンパシー」がありましたので、「神道」や「仏教」よりはスマートなイメージを抱かせられていた「キリスト教」に肖っての狙いだったんでしょうかねぇ~~ (^^;

しかし、そんなこんなを抜きにしても、速水ユリの歌いっぷりはサイケおやじの本当に好むところで、尚更に彼女のレコードに対する蒐集熱は高くなっております (^^)

ということで、それにしても掲載のジャケ写にも顕著ですが、当時のファッションやデザインのキッチュなブッ飛び方は現在でもカッコイイィィィ~~♪

―― ですよねっ!

サイケおやじは幸運にも、そ~ゆ~ムードが横溢していた中に多感な青少年時代を過ごせていましたので、思い入れも強いのかもしれませんが、やっぱり好きですねぇ~(^^♪

うむ、栴檀は双葉より芳し (^^)

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四つ葉のクローバーの希望と希少

2023-06-18 19:05:16 | 歌謡曲

四つ葉のクローバー / アプリコット (ポップレコード / 日本ビクター)

本日は所用で早朝から、ちょいと郊外の野原に出掛けたんですが、その折、偶然にも四つ葉のクローバーを発見してみれば、やっぱり嬉しいもんですねぇ~ (^^)

これが何故に「幸運のシンボル」なのかは知る由もありませんが、昔っから珍しさを「ありがたや」にリンクさせる人間の希望欲(?)が、矢鱈に密生するシロツメクサの中の変種に仮託されたものなんでしょうか……?

まあ……、今となっては遺伝子操作で大量生産されている四つ葉のクローバーですから、キーホルダーとか様々な土産物・小物なんかに使われているので、そんなもので嬉しくなってしまうサイケおやじは、またしても OLDWAVE な体質を露呈しまったみたいです (^^;

さて、そこで本日のご紹介は、林田順子&島本ゆう子が組んでいたアプリコットと名乗るフォークデュオが昭和47(1972)年に出した掲載のシングル盤A面曲「四つ葉のクローバー」でして、もちろん、これは作詞:山上路夫&作曲:かまやつひろし♪♪~♪

つまりは、かまやつひろし本人が自ら歌ったCSN&Yタイプの代表的な名曲を歌謡フォークの味わいを深めてリメイクしたカバーバージョンでして、殊更かまやつひろしがガロの面々と演じたバージョンで顕著だったディヴィッド・クロスビー系の変則チューニングを用いたギターと浮遊感の強いメロディラインで表現された幻想&夢遊な楽曲世界よりは、ここでの初期カーペンターズっぽい、ソフトロックに傾いた青木望のアレンジを得たアプリコットが全く普通に歌っているのは、所謂平凡を逆手に活かした結果オ~ライじゃ~ないでしょうか、サイケおやじは好きです (^^♪

ちなみにアプリコットは、これ以前に今やカルトな人気迷曲となっている「公害ブルース」を出しているんですが、基本的にはデュオとしての安定したコーラスハーモニーで歌唱力を示していますし、だからこそ、この「四つ葉のクローバー」をレコーディング出来たと思えば、件の「公害ブルース」だけでキワモノと決め付けられるのは、勿体ないと思います。

ただし、サイケおやじは、他にアプリコットのレコードを発見していませんので、例によっての独断と偏見ではありますが…… (^^;

ということで、今日は朝から暑かった所為でしょう、喉の渇きを覚えての麦茶の美味さは格別でした (^^)

まあ……、掲載盤の趣旨からすれば、杏ジュースを飲んだというオチが相応しいんでしょうが、それはありませんので、悪しからず (^^;

明日は涼しくなるといいなぁ~~~。

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魅惑のふられぐせ

2023-06-17 17:32:01 | 歌謡曲

ふられぐせ / 清水京子 (キングレコード)

掲載したのは以前ご紹介した清水京子の公式ラストシングル?

