九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

五輪サッカー壮行戦評、オーストラリア   文科系

2008年07月25日 19時47分17秒 | スポーツ
今度の五輪チームは強い。本当に強いチームだと思う。昨日のオーストラリア戦。敵監督のゲーム後寸評をよーく理解すれば分かる。こう述べたのだ。
「日本は(五輪でも)高い所まで行くのでは」
「高い所」とは? ベスト8なんかではそうは言わない。ベスト4か2か? とにかく強いチームと語ったのである。
ちょっと前にこのチームがあのオランダと好ゲームを演じたときは、ヨーロッパ崇拝の日本評論家たちはこう語ったものだ。「オランダ戦は相手に名選手たちが不在だった」と。
この批評は、はっきり言って程度の低いものだ。考えてもみて欲しい。日本の昨日の選手たちに対して、青山(清水)とか、梅崎(浦和)とかが入れ替わったチームが、そんなに力が落ちるか? 西欧崇拝もいい加減にしろと言いたい。この日本チームはあのオランダの若手たちと同等の力を持っているのである。しかもオランダと戦った当時よりもさらに力が付いている。すばらしいことではないか。

オシム・スタイルの実に良いチームを、反町監督は造ったものだと思う。流石、オシムを我が父とも思うと語る反町だ。憧れは力を伸ばすものだと、そういうことだろう。

このチーム、第1に、ボール保持率が高い。敵ボールを非常に上手く奪い、味方ボールは敵に取られずに前へ運ぶ。これはオシムサッカーが教えた第1の長所である。代表以上にこの点が上手な、オシムスタイルそのもののチームなのである。

さらに第2に、A代表の最大欠陥がないという長所もある。「決定的な時に、ゴール前に多数が詰めている」という長所を有するに至った。最初の得点などは、その典型だ。
内田の右からの低くて速いクロス。まず李がこれを股を開いてスルー。李曰く「森本が後ろに入るのが見えたので」。そのボールを敵と競り合った森本がヒールでバックパス? 次の香川はドフリーでこのボールに触って、得点。この光景描写の締めくくりを毎日新聞はこう書いていた。
「内田が顔を上げた瞬間、他の3人が連動して動いて生まれたゴール」
そう、この決定的なときにゴール前に皆がゴールに詰め、そこに3人もいて、彼らが「連動して動いて」!!
現代サッカーゲームでこのことより大切なことはないのである。そしてこれが、意外に難しいことなのだ。実力伯仲なら、得点が動くのは後半の後半。疲れてもいるこの時間帯に、前の全員が絶えずゴールに全力疾走で詰め続けること。「無駄かも知れない」と思いつつも、ちょっとの兆候を感じ取ってはゴールに走ること。これが実は至難の業なのである。
なんせサッカーは1ゲームで10数キロも走る。それも非常に疲れる10メートルダッシュを無数に交えてのことなのだ。もっと後に良い場面が来るかも知れないから走力を温存しておこうなどと考えたら、もうこんなことはできはしない。

2点目の岡崎の得点も、周囲に何人かが詰めていたという残像が僕の脳裏にもはっきりと残っている。
それにしても、岡崎のあのヘッド得点は神業に近い。「わずかに頭右にかすらせて、右かなり後方斜めのゴールポストぎりぎりに入れる」などという神業!! 玉突きゲームを比喩に使えば、「もの凄く『薄い』かすり玉」だったのである。流石に名FW長谷川健太の弟子だけのことはあると言いたい。あれが全て意識的なプレーであるとしたら、彼はもっともっと伸びるだろう。「あんなことまで練習しているのだから」というわけである。そして僕の判断では、あれは全て計算された、意識的なプレーであったと考えているのである。

さて、次の壮行ゲームは29日、アルゼンチンだ。去年10月からこの6月まで世界1位の国である。アルゼンチンの「奇跡のドリブラー・リケルメ」もオーバーエージで出場するだろう。日本の評論家たちのこんな声が聞こえてきそうだ。「勝てるわけはない」と。この世代なら僕はそうは思わない。アルゼンチンの得意技ワンツーや、ドリブルには多少は苦しむだろうが、勝負全体は互角と観る。勝敗はディテール(実力勝負の基本線の所ではなくて、枝葉、偶然の所というサッカー用語)で決するだろう、とも。
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道の歴史 (乗鞍スカイライン)           まもる

2008年07月25日 19時00分07秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など
 乗鞍頂上のお花畑を見に行って帰ってきた妻が開口一番「三千メートルもの乗鞍にバスで行けるのも、日本軍のお陰なんだって。」と言う。
 「ほんとかい?」と聞きなおすと、ボランティアの地元ガイドさんがそんな事を言っていたのたそうだ。
 不思議に思ってネットに「乗鞍スカイラインの歴史」と入れて検索してみた。すると下記のようなことが書かれてあるではないか。

************************

<乗鞍岳への道路建設の歴史>

・旧日本陸軍が山岳航空実験(高空飛行に耐えれるエンジンの開発)を行う施設を建設す るため、 条件に合う場所を日本全国から探した結果、乗鞍を候補地として選んだ。
・昭和14年、本格的調査を開始し、現在の畳平に実験施設を建設することになった。
・山岳航空実験施設への道路を松本側から付けるか、岐阜県側から付けるか検討を行い、最終的に は岐阜県側から付けることになった。
 ・軍の計画は、平湯峠から畳平まで約10kmを幅3mの自動車道路をつけようとういものだった。
 ・この計画について協力を求められた高山市では、当時の濃飛自動車(当社の前進)の上嶋社長等加えて協議した結果、せめてバスが通れるよう幅を60cm広めるよう軍へ要望した。
 ・軍ではこの要望を承諾し、総工費42万円のうち8万円を地元で負担することになった。
 ・この8万円を濃飛自動車の上嶋社長が一人で引き受けることになった。  (当時、濃飛自動車の月給が従業員40人で350円)
 ・昭和16年に軍用道路の建設に着工、難工事の末、昭和17年に第1期工事が完工した。

 ・その後終戦(昭和20年8月)を迎え、地元では軍用道路の県道への編入運動を起した。 ・間もなく軍用道路は県道へ編入され、昭和23年「乗鞍公園道」となった。
 ・いまや乗鞍スカイラインは、終点畳平が標高2702mで富士スバルラインの2350m、立山有料道路の2450mをしのぎ、日本一標高の高い所を走るバス専用有料道路となった。
 ・今年(平成20年)で、初めて乗鞍へバス運行を行ってから、60年になる。

                      (濃飛バスのHPより)

★これを読んで当たり前のことだが、あらゆるものに歴史があり、道などという人間臭いものには色濃く歴史が刻まれいてのだと感慨深かった。


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ここまでのグラ(23)大宮戦評  文科系

2008年07月25日 16時04分38秒 | スポーツ
19日投稿の「(21)磐田戦評」で、僕はこう書いた。

【 次の18節、グラの大宮戦を、僕は瑞穂に見に行くのだ。この戦いはやってくれるだろう。首位とは勝ち点3差なのだから、まだ悲観することもない。ただ、今のグラ、球際がちょっとルーズだし、ボールを受けるための走りもたいそう減ったようなのが不安である。なぜなんだ?! FWがフォアチェックと「ボールを受ける走り」の合図となってきたチームなのだから、その原点を取り戻さないといけないのではないか。やはり、玉田が欠かせないということかな。
そして、もう一つの不安。中長距離シュートに無警戒すぎる。鹿島の小笠原といい、磐田の成岡といい、DFは長いシュートのコースをちゃんと消しているのか!! 】

僕がこの眼前で見た大宮戦は、磐田戦とは全く異なったチームだった。

守備は、こうだ。最初の20分以降は大宮がずーっとグランパスのゴール前に入り込めないのである。それぐらい厳しかった。攻から守への切り替えが早く、前線は直ぐに下がるし、DFは前につめる。よって、横に広い前後二つのラインの間が狭くって、そこに入ってくる敵には、中村、吉村を中心にもの凄いプレッシャーだ。球際も厳しい。磐田戦とは見違えようなこの守備は、やはり玉田が入ったことが大きいのだろう。自分が欠場した磐田戦について玉田自身がこう述べていたのである。
「全体的にDFとFWの間が間延びしていた。FWが前線に張ってるだけではダメ。中盤に引いてボールに触ってゲームをつくらなきゃ」
前線がプレッシャーをかけて初めて、DFも安心してラインを上げられるということなのだろう。なお、大宮のように足元でボールをもらいたがるチームはプレッシャーに弱い。これは大宮の改善すべき点だと思う。きっと、走り続けられる選手が少ないということだろう。

