九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

シリア情勢 アメリカ ロシア トルコ 1970

2017年07月21日 21時06分14秒 | Weblog
シリアはそもそもロシアとの関係が深い。40年来に渡る。
アメリカは全然シリアには関心無かったが、アサドの暴走と対ISで活躍するクルド族の支援の為シリアに介入した。
今回の反政府組織への支援撤退はまだ不透明な部分が多く先行きは不明だが、トランププーチン対談の前に決定が為されたとCNNが報じてるので、ロシアと停戦合意地域を決めた時からこのシナリオで進んでいたのだろう。
因みにロシアは既にアサド排除を念頭に動いてるので(停戦合意地域決定の条件のひとつだから当然だが)、今後もシリアに関してはロシア主導で日程が進んでいく。

さてそこで問題なのが、アメリカのクルド族への支援がどうなるかなんだよな。対ISの戦いはまだ終わらない。ラッカがあるので。当然クルド族が主力になる。
しかし、これに関してはトルコの反発は強硬。とうとうトルコは昨日、シリア国内にあるアメリカ軍の拠点をマスコミに公開した。
これには軍の安全を脅かすとアメリカが反発。トルコ、アメリカの溝は更に深まった。
但し、トルコ軍はNATO軍の主力。中々微妙な所。

サウジ始め湾岸6ヵ国とカタールの対立は予定通りサウジの腰砕けで終息しそうな流れなのでw、エルドアンとトランプの動向は注目される。
今の時点でどの方向に行くかはさっぱり分からない。
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シリア・イラクから、米が学んだこと  文科系

2017年07月21日 09時22分09秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 この間のここ「9条バトル」で、僕はシリア問題を最も多く取り上げてきた。日本も参戦したイラク戦争によって起こされたとも言えるシリア「内戦」。このシリア「内戦」にも、ホワイトヘルメットに資金を出すという形で、日本がやはり関わっている。そのシリア「内戦」が、とうとう終わる! これをここまで扇動してきたとも言えるアメリカが刀折れ、矢尽きて、とうとうギブアップ、諸手を上げた!

 このシリア内戦をアメリカが放棄したことによって、アメリカはもう戦争を、それなりの規模ではできなくなったと思う。9・11理由のアフガン戦争と、「大量破壊兵器がある」との嘘の理由で開戦したイラク戦争によって、アメリカがすっかり疲弊してしまったからだ。国家財政に70兆ドルの累積赤字!

 7月20日、中日新聞夕刊3面最下段の小さな記事だが、この記事が今後の世界史に向けて持つ意味は、もの凄く大きいと愚考する。
「米 反アサド派支援中止」

 アメリカが入れ込んできた、シリア反政府派支援。これがとうとう効果なし、取りやめと報道しているのである。
「天網恢々、粗にして漏らさず」
「正義は勝ち、悪は滅びる」
(この場合の「悪」とは、国連が認めたある独立国家に戦争をしかけるというのは、どういう理由でも悪であるということだ)

 シリア「内戦」。死者47万人、難民311万人、負傷者190万人。この犠牲が、以上のことをそれなりの国に教えたということになって欲しいものだ。
 ちなみにシリア内戦に関わって、アメリカ新大統領トランプはこう述べたと報道されている。
『「関与すべきでない外国政権の打倒に奔走することはやめる」』

 これで戦争勢力は、世界史的に、少少後景に退いていくだろう。アメリカが、世界史上70年続いた冷戦に勝ったということで、少少のぼせ上がった時代が終わったのだと思う。今や、中進国でも相当の兵器を持つことができるようになって、核兵器以外ではなかなか手に負えなくなってきたが、その核兵器は世界が使わせなくなったということなのだろうか。

 世界にかなり大きく平和が到来したということなのかな。だとしたら、9条にとってこんな嬉しいことはない。
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