―― とまで囁かれている裏人気盤で、何故ならば、とにかく作詞:中村小太郎&作曲:弦哲也が提供のA面曲「ふられぐせ」が如何にも歌謡曲愛好者の琴線に触れる盛り場演歌の決定版であり、山田年秋が手掛けたミディアムテンポで弾んだ調子のアレンジと微妙な場末感が滲む演奏をバックに歌う清水京子の節回しは、内藤やす子内海美幸っぽい、所謂「ふて節」唱法がドンズバの仕上りですから、たまりません (^^♪

もちろん、歌詞の世界は曲タイトルどおり、男に縁が薄い女の捨て鉢な純情ですから、こ~ゆ~歌こそが発売された昭和56(1981)年の繁華街の世相(?)にジャストミートしていなけりゃ~、歌謡曲の神様は何故に無慈悲なのか……?

サイケおやじが我知らず惹きこまれながら、そ~思ってしまうのは、この魅力的な「ふられぐせ」が結果的に大きなヒットには届かなかったからで、しかし、だからこそ、好きな人には好きっ!

裏人気盤として、今に至るも中古市場では売れ筋商品になっているのは、その所為もありましょう。

また、同時に清水京子の歌手としての素晴らしい資質も絶対に再認識・再評価されなければならないと思うばかりで、サイケおやじは彼女の詳しいプロフィールを知らぬまま、某中古レコード屋の店主からの情報を受け売りすれば、彼女は基本的にはセッションボーカリストであり、歌謡曲のレコードも幾枚か吹き込んでいますが、CMソングやバックコーラスでのレコーディングも相当残しているらしいので、要注意という事です。

そして、「清水京子」としてのブレイクは果たせなかった彼女は「玉井京子」と改名し、歌手活動を継続しているというので、現在鋭意レコードを探索中であります(^^)

それと作曲を担当した弦哲也は説明不要、現在の我が国歌謡界では屈指のヒットメーカーではありますが、この「ふられぐせ」を書いた当時は、ようやく表舞台での活動が軌道に乗った時期であり、おそらくは今後纏められるであろう所謂「ワークス」物の音源集成時には、必ずや選曲して欲しい、選曲すべき傑作じゃ~なかろうか?

サイケおやじが本気で、そ~思ってしまうのは、やはり清水京子の歌いっぷりの良さがあってこそっ!

また、もしも、この「ふられぐせ」を今、カバー&リメイクするのであれば、おかゆ、門松みゆき、あるいは惜しまれつつ解散してしまった水雲 -MIZMO- からソロデビューした西山アカリといった実力派に歌って欲しいと願っております (^^)

いゃ~、あらためて昭和歌謡曲の魅力の底力に魅せられているのでした。

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江梨奈マヤの人気とは?

2023-06-16 17:52:38 | 歌謡曲

ごめんなさいね / 江梨奈マヤ (東芝)

永年、猟盤活動に勤しんでいると、何で……、こんなに高値が……!?!?

―― というブツに遭遇するのは、まあ……、己の見識無さに加えて、感性の鈍さなんでしょうが、それにしても本日掲載のシングル盤、かなり昔っから高値安定の人気商品らしく、それゆえにサイケおやじとしても気になる1枚でありました。

もちろん、歌ってる江梨奈マヤについては、ほとんど知るところも無く、当然ながら彼女の歌声も動いている姿さえも記憶に残っていないので、う~ん、どんなんかなぁ~~?

―― なぁ~んていう野次馬的好奇心だけは抱いて幾年月、ひょんな事から、ついにサイケおやじの掌中に入ったという経緯は、例によって某ネットオークションで以前に纏め落札出来たシングル盤の山からの発掘であり、しかもブツそのものはサンプル盤でしたので、それほど売れていたレコードではなかったのでしょうか?

しかし、それはそれとして、作詞:増田佳子&作曲:森田公一、そして編曲:丸山雅仁とクレジットされたA面曲「ごめんなさいね」は、これが発売された昭和50(1975)年3月当時のアイドル歌謡としては、ちょっぴり大人びたボサノバ歌謡であり、しかも歌詞の世界が新婚、あるいは同棲なのかは知らずとも、そんなカップルの朝の情景であり、その中で女は朝に弱いタイプなんでしょう、何時までも布団の中で溶けていたい欲望と葛藤に申し訳なさを感じていながら、実は居直っているのかっ!?

