九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

新政権の威力(1)『イラク空輸活動記録の開示』  文科系

2009年10月06日 18時18分45秒 | 国内政治・経済・社会問題
みんながおおいに感じていることのはずなのに、案外ここに書かれていないことがある。それは表題のことだ。見落とされがちなこと、評価が低すぎること、マスコミの評価がおかしいと思うようなことなどを、新聞などから連載で拾っていきたい。できるだけ多くの人々と確認しあい、喜び合いたいからである。新政権の評価に関わる問題として重要であると思う。

第1回の今回は、「航空自衛隊によるイラク空輸活動記録の開示」を巡って、本日の毎日新聞から抜粋、要約などを行ってみる。一昨年の名古屋高裁イラク空輸違憲判決に関わる問題である。


『イラク空輸活動記録の開示』

『請求したのは、岐阜県大垣市の市民団体代表、近藤ゆり子さん(60)。09年2月に開示請求し、ほとんどが黒塗りだったため7月、内閣府の情報公開・個人情報審査会に異議を申し立てていた。開示決定は9月24日付 』

『記録の開示を受けた近藤ゆり子さんは6日、「全面開示されると思っていなかったので、ある意味うれしい驚き。政権交代の効果を実感できた。昨年の名古屋高裁の違憲判決は正しかったと感じている」と述べた』

名古屋高裁の違憲判決とは、言わずと知れたこういうもの。「自衛隊による空輸活動は、戦闘行為に必要不可欠な後方支援を行っており、他国による武力行使と一体化した行動」と認定し、憲法の武力行使禁止に違反し、非戦闘地域に活動を限定したイラク特措法にも違反していると。

これで、自衛隊イラク派遣の違法性はほぼ決まったようなものだと言ったら言い過ぎだろうか。黒塗りにされていた部分から、次のような事実が出てきたことでもあるし。毎日新聞はこう報じている。
『輸送人数の3分の2が米軍だった反面、国連職員は2564人と1割未満にとどまっており、米軍の後方支援任務が中心だったことを裏付けている』
つまり、言われていたように「米軍のタクシー」だったわけである。バクダッドという戦闘地域へのほぼ完全な米軍後方支援活動が中心であったわけだ。

ちなみに中日新聞朝刊はこの記事を1面トップで扱い、その大見出しはこうだった。『イラク空輸 全面初開示』『空自実績 兵士71% 防衛省 政権交代で一転』
コメント (9)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

9条をなぜ守るのか?①自衛隊は必要論  らくせき

2009年10月06日 09時01分35秒 | Weblog
改憲か、護憲か。
改憲派は「普通の国」になりたい、という考えがあり
理由はハッキリしています。
一方、憲法9条を守ろうという立場の人も
9条を支持する理由はいろいろのようです。

長谷部恭男さんが書いた「憲法と平和を問いなおす」(ちくま新書)
立憲ということは、とても不自然なことである、と刺激的な本。
結構、面白かったです。
この本を参考にして、守る派の考え方いくつかを
改めて考えてみたいと思います。

一番、普通の考えは、日本政府の見解でもありますが、
9条は自衛権を認めている、という考え方。
長谷部さんは、これを、「各国が自衛のための何らかの実力組織を
保持することを完全には否定しない」という考えで、
「穏和な平和主義」と呼んでいます。

これは時代によって、自衛力の範囲が拡大してきました。
長谷部さんは、「集団的安全保障による国際平和の維持という方策」を、
その拡張形態として考えています。

ここは、意見の分かれるところでしょうか?
一国主義か、国連主義か、私も迷っています。

9条から軍備の保持、実力の行使に
明確な限界を引き出すことが出来るのか?
どんな線を引くのか、が、問題になります。

どこまでの軍備を持つのか?は、さまざまな議論があります。
長谷部さんが、「なぜ、そこに線を引くのかは、合理的な理由はなくても
いったん引かれた線を守ることには合理的な理由がある。」
としているように、大切なポイントと言えましょう。

さて、みなさんは、どういう考え方でしょうか?

次回は、これとは違った考え方を紹介します。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする