応答「地方分権の行き過ぎで文部科学省が教育界をコントロールできなくなっています。地方と現場に任せればうまくいくという流れだったが、その結果がいじめや履修不足問題です。国が統括し責任を負うため、中央と地方の関係を再構築する必要があります」
なんだこりゃ?
僕なんかは、いじめや履修不足問題には文部省の責任が最大であると考えている。それを全て地方に負わせるなんて。そういう僕のような視点からの反省は何も語らず、ただ文部省の「コントロール」だけを強めよと、語る。それもいくつかの教育界の重大問題が騒がれている、そのどさくさに紛れたような言いたい放題だな!
こんなの、戦後に誓った「教育の国家統制はやめよう」の全否定じゃないか!
と考えつつ八木氏の肩書きを読んでみたら「保守系民間シンクタンク」の「日本教育再生機構」の理事長さん、なんだそうだ。
それにしても、「履修」問題は前からあったはずなのに、何故この今、大騒ぎ?いくら重要だとしても、何故今? いじめ自殺問題にしても、地方ばかりが悪くて、校長だけが謝るというような性質のものであるのか?校長に自殺者まで出して? それでいて、文部省はぜんぜん出てこないけど、「今後」への「要」として、傷つけないように庇護されている?
こんな全てを眺めつつ、思う。「教育改革」を唱える安倍の首相就任を待って、大きな勢力が相談しつつ準備万端整えていた、僕にはそんな気がしてしかたないのである。