―― みたいな、それが可愛い女だとでも思い込んでいたとしたら、何れは男からの三行半は確実という状況を歌ってしまう江梨奈マヤは、ジャケ写ポートレートだけの印象ではありますが、なかなかキュートな小悪魔的ルックスでイケている様に思うんですが、そのあたりは十人十色のなんとやら…… (^^;

そ~なんですよ、実は彼女はテレビオーディション番組「君こそスターだ!(フジテレビ)」出身ということで、アイドルスタア歌手として売り出されたはずだと思うんですが、それが……、こんな地味な楽曲をデビュー作にしていたという情報をアイドルマニアの友人から知らされてみれば、冒頭に述べたとおり、現代に至っての不可思議なほどの人気の高さも、なんとなくではありますが、理解出来そうな気が…… (^^;

そこで気になる彼女の歌唱力については、ヘタウマとは申しませんが、裏声っぽい高音域での節回しやソフトな声質、それなりに不安定の安定とも云うべき個性は、当時18歳だったとされる江梨奈マヤには、これしかなかったという、まあ……、そんなこんなもサイケおやじの独断と偏見として、ご容赦願いたいところです <(_ _)>

ということで、皆様ご存じのとおり、女の子アイドルシンガーの隆盛期は現在、所謂「80年代アイドル」という言葉が通用するわけですから、それ以前の昭和50年代前半は、様々な売り出し方がアイドル業界で模索・試行錯誤されていたとすれば、江梨奈マヤも実験台(?)になっていたのでしょうか……?

本音では決して、そ~では無いっ! と思いたいんですが、それゆえに面白い作品が残されたとしたら、結果オ~ライ?

それに接する出会いも、猟盤活動の楽しみなんでしょうかねぇ~~ (^^;

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診療難話

2023-06-15 17:58:12 | サイケおやじの日常

定期健診で疲れるとは、これ如何に!?

あっちこっち、病院内を徘徊させられ、様々なアンケートみたいな問診票を書かされ、血液&尿検査、不整脈のチェック等々、なかなか終わりが見えない挙句、担当医師の前には3分ほどしか座ってないという、これが現代の医療でしょうか (>_<)

何時もの薬をもらって、その帰り道にファミレスに寄ったら、そこで居眠りモードに入ってしまい、スマホが鳴り出して目が覚めるというテイタラク……。

なんか……、今日は早く眠りたい気分なので、これにて失礼させていただきます <(_ _)>

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シン歌謡ソウルの彼女

2023-06-14 19:17:40 | ニューミュージック

■イマジネーション c/w ユア・ラブズ・アウェイ
                 / 沢田久美子
(クリスタルバード / キングレコード)

最初に聴いた瞬間、ブッ飛ばされ、サイケおやじを心底シビレさせながら、不思議なほどブレイクしなかったのが本日の主役たる沢田久美子です。

それは昭和54(1979)年、サイケおやじは某レコード屋の店内で流れていた本日掲載のシングル盤B面収録「ユア・ラブズ・アウェイ」を耳にしてからの印象と記憶であり、とにかくも件の楽曲タイトルを知る前に、タイトで激しいリズムパターンを活かしたアップテンポのソウル歌謡をウネリの効いたボーカルスタイルで、しかも絶妙のダビングコーラスまでも歌っている女性シンガーは誰っ!?!

そして速攻で店主に尋ねて、出してもらったシングル盤を確認すれば、それこそが沢田久美子と名乗る、ちょっぴりイケイケタイプのクールなオネ~チャン (^^)

というか、まあ……、失礼ながらルックスに好き嫌いはあろうかと思いますが、それにしてもソウルフルでハートウォームな歌いっぷりの良さは完全にサイケおやじの好みのツボにジャストミートしておりましたし、演奏パートのキリリッとしたロッキンソウルなグルーヴもニクイばかりでしたから、アッという間に、お買い上げ (^^♪

そして、あらためてレコードやスリーヴを確認してみれば、なんとっ!

この「ユア・ラブズ・アウェイ」はB面収録であり、しかも作詞作曲:沢田久美子&編曲:竹田和夫、そして演奏:クリエイション!!?!

