九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

アジアを考えるためにこんな本もあるそうです。    紙魚

2009年10月14日 17時24分37秒 | Weblog
☆アジアを考えるうえで重要と思われる本や興味深い本をメール友が 紹介してくれました。読書の秋よかったらどうぞ。

 ★中国建国60周年なので、最近読んだ中国関係の本を取り上げてみます。

①田久保忠衛『米中、二超大国時代の日本の生き筋』海竜社
 中国を分析するには、中国だけを見てても、日中だけを見てもダメです。真にグ
ローバルな分析が求められます。この本は、G2時代が既に到来した(!)と言う問題意識に立っています。その問題意識は面白いのですが、中身は、やや竜頭蛇尾の感があります。

②韓鋼著、辻康吾編訳『中国共産党史の論争点』岩波書店
③中島嶺雄、石平『「日中対決」がなぜ必要か』PHP研究所
 中国本土で、中国共産党史の見直しが進んでいます。この動きを紹介したのが前著です。私も、自分の共産党史像を再点検しなければ、と痛感しています。
日本の研究者の立場から、中島嶺雄は、「中国革命は必然だった。しかし、新社会の建設は失敗だった」と明確に言い切ります。一時期、毛沢東万歳だった私としては、にわかにイエスと言えないで悩んでいます。

④麻生晴一郎『反日、暴動、バブル』光文社新書
 私は、色んな中国分析の中で、民主主義と人権を求めて闘う中国民衆の姿が描かれていないのは問題だ、と強調してきました。その意味で、前に紹介した『毛沢東は生きている』は画期的な本でした。そして遂に、日本のジャーナリストで、中国現地を歩いて「闘う」民衆の実像に迫ろうという本が出版されました。日本のジャーナリストも捨てたものではない、と嬉しくなりました。
私は2005年の反日デモの評価などで意見を異にしますが、そんなことは小さなことです。必読本として購読をお勧めします。

⑤宋暁軍、王小東、黄紀蘇、宋強、劉仰著『不機嫌な中国 中国が世界を思いどお
りに動かす日』徳間書店
 遂に、こんな本が中国国内から出てきました。「中国は軍事力を背景に商売をせ
よ」「中国が世界の指導者になる」「金融危機は必ず戦争を招く。中国は軍事力を増大せよ」「チベット問題に文句があるなら奪いにくればいい」などの文句が、この本にはあふれています。極め付きは、以下の文句でしょう。
 「13年前、われわれは中国のことは中国が決めると宣言した。現在、われわれは世界のことは中国が決めると宣言する。」
 たしかに、この本は、中国の公式見解ではありません。おそらく、現在時点では、中国国内の多数意見でもないでしょう。しかし、この本が反響をよぶ基盤が中国国内にあることも確かです。また中国共産党の見解と一部分は確実に重なっています。
「それ見たことか」という意見が日本国内に広まることを恐れます。
 それにしても、中国問題に沈黙を守り続ける日本の平和運動と左翼知識人は、中国の覇権確立・世界制覇を助けた共犯者であると、歴史に名を刻まれても良いと考えているのでしょうか。
                情報提供:河内謙策氏

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今夜トーゴ戦、こんな試みに興味津々   文科系

2009年10月14日 12時02分08秒 | スポーツ
1日2本も原稿を出して恐縮です。が、この原稿はなんせ今晩のゲームのことだし、前の原稿は連載・時事問題の久しぶりのものだしして、ご容赦を。


さて、今夜の代表・トーゴ戦で、岡田監督がTBSにこんなことを依頼しているようです。3台のカメラそれぞれにある装置を付けて、1台で数人の選手のゲーム累積走行距離を即座に分かるようにすると。さて、サッカーのゲーム走行距離って、なぜそんなに大切なのだろう。また当然、これだけに拘りすぎてはいけない理由もあるらしいのだが、それはどういうことだろうか。先ず初めにサッカー選手の走る距離を見てみよう。

