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イランに平和が?  文科系

2007年12月05日 17時40分04秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
今の世界で断然ホットな場所は、イラン・イスラエル(=アメリカ)絡みを中心とした地域。中国・台湾、あの北朝鮮ですらもなだめるようにしてきた近年のアメリカが、イランには「今にも戦争か?」の言動を崩したことはない。それどころか、今年になっては「もはや戦争寸前!」と振る舞ってきたものだ。このことはここでも何回も示させていただいたところである。1月30日、2月21日、6月20日などの拙稿で。

さて、そのアメリカが観測・格付けする「イラン危険度」が急に下がったのだそうだ。もっともサブプライムについてのムーディーズとかスタンダードアンドプアーズなどのインチキ格付けを見れば分かるように、初めから低かった物を、「高い高い」と述べてきたのは確かだろうが、ここに来てなぜ下がったのか? ブッシュ大統領はインチキ格付け会社よろしく、あいかわらず「高い、高い」と述べているようであるけれど。とにかく、毎日新聞3回連続の記事を追ってみる。

最初の朗報は4日の夕刊、見出しはこうだ。
「核兵器開発 『イラン 03年に停止』 米国家情報評価 脅威を下方修正」
本文には「『我々が判断してきたほどイランの核兵器開発への決意は強くないようだ』と推測し、外交解決の余地を示唆した」とあった。また、「国家情報評価は、中央情報局(CIA)など16の米情報機関のコンセンサスと呼べるもので、最も権威のある米情報報告書」。

次いで、本日朝刊の見出しは
「『核平和利用を証明』 イラン外相 米報告書を歓迎」
本文。「イランでは、軍事行動も辞さないブッシュ米政権の強硬姿勢に歯止めがかかるとの受け止め方が強い」
「ブッシュ政権は対イラン包囲網の強化に向けて戦術の調整を迫られそうだ。ハドリー大統領補佐官(国家安全保障担当)は急遽開いた3日の記者会見で、対イラン圧力を緩和するのは『誤り』だと指摘」
「また、米国が選択肢として排除しない対イラン軍事攻撃についても、報告書は国際社会からの支持獲得を一層困難にすると見られる」
結びは「ブッシュ大統領は10月の会見で、イランの核保有は第三次世界大戦につながるとまで警告。その根底の現状認識が揺らいだことで、ブッシュ外交の『信頼性』が改めて問われることになりそうだ」

最後に本日夕刊、見出しは「米大統領『なお脅威』」
別の見出しにこうあって、大統領選挙に向けて、民主党内のクリントンの雲行きも怪しくなってきた「クリントン氏の圧力姿勢に批判 大統領選挙に波及」
イランに強硬なクリントンが民主党内で批判のやり玉に挙げられ、かたやオバマは点数を稼いだということ。彼は、「直接対話の用意があると(イランに)意思表示すべきだ」と語ったらしい。
この夕刊の関連記事はさらに、複雑かつ微妙である。見出しは
「イスラエル『開発再開した』」
「イスラエルのバラク国防相は4日(中略)『イランは一定期間、核兵器開発を停止していたようだが、我々の知る限り、その後再開しているはずだ』とイスラエル放送に述べ、米国の見方に反論した」

どうもブッシュとイスラエルの旗色が極端に悪くなったらしい。アメリカの情報関連組織代表が既に分かっていたことをいま発表したというのは、ブッシュと共和党が各界から見捨てられた証拠ではないだろうか。そして「イラン不安は、イラク不安ねつ造と同様に怪しい物だ」と見られ始めたということだろう。そうなるとイスラエルは「ブッシュに言われて屋根に上り、ハシゴをはずされた」ようなもの。あの国はもう終わりだという、国際情勢ウオッチャー田中宇氏のお説もあながち誇張ではなく見えてくる。散々隣国の信義を破って、イラン、ハマス、ヒズボラ、イラクのシーア派などに包囲されたあの国はもうもたないと、氏は語ってきたのだ。
コメント (7)
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死を前にした言や良し   楽石

2007年12月05日 11時07分41秒 | 時事問題
今朝の中日新聞に名古屋市の裏金問題の特集記事が。
そこにこんな証言がありました。

裏金つくりは横行。この現実を退職一年前に
監査事務局に訴えた。
行政監察局、市会議員に訴えたが相手にしてもらえなかった。
裏金つくりは係長に選ばれた者だけがやる。
裏金で備品を買うというのは口実。
実際は飲み食い。相手は人事担当者や上司。
昼食に、うなぎでも食べに行くと、部下が喜んで付いていく。
支払いは部下の裏金。
私の上司なんか財布を持ったことがないと言っていた。

この証言は元区の課長さん。
癌と診断され余命いくばくもないとのこと。

このOBの方、中日新聞の記者に敬意を表します。
報道の原点は、こうした「事実」ですね。

コメント (2)
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