――という、驚愕のクレジットがあったんですから、心は騒ぐばっかりだったんですねぇ~~♪

えっ、沢田久美子って、シンガーソングライターなのかっ!?

また、もちろん、竹田和夫と云えば、GSブーム衰退後に全く商業ベースから外れた日本のロックを牽引したギタリストであり、自ら率いるブルース・クリエイションでブルース&ハードロックを実践演奏し、その英語詞に拘った楽曲や重苦しい(?)サウンドスタイルは決して当時の日本の芸能界には馴染まないものでしたから、数回のメンバーチェンジを経ながらも、ついにアメリカでジョニー・ウインターキッス等々の前座を務めるまでの活躍は日本ロック界の伝説でありましょう。

しかし、日本における成功とされるのはクリエイションとバンド名を変えた昭和50(1975)年頃からでしょうか、あのマウンテンをプロデュースしていたフェリックス・パパラルディや内田裕也との共同作業、そして例のザ・ファンクスの入場テーマ曲として爆発的なプロレスブームを煽ったヒット曲「スピニング・トーホールド」を出して以降と思われますが、これは皆様ご存じのとおり、ハードロックというよりも、当時流行のフュージョンロックであり、だからこそ、ソウルやファンクに接近した演奏を披露するクリエイションの新しい路線が鮮明になっていた頃、ここに沢田久美子とのコラボが実現したのかもしれません。

―― とはいえ、それはサイケおやじの思い込みかもしれず、まず以て沢田久美子のプロフィールを今に至るも全く知り得ていない以上、独断と偏見でしかありません。

しかし、そんなこんなを抜きにしても、ここでのクリエイションの演奏は素晴らしく、レコーディング参加メンバーは竹田和夫(g)、桜井久夫(key)、奥本亮(key)、竹内正彦(b)、樋口晶之(ds)、ペッカー(per)、包国充(sax)、清水保男(back vo) 等々とされている内実については、後に入手した彼女のLP「ラブ ミー オア リーブ ミー」の記載データからの情報でありますが、いゃ~~、流石ですよねぇ~~♪

そして肝心の収録A面曲「イマジネーション」は、これまた作詞作曲:沢田久美子&編曲:竹田和夫の歌心が素晴らしいミディアムテンポのメロウソウルな歌謡バラード♪♪~♪

う~ん、ここでも沢田久美子が持ち前のハスキーボイスを活かした節回しと演奏の相性はバッチリであり、泣き節が滲むテナーサックス、味わい深いピアノ&エレピの伴奏、しぶとくグルーヴするベースや芯の強いビートで演奏をダレさせないドラムスの存在感は、今でも全く色褪せていないと思うばかりです (^^♪

ただし、だからと云って、こ~ゆ~シングル盤が当時の我が国芸能界でヒットし難いのは厳しい現実であり、つまりはニューミュージックでも扱いが苦しいという時代性の問題からでしょうか、そのあたりに沢田久美子が何時しかフェードアウトしてしまった要因があるとしたら、サイケおやじとしても、全くライブギグに接する事が叶わなかった「幻」への憧れは強まるばかりでございます。

ということで、先日発見したんですが、ここにご紹介したシングル盤収録の両面2曲を含むLPが現在、見事にCD化され、普通に発売されていたんですよっ!

気になる皆様は、お楽しみくださいませ (^^)

うむ、日本の再発状況も、満更捨てたもんでもありませんねぇ~~♪

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雨のルンバでリラックス

2023-06-13 19:01:33 | 歌謡曲

雨のルンバ / 西かおり (ポリドール)

西かおりは歌唱力もルックスも平均点以上のアイドル兼セクシータレントとして、昭和52(1977)年に公式レコードデビューし、「恋は大ピンチ」「心ゆらゆら」「裏切りコール」というオールディズ歌謡三連発のシングルを出しながら、それほどのブレイクも果たせないまま、今となっては昭和歌謡曲マニアの心の拠り所(?)とも云うべき隠れ人気シンガーでしょうか、もちろん、サイケおやじも彼女が好きなんですよ (^^)

