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サッカー協会が日本スポーツ界を変えていく!?  文科系

2008年07月16日 12時35分28秒 | スポーツ
少し大げさかも知れませんけど、こういう側面が確かに存在すると思います。7月10~12日と今回の新会長選出経過を追ってここに3回の投稿を書いてきて、そう思いました。僕がそう判断した方向性をあげてみます。

① サッカー界の日本・守旧派が退いて、「世界派」が地歩をさらに固めたということ。
② 「英語力、球団経営力、教育問題への資質」などという新会長の条件・資格とされたものが、日本サッカー協会全体にも波及していき、世界ともかみ合ったその発展をさらに早め、保証するだろうということ。
③ サッカー界のこういう「創造性」は、他のスポーツをも巻き込み、影響を与えざるをえず、スポーツ界全体を大きく変えていくだろうということ。野球とか大相撲とか、他のスポーツ界の「閉鎖性」、古めかしさは構造的な物であって、このままでは人口の高齢化とともに年々急速に衰えていくのではないかということ。ちなみに、大相撲の「国際化」は国内青少年に基盤が無くなってきた結果であり、プロ野球の「人材の海外流出」も選手を球団に縛り付けるような古くて夢のない経営体質が一因であるということ。
④ こういう動きはスポーツ界の「体協」、「国体派」、彼らの夢のない古い体質、その保守政治家との結びつきなどをも大きく変えていかざるをえないということ。

さて、週間サッカーダイジェスト誌の今週号から、一部を抜粋しよう。上記のことの傍証のつもりだ。

「観客動員では図抜けていたが、浦和レッズは戦力的に並のチーム。いくら犬飼氏が浦和出身だからといって、クラブの筆頭株主である三菱自動車のロルフ・エクロート副社長に『レッズの社長をやらせて欲しい』と懇願するほど、魅力的なクラブでもチームでもなかった。それでも希代の冒険家は、上級執行役乗用車国内営業本部長の要職を捨て、02年6月浦和にやってきた。 (中略) 自主独立を目指して三菱自動車との損失補填契約を05年3月に解除。営業面でも陣頭指揮を執り、在任した4年間で年間収入58億円の超優良企業に押し上げたのだ。そんななかでも犬飼氏の最大の功績は、地域密着型の総合スポーツクラブ「レッズランド」の創設である。(中略) レッズランドが仮オープンした05年7月17日、式典に会長(Jリーグの)として出席した川渕氏は『自分の夢が実現した』と目を潤ませた。
この前年に浦和のバーで飲んでいたとき、犬飼氏が『大学のグランドを借り上げ、総合スポーツクラブを造る』と言い出した。嬉しそうに夢を語る彼を見ていたら、筆者は涙が止まらなくなった。
思うに川渕氏は、仮オープンしたあの日から、自らの後継者を犬飼氏に決めていたのではないか。」(文 河野 正)

こういう良い意味での夢、情熱、営業的野心は他のスポーツには見当たらないものだ。大相撲にしてもプロ野球にしても、一種の経営者エゴが目立ち、地域、青少年、公共性というものを本気で考え、志向しているとはとうてい思えないのである。自分らの営業とか、狭い各「協会」とか、そんな閉じた世界のために、地域、青少年を手段に使っているとしか見えないということである。

最後に、そんな世界ばかりをスポーツとして放映し続けているNHKも、公共放送としてどうかと思うと、付け加えておきたい。
コメント (2)
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