九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

誰が新しい革命を担うのか? 落石

2008年07月12日 17時25分44秒 | 文化一般、書評・マスコミ評など
このムツカシイ問題を解く鍵を与えてくれそうな本が2冊。
 
ディオニュソスの労働(著・アントニオ・ネグリら)
いま、働くということ(著・大庭健)

グローバル経済が世界に浸透している今、
反グローバルの力はどこに隠れているのか?
そんな疑問に答えようとしているのが、ディオニュソスの労働。

かってのプロレタリアートには、そんな力はないのか?
イタリアの思想家、ネグリ氏は、ないという。
では、資本のなかにあって、その支配をくつがえす可能性を持つものは?
ネグリ氏は、資本から疎外された、インターネットなどIT技術に長けた、
新しい頭脳労働者こそ、その担い手という。

労働が新しい革命を担えるには何故なのか?
それに答えている本がいま、働くということ。
著者の大庭健氏は、労働は自己実現や市場での勝利を目的とするものではない。
人が人として生きる絆を創ることである、
という。

       

金融魔術の錬金術もメッキが剥げてしまった。
私には新しい光は見えていないが、
見ようとしている人はいるんだ。




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母ノーシン龍角散は父のものおはようおはよう朝の食卓

2008年07月12日 10時39分57秒 | 文芸作品
坪内稔典さんという俳人の歌です。
坪内さんは、短歌の世界でも知られた人です。

私の子どもの頃を思い出させる歌です。

お母さんは頭痛持ち。
お父さんは龍角散ではなく、エビオスでした。胃が弱い。

きっと高度経済成長を乗り切るために必須の薬だったのでしょう。
おはよう。おはよう。という声が朝の食卓。
明るさはあったのかな?

そして半世紀・・・

いまの食卓はどうなっているんでしょうね?
お父さんの胃薬は変わらないか?

                     落石



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新会長選出に見えたサッカー協会の特質  文科系

2008年07月12日 06時46分19秒 | スポーツ
サッカー界は日本のスポーツの中では異例な特長を持っていると考えてきた。日本の他スポーツ界よりは海外のサッカー界から学ぶことの方がはるかに多かったからなのであろう。初めに先ず、この違いを要約しておく。要約というものにはどうしても、「極端化」が伴うことは承知の上で。

日本のスポーツ界には、戦前に根付き、以降常に臭い続けてきたある種の体質がある。
「体育会系」という言葉で表すのが最も伝わりやすいだろうか。「先輩・後輩の秩序」、「年功序列」、「形式的儀礼主義」、「非合理的精神主義」、「非知性的根性論」、「閉鎖性もしくは、ある種の狭隘性」。そういう体質の各「協会」が学校教育と結びついて「与党の体制」に繋がっており、その全体で作り上げている何か「封建制」、「保守性」のようなもの。
こういういわば「『体育会系』スポーツ文化・体質」は、学校体育、地域スポーツ全体の中から広く深く再生産され続けて、この国の与党体制と支えあってきたという側面もあると思う。

さて、日本サッカー協会の今回の役員人事には、この「体育会系文化・体質」とはかなり異なったものが示されていると思う。
① 最高決議機関・理事会に2人の他スポーツ関係者が入ったこと。クルム伊達公子と平尾誠二である。
② 会長人事にこのような資質が重視されたこと。英語力、プロ部門の地域経営実績、教育問題への(広い)見識。なおここには、次のことも示されている。このような資質がそのスポーツ自身の経歴に劣らず役員資質として重要であると。
③ 政権党の元参院議員・労働政務次官が投票によって4人の副会長から退き、理事にも残れなかったということ。これは当然、サッカー協会内部にある種の対立があったと予想させる。ちなみに、ある理事、元副会長がこんな批判発言をしているのも大変興味深い。「外部の人間を理事に入れるよりは、三浦知良をなぜ入れなかったのか?」
④ こうして「そのスポーツ外部」とか、「地域での経営実績、教育問題への見識」とか、視野、志向領域が従来よりも著しく広いのである。体育会系体質に見られる閉鎖性、一面性がそれだけ少ないということになるのではないか。 

最後に、こういう雰囲気を伝える文章を紹介する。日刊スポーツ・コムからのものだ。

【 実際は、会長就任を内々で打診されており、会長権限で選べる理事4人の人選に着手していた。その中の目玉として平尾氏、伊達に絞って連絡を取っていた。「(6月)23、24日あたりだったと思う。伊達さんには『もしそうなったときに協力してほしい』とお願いしたら『喜んで…、私でできることはやらせていただきます』と返事をしてもらった」。伊達とのやりとりを説明するときは、表情もゆるみ、笑顔を見せた。
 日本サッカー協会として、他競技の元選手を理事に迎えるのは初。他競技の現役選手となれば、他団体を含めても異例のことだ。平尾氏、伊達ともに犬飼氏が浦和レッズ社長時代に培った人脈だった。少年少女をスポーツを通して育成する事業で知り合い、伊達については「子供たちへの接し方に感激した。彼女の海外での経験など、サッカー界にとっても貴重な意見になる」と話した。
 また、親交を深めてきた平尾氏については「ラグビーは試合終了とともにノーサイドになる。『そういうラグビー精神をサッカーも学びたい』と相談したら、『ラグビー界もまだまだです』と言われた。お互いに成長できることがあると思う」と明かした。審判批判などが相次ぐ中で、スポーツ選手のあり方の見直しも示唆した。
 これには川淵会長も「外部の人を入れるのは、今の時代の流れ」と支持。犬飼氏は「次はテニス界やラグビー界にサッカー界から人材が求められることもあるかもしれないしね」と、他競技との積極的な交流を狙う意図もうかがわせた。キャプテンとしてぐいぐいけん引した川淵氏の後任として、早くも独自色、自由な発想で犬飼色を打ち出そうとしている。 】
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拉致問題の解決は自らの手で         烏鷺酔人

2008年07月12日 00時23分29秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 北朝鮮テロ支援国家指定解除が、拉致問題を置き去りにして進行している。拉致家族の皆さんの米国や日本政府にかけた期待は裏切られその心中は察するに余りある。私は、これは政府の国民に対するミスリードの結果だと思う。
 政府は、国内向けに「核解決の前提は拉致解決」と言い続け、それが6カ国、特に米国の了解事項のような情報を流し続けた。しかし、他の5カ国では、問題は核であり、拉致は「日本が自分で。」という認識ではなかったか。米国政治家の行動原理は、口はともかく、本質は国益であり、票にならない行為を善意や同情ですることはない。米国は、拉致問題を北朝鮮に対する国際非難の材料に使い、自己の北朝鮮政策遂行に利用したと思う。               日本は、2002年の小泉首相、金委員長間で結んだ「日朝平壌宣言」に則って自立して問題解決を図るべきであった。そこには、「不幸な過去を清算し、懸案事項を解決し、実りある政治、経済、文化関係を樹立することが、双方の基本的利益に合致するとともに、地域の平和と安定に大きく寄与する」とある。        いろいろな面で「米国頼り」という政治姿勢を改める時期に来ている。
コメント (4)
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