で、本日掲載のシングル盤は昭和55(1980)年に出した、サイケおやじが確認している範疇では最新作であり、結果としてラストレコーディングになっているのかもしれませんが、それはそれとして、とにかく収録A面曲「雨のルンバ」は作詞:千家和也&作曲:浜圭介というクレジットからも皆様ご推察のとおり、これは安倍里津子が昭和50(1975)年に放ったヒット曲のカバーというだけで、尚更に嬉しくなるじゃ~あぁ~りませんかぁ~♪

しかも、ミディアムアップで演歌フレイバーも滲み出たオリジナルバージョンの味わいを崩していない高田弘のアレンジも「分かっている」イイ仕事ですから、西かおりの歌いっぷりも程好いフェロモンに上手いコブシ回しという素晴らしさで、当然ながら本家・安倍里津子からの影響もリスペクトを感じさせてくれるあたりは、贔屓の引き倒しでは決してないつもりですが、いかがなものでしょう (^^)

いゃ~~、ジメジメした雨模様の日々には、こ~ゆ~刹那の歌謡曲で和みたいものですねぇ~~♪

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袋小路…

2023-06-12 19:04:14 | サイケおやじの日常

入り込んだら、なかなか抜け出せませんねっ!

そりゃ~、後戻りすれば別の道も見つかるんでしょうが、それが出来りゃ~苦労はしないって!

本日は、これにて失礼させていただきます <(_ _)>

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好きなもの、それは幸せ

2023-06-11 19:39:46 | 歌謡曲

涙の河を渡る時 c/w 愛の園 / 菅野ます美 (東宝)

確証は得られていないものの、本日の主役たる「菅野ます美」は以前にご紹介した「かんのますみ」と同一人物だと確信(?)しているサイケおやじにすれば、最近中古ゲットした掲載のシングル盤に収録の両面2曲は共々に好きな世界を歌ってくれた、所謂マイ・フェイヴァリット♪♪~♪

それは「かんのますみ」として歌った「懺悔」では藤圭子、また「名前はヒロシと申します」では平山三紀からの強い影響下にある節回しを聴かせてくれた彼女が、なんとっ!

ここでは、北原ミレイに接近し、加えて梶芽衣子っぽさも滲ませた歌唱を披露しているんですから、たまりません (^^♪

なにしろ作詞:山田孝雄&作詞:浜圭介、そして編曲:竜崎孝路が企図したA面曲「涙の河を渡る時」が、北原ミレイや梶芽衣子が十八番の怨歌節だったとすれば、発売された昭和51(1976)年の我が国歌謡界では流行りの歌謡ロック系のサウンドに彩られたミディアムテンポの曲調を幾分ドスを利かせながらも、それでいて哀感滲む声質で歌ってしまう菅野ます美は、悪く言わせていただければ、器用貧乏…… (^^;

しかし、こ~ゆ~歌謡世界が好きな人には、好きとしか言えない魅力が、彼女には確かにあると思うんですよ。

そこで同じ制作スタッフから提供されたB面曲「愛の園」を聴いてみれば、やはり似た様なサウンド作りで幾分テンポアップした曲調ながら、自らの傷心を尚更にマイナスのベクトルで見つめてしまうというか、要所にナチュラルに滲み出てしまうんでしょう、微妙な平山三紀っぽさが個人的には好きなんですけどねぇ~~ (^^;

失礼ながら、確固とした自らの個性は何処にあるのかなぁ……、という不遜な思いも打ち消せないままに、それでも聴けば惹きつけられてしまうのが、かんのますみ=菅野ます美の魅力なのかもしれませんねぇ~ (^^;

そして、このジャケ写に登場している彼女の恨み節な表情と佇まい!?

全く収録楽曲の雰囲気にジャストミートのイメージと思うばかりなんですよっ!

これこそが昭和50年代前半のムードだった様な気がしております (^^;

ということで、本日は高齢者バンドの練習に参加し、楽しい時間を過ごさせていただきました (^^)

やっぱり好きな事が出来るのは幸せの根本でしょう、例え何であれっ!?!

そして……、それが長く続かいのも人の世の難しさというあたりも……。

正に何事も一期一会と思うばかりです。

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