★天木氏がブログで、今回のアメリカの北朝鮮核保有容認の政策決定に日本の外交はどうあるべきか。持論を展開している。九条支持の我々にとって極めて示唆にとんだ主張だと思うので紹介したい。 (ネット虫)
****************************************************************** 今回の一連の流れは、断片的に報道されるブッシュ政権や日本政府の表向きの説明を額面どおり受け取ったとしても、どう考えてもブッシュ政権が北朝鮮の核保有を認めたということだ。
ブッシュ政権が当初の方針を180度転換した理由が、任期前に実績を作りたいという理由なのか、あるいはテロに対する核の横流しを防ぐ引き換えなのか、あるいは北朝鮮の資源目当てなのか、あるいは中国から北朝鮮を引き離すという深謀遠慮なのか、それはわからなが、はっきりしていることは、何かの理由で、核問題では米国が北朝鮮に譲歩したということだ。
それを批判してみたところで意味はない。ブッシュ政権はブッシュ政権の利益にもとづいて最善と考えた決断をしたのだ。
問題は日本として、北朝鮮の核保有を認められるか、ということである。
建前として、唯一の被爆国である日本は、核不拡散、核廃絶を世界に訴える立場だ。その最大の矛盾は、米国の核に守られているという理由で米国の核を認めてきたことだ。
そしてとうとう米国は米国の思惑で北朝鮮の核を認めることになった。
その時に、また日本は黙ってそれを認めることになるにか、という事である。
北朝鮮の脅威を最大限に訴えてきた日本政府は北朝鮮の核保有を許せるのか。 北朝鮮の核保有を譲歩したブッシュ政権に従うのか。そういう問題なのである。
日本政府は、これからも日米関係を緊密に保って、北朝鮮の核申告の検証を厳しく行うという。テロ支援国指定の解除発効までの45日間あるのだから、その間に厳しく検証すると繰り返している。
しかしこれはナンセンスだ。そんな事を本気で思っているのなら、米国を理解していない底なしの間抜けである。
そして、内心ではあきらめているのに、国民の手前、なお北朝鮮の核に厳しく臨むと言っているのなら、国民に嘘を平気で繰り返しているということだ。
米朝の約束は出来上がっている。6カ国の議長国である中国もそれを知っている。この三カ国で6カ国協議は動かされてきた。そしてこの三カ国で6カ国協議が幕引きされようとしているのだ。それは、北朝鮮の核を根絶する(非核化)よりも、核保有を認め、それを管理する政策を取ることによる終結である。
日本政府は、そこから日本の外交を再出発させるべきである。
****************************************************************** 今回の一連の流れは、断片的に報道されるブッシュ政権や日本政府の表向きの説明を額面どおり受け取ったとしても、どう考えてもブッシュ政権が北朝鮮の核保有を認めたということだ。
ブッシュ政権が当初の方針を180度転換した理由が、任期前に実績を作りたいという理由なのか、あるいはテロに対する核の横流しを防ぐ引き換えなのか、あるいは北朝鮮の資源目当てなのか、あるいは中国から北朝鮮を引き離すという深謀遠慮なのか、それはわからなが、はっきりしていることは、何かの理由で、核問題では米国が北朝鮮に譲歩したということだ。
それを批判してみたところで意味はない。ブッシュ政権はブッシュ政権の利益にもとづいて最善と考えた決断をしたのだ。
問題は日本として、北朝鮮の核保有を認められるか、ということである。
建前として、唯一の被爆国である日本は、核不拡散、核廃絶を世界に訴える立場だ。その最大の矛盾は、米国の核に守られているという理由で米国の核を認めてきたことだ。
そしてとうとう米国は米国の思惑で北朝鮮の核を認めることになった。
その時に、また日本は黙ってそれを認めることになるにか、という事である。
北朝鮮の脅威を最大限に訴えてきた日本政府は北朝鮮の核保有を許せるのか。 北朝鮮の核保有を譲歩したブッシュ政権に従うのか。そういう問題なのである。
日本政府は、これからも日米関係を緊密に保って、北朝鮮の核申告の検証を厳しく行うという。テロ支援国指定の解除発効までの45日間あるのだから、その間に厳しく検証すると繰り返している。
しかしこれはナンセンスだ。そんな事を本気で思っているのなら、米国を理解していない底なしの間抜けである。
そして、内心ではあきらめているのに、国民の手前、なお北朝鮮の核に厳しく臨むと言っているのなら、国民に嘘を平気で繰り返しているということだ。
米朝の約束は出来上がっている。6カ国の議長国である中国もそれを知っている。この三カ国で6カ国協議は動かされてきた。そしてこの三カ国で6カ国協議が幕引きされようとしているのだ。それは、北朝鮮の核を根絶する(非核化)よりも、核保有を認め、それを管理する政策を取ることによる終結である。
日本政府は、そこから日本の外交を再出発させるべきである。