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ドイツが、日本の死刑執行を非難   文科系

2017年07月14日 14時25分55秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 日本という国は、独裁国家や後進国にやや近いとも言える死刑制度を持っている。日本の死刑制度と移民許可の厳しさとは必ず世界的な問題になると、ここでも何回か書いてきた。移りゆく人間社会の中で、その都度の時代に姿を表してくる人間の真実や正義、真理とかいうものは紆余曲折はあってもやがては実現して行くと、まさにそういうものなのだと言いたい。何となれば国民一人一人が国家の主人公であり、世界の国民や国家は同じように大切だとは、20世紀にどんどん姿を現してきた、人間世界の正義、真理だからである。

 さて、国家が、主人公である人々の安心と幸せとのために、その真実とか正義を示し、実現していく術として、近代国家には裁判制度というものが存在する。社会正義を代表する検察側と国の主人公である国民一人一人の人権を守る弁護側とが争って、裁判所という国家三権の一つである司法が厳しく「事実認定」をした上で「刑罰」を決める。だから、日本のこの裁判制度や法律そのものが、現行の死刑制度や厳しい移民制度を認めている訳だ。まさにこの点が、今ドイツから昨日13日に非難された。その報道記事を掲載したい。

【 ドイツ外務省「非人間的で残酷」 日本の死刑執行非難 2017/7/14 11:14

「ベルリン共同」ドイツ外務省は13日、1991年に兵庫県姫路市などでスナックの女性経営者4人を殺害した西川正勝死刑囚(61)=大阪拘置所=と、2011年に岡山市で元同僚の女性を殺害した住田紘一死刑囚(34)=広島拘置所=の死刑執行を「非人間的で残酷」と非難した。

 ドイツ外務省は、これで2012年12月以降、19人の死刑が執行されたと指摘し「ドイツ政府はいかなる状況であろうと容認できない」と強調。日独両国は緊密なパートナーだとして「死刑制度を再考することを願う」と訴えた。

 欧州連合(EU)では死刑が廃止されている。】


 この報道に関わってこんな問題提起をしてみたい。
 世界旅行を何回かすれば誰でも分かるとおりに、日本は世界でも最も安心できる国だ。これは何も、先進大国としては極めて珍しい死刑制度があって極悪犯罪が抑えられているからではない。世界一の国鉄ダイアルのように時間などの約束、信用を重んじるとか、公衆道徳を守るとかの優れた国民性を誇ってきたからだ。これはおそらく、徳川300年の平和な生活の中で町人文化など人を対等に尊重するという民主主義の習慣などを、先人達が営々と育成してきたお陰だろう。さて、問題はここ。

「世界一安心できる民族に、先進国で珍しい『非人間的で残酷』な死刑制度があるって、おかしくないか?」

 これを、換言すればこういうことになるはずだ。国家の主である国民(一人一人の命)に対して、これを国家が奪う権限がもはや徒に強すぎるのだ、と。こんなだからこそ立憲主義も理解できない「旧社会主義国」のような全体主義的政権が生まれるのだとも。こういう言い分は間違いなく真実であろう。こういう政権が最近作った法律のいくつかと、辺野古・山城議長の裁判もない5か月の長期拘留とが、最近、国連人権委員会特別報告者から重大批判を投げかけられたばかりである。
 
 
コメント (3)
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