攻撃はどうか。大宮とは逆で、何人ものボールの受け手が前方のスペースに走りこむので、少ないタッチでボールがどんどん回った。これだけならボール保持率が高くゴール近くまでいけるというだけだが、昨日のグラは、日本代表も下手糞な「ゴール前への詰め」が素晴らしかったと思う。
例えば、1~3点目までがゴールに詰めた数人で取った点なのである。3点目はその典型。左サイドを素早く抜けた玉田が速くて低いセンタリング、それに対してニアには小川、ファーにはヨンセンが走りこんでいる。少ない敵は当然小川に着く。すると、その小川がスルーするような感じで届いたボールをヨンセンが誰の邪魔もなく楽々とゴールに流し込んだのである。そのヨンセン、両手を合わせ頭まで下げて、2人に最敬礼していた。「美味しい所をありがとう」ということなのである。

なお、この玉田への敵のプレッシャーは相当なもので、彼にクサビが入る時はその後ろから必ず誰かがガツンッと来た。すごくマークされていると分かった。このガツンッは反則を取られることが多かったようだが、反則でなければ下がり目でクサビを受ける玉田のボールキープを止められなかったということなのだろう。グラの守備だけではなく攻撃でも、玉田の役割がいかに大きいかを再確認できたゲームだったと言える。小さな玉田があれだけ体を張って当たられては、可哀想! プロって大変だな!

なお、二つのことを付け加えておきたい。
一つは、中村の守備。良い所でガツンッあるいはスルッと、敵ボールを奪う。このボール奪取が良い攻撃の合図である場合が非常に多かったのである。中村からは良いボールが来ると予期しているように、前線の全員が思い思いに前方スペースに走りこんでいく。この、守から攻に切り替わる瞬間の組織全体を見ているのは、実に気持ちの良いものである。

もう一つは、鹿島・小笠原、磐田・成岡と続いた敵の長いシュートによる失点がなかったことである。まだまだ危ない中長距離シュートを打たれる欠点があるが、もっとしっかりとコースを消して欲しいものだ。ちょっとシューターに体を寄せるだけでも違うのだから。


さて次は26日が川崎、8月9日がFC東京。いずれも中堅所の強敵である。川崎に長いシュートを打たれねば良いのだが。東京とは守備システムの競い合いになるだろうが、玉田が出られれば大丈夫。

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国語は乱れている?    落石

2008年07月25日 13時12分03秒 | 文化一般、書評・マスコミ評など
「煮詰まる」の意味を本来と逆の「結論が出せない状態になること」だ
と思っている人が10~30代の7割に上ることが24日、
文化庁の国語に関する世論調査で分かった。

50代以上は逆に7割超が正答。

「檄(げき)を飛ばす」については、
どの世代も7~8割が本来とは異なる意味を選んだ。

また、日本人の国語力の課題として「敬語」や
「話を正確に聞く力」を挙げた人が多いが、
「自分の課題」に挙げた人は少なく、
自分ではなく他人のコミュニケーション能力を問題視する傾向が浮かんだ。

 今の国語が乱れていると思う人の割合は79.5%で、
02年度調査(80.4%)より減少。
思わない理由は「言葉は時代によって変わるから」と答えた人が
39.1%(02年度30.1%)と最多だった。

  (毎日新聞より)

現在のコトバの意味の変化の激しさは、あの室町時代以来のものでしょうか?
あの時代も日本の構造が変わった時代。
いまも高度経済成長以来の変化が続いているようです。

先日、野外活動でのリスク対策の講習に出席。
蜂にさされた時の対応を学びました。
まず、さされた箇所に針が残っていないか、確認。
残っていたら、刺さった方向をよく見て、叩き出すのが良いそうです。
毒を吸い出す器具があれば、使う。
水で患部を冷やすなど・・・

一番大切なのは病院や警察に応援を求めること。
責任者であれば、必ず119番や110番に。
必要な手を打たなかったら、裁判になって、絶対負けるそうです。

驚いたのは、指示は、具体的に人を指差して依頼すること、
といわれた後のコトバ。

30歳から下の世代は「ヒャクトウバン」といっても
通じないとのこと。
イチイチゼロ番に電話しるように、と言わないと通じない。

えっ??

国語が乱れている、なんてことじゃない。
コトバの世界でなにが起っているの?



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