普通の選手は10キロぐらいなのだそうだが、現在の日本代表選手は11キロちょっとらしい。それが長い選手は例えば、駒野、内田、長友などの代表サイド・バック。12~3キロは走るようだ。中村俊輔は、スコットランド・セルティックのあるゲームで確か13キロ走ったことがあると記憶している。遠藤選手とか去年の新人王・小川佳純なども、あれだけ良い位置取りができるには、視野の広さに加えてさりげない走力が背景にあるのは間違いないだろう。なお、岡田監督は代表にこう要求していると聞く。
「全員が12キロは走れるようになろう。10人が1キロずつアップすれば、全体で10キロ増。選手が1人増えたも同じこと。これは、ゲーム後半には凄く生きるはずだ」

なお、今評判の石川直宏の走力は特に凄い。9月のガンバ戦で13キロ走り、残暑厳しいなか両チームでダントツの距離だったとのことだが、そのスピード自身もJリーグトップクラスの内田を多分凌駕しているのではないか。これが今年度彼が化けた土台となる力であることは、間違いないだろう。相手からこう言われている選手だ。
「今期は、猛スピードでゴール前に進入してくるようになったけど、あれは反則でしか止めようがない。また、そのスピードに乗りながら打つシュートは、以前からFW以上の正確さだった。手におえない選手に化けてたものだ」
こんなことが、ゲーム13キロという走力で他人より多く繰り返されるならば、相手DF陣にとっては、こんなやっかいな選手はいないだろう。以下のように化けたということだから。
①攻撃だけでなく、石川が今年開眼したと語る守備にも、前半から思い切って他の人よりも多くかつ速く、走れるということ。
②①があるからこそ得意のゴール前への侵入も前半から随分気軽にできる。そこから守備に大急ぎで切り替え、戻ることをも人よりも多く覚悟できるから、ゴール前進入を他人よりも多くくりかえせるのである。

なお、もちろん走れるだけでは相手を制せない。オランダ戦で最後に連続得点されたのは、前半の走りすぎの影響という意見が日本では主流だが、これに対してスペイン人などからはこんな意見もあった。
「相手を制するために走っても、その最後の間とか当たりとかがいいかげんならば、自由にシュートまで持って行かれたり、逆にこちらはよいシュート体勢に入れなかったり、する。オランダ戦の日本はそうなっていた。オランダのほとんどの得点のときシューターの間近に日本の守備陣は走り寄っており、人数も十分足りていたのに、その間を縫ってシュートを打たれたりしている」
これは、体力勝負のドイツで前年度優勝チームのレギュラーを張っている長谷部などが、よく強調することでもある。彼も走れるだけではなく、意外にも浦和では、快足・坪井に次いで速かったと聞くし、今はドイツ人と当たりあっても負けない強さまで持っている。間違いなく、日本最高のボランチであろう。
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新政権の威力(5)「社民党の使われ方」から夢想したこと  文科系

2009年10月14日 10時04分09秒 | 国内政治・経済・社会問題
保守も革新の一部にも「社民党がいては、政権3党はいつか割れる」と語ってきた人は多い。が、ここで9月初めから僕はこう言い続けてきた。「民主党が社民党にかなり譲歩してでも、この政権を維持していくだろう。その態度は、マスコミなどがよく言うように単に『参院で民主党が単独過半数ではないから利用するために』というだけではなく、一定の公正さを内外に示すためだ」。ところが最近はさらに、こうなっていると述べてきたつもりだ。「新政権全体の政策が社民党の政策とそんなに違わないようである」と。ところがところが、新政権によるこんなウルトラCの社民党利用法がまさか存在するなどとは。夢にも思いもしなかったことが、昨日の夕刊に載っていた。毎日新聞夕刊1面のこんな見出しの記事の中にさりげなく、である。
『インド洋給油 海自1月撤収へ 岡田外相「法案提出困難」』 
この見出しの書き出しに、こうあった。
『パキスタンを訪問した岡田克也外相は11、12日の両日、ギラニ首相、クレシ外相、ザルダリ大統領と会談した。岡田氏は、来年1月15日で期限が切れるインド洋での海上自衛隊の給油活動について、今月下旬招集予定の臨時国会に延長のための関連法案を提出するのは困難との見方を示した。来年1月からの通常国会に提出しても期限前成立は極めて困難なことから、海自は1月で撤収する見通しが強まった。
岡田氏との会談で、ギラニ、クレシ両氏は「パキスタン軍への燃料などの支援」を求めた。岡田氏は▽来年1月の期限までに延長のための法案提出は間に合わない▽連立相手の社民党が反対している▽給油のニーズが減っている――などと指摘した』

僕らは昨日ここの天木ブログ投稿に関わって、こんな討論をやったばかりだ。アメリカに対して困難に見える要求を通すには、「国民の声、世論が肝腎だ」と。「これさえあれば、アメリカを怖くもなんともない」、とも。さて、3党連立政権内部では、社民党は確かに一つの世論とも言える。「政権が分裂したらどうするのか?! 参院では民主党は単独過半数ではないのだぞ」と確かに言えるのである。アメリカは返す言葉がないのではないかと思い始めたのだが、どうだろうか。凄いウルトラCがあったものだが、こうなると給油問題で態度未定のような、「困ったなー」というような、わけのわからないことを言いつつグダグダしていたのは、今回の結論を胸に秘めたままこういうウルトラCを持ち出す時機をうかがっていたという確信犯であったのかとも、勘ぐりたくなる。「社民党が反対するから、ダメだ」「国民新党が強行だからダメだ」。こう国際社会などに主張しながら正真正銘の世論がそうなって来るのを待つ、そんなやり方は確かに使えるのではないか。ということは逆に、それぐらいの国家方針大転換を3党共通に胸に秘めた確信犯といつからかなり始めたのではないかとも、今になって思えてくるのである。

さて因みに関連して、本夕刊3面にはこんな記事も載っている。見出しはこうだ。
『社・国との連立維持へ 小沢幹事長 参院単独過半数でも』
小沢幹事長が、12日山梨県で講演し、参院選で単独過半数を目標とすると語りながら、こんな言葉を追加、強調したという記事である。
『「社民党、国民新党との連立を否定する意味ではない。一緒にやってきた仲間だから、これからもずっと一緒にやっていく」とし、単独過半数を獲得しても、社民、国民新両党との連立を維持する考えを示した』

これはおそらく、こういうことなのであろう。もう、3党の間には当面(この4年は)、そんなに大きな溝は作らないよ、という。そういう共通の中身は、ここでも再三述べてきたように「コンクリートから人への内需拡大方向の転換。それも『大きな政府』をもある程度覚悟したような、それ」「アメリカと距離を置き、国連中心で世界を見て、動くこと。よって、東アジアとは仲良くすること」、こんな方向なのではないか。
すると僕は、こんな夢想さえするのだがどうだろうかと、皆さんに問うてみたい。
【 サブプライム爆発以後の世界では当面はもはや、こういう方向しか国民、世界の諸事情がゆるさないとも考えているのだろう。現に新政権はそういう方向にどんどん向かい始めたというのも、明らかだ。この動きを大きく規定するならば、世界をも見つめながらの、資本主義内部での、ケインズ主義的な日本経済計画化の現段階というようなものなのではないだろうか。だとしたら、他党や日本の各界は一体どう対することができるのだろうか? 】
ちなみに本日の朝刊2面には、こんな重要なことも載っていた。見出しと、抜粋を
ご覧いただく。
【09年分の政策評価「採点見送り」】【 献金額は自主判断に 】
【 日本経団連は13日、会員企業が政治献金をする際の指針となる「09年政策評価」を発表した。昨年までは10分野の政策を5段階で採点してきたが、今年はそれを中止。民主、自民両党への期待を短文で表現するにとどめた。両党の政策の優劣を示す表現はせず、献金額は会員企業の自主判断に委ねた。採点の中止は政策評価を始めた04年以降で初めて。
御手洗富士夫会長は同日の会見で「政権交代で世の中が変わった。どうせ評価するなら新しい時代を見極めた上で実施したい」と、採点中止の理由を説明した】
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