九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

超大国としては終わったアメリカ   文科系

2017年07月23日 02時00分36秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 自国以外全ての国の要求を無視して、パリ協定から離脱したアメリカ。それほど、シェールガスに目鼻が付いた化石燃料だけに、国の望みを託している苦し紛れなのかも知れない。「普通選挙で選んだ」トランプの数々の奇行を見ても、アメリカは終わった国だと、つくづく思うのである。
 小さいように見えることだが、22日夕刊のこんな記事二つを紹介したい。70年続いた二超大国の冷戦が終わって30年近く続いた一超大国時代の驕りが、この国をここまで駄目にしてしまったと見る。

①22日夕刊3面には、こんな記事。『軍需産業保護で調査』。この記事には、大統領令の中にあるこんな文面が紹介されてあった。
『2000年以降に米国で6万以上の工場が閉鎖され、約500万人の雇用が失われたことが、米国の軍需産業を脅かしている』
『海軍の潜水艦のスクリューを修理できる企業は国内に1社しかない』
 このような事態は、湾岸、アフガン、イラク戦争と続いてしかも双子の赤字を抱えてきたのでは、必然のこと。ここで何回か強調してきたように、アメリカの国家累積赤字は70兆ドルになっている。これは15年に元会計監査院長デイブ・ウオーカーが公表した数字が65兆ドルとあったから、当時公的に発表された数字18兆ドルの4倍を超えていると見て、確かだろう。

②次は、アメリカの人材枯渇、規律の緩みなどのニュースであって、これは10面。ブッシュ時代に重用されたネオコンや、当時の大統領側近ラムズフェルド、チェイニーの劣化を見てもそう思った所だが、22日夕刊の人材劣化証明は、日本関連記事見出しとしてのこれ。
『イージス艦側に過失。衝突で米報道。船接近、認識せず』
 記事内容から言っても、途方もない事態だと読んだ。
『米軍当局者は、イージス艦の乗組員は衝突の「最後の瞬間まで何もしなかった」と指摘』
 こともあろうに一体、軍艦がこんなことを! 規律が商売のハズの海軍に一体何が起こっているのだろう。こんなことで軍艦の乗組員7人死亡! マスコミも発達した一応は民主主義大国・日本でこんなでは、他の国で同じことを起こしてもみ消す事に務めたと、そんな事は無数に起こっているのではないか。僕はそんな、想像さえしていた。

 物作りがすっかりダメになったアメリカのやることは他国の金融搾取しか残っていない。世界一の外貨キープ国中国に金融自由化を迫って急なのである。でもこれは、到底無理筋の話。アジア通貨危機や、リーマンショックでこれの遣り口は既に世界に全て知られている。

 アメリカは一体、自国をどう立て直すのだろうか。70兆ドルの国家累積赤字は世界周知の事実である。イラク戦争やイラン敵視に輪をかけてさえ死守してきたドル基軸通貨体制は、BRICS諸国等の離反でどんどん崩されてきた。この国の信用が落ちる時は、あっという間ではないか。
 中国がどんどんドルを手放す中で、日本はドルを持っていて大丈夫なのか。日銀がいつか大量株買いから抜ける時、日本保有のドル価値が暴落していれば、日本も沈んでいくしかない。アメリカとの心中は、そろそろご免にすべきではないか。
 
コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中東 ロシアの軍事プレゼンスの拡大

2017年07月23日 00時07分57秒 | Weblog
ロシアとサウジの武器供給の契約について触れたが、昨日のアルアラビアネットでは、ロシアとイランの武器契約を報じた。
イランがロシアの戦車数百台を購入する契約を結んだというもの。額にして10億ドルにのぼる巨額契約。サウジとの契約も35億ドルという巨額なものになる。
又、シリアとは空、海の基地の使用契約を新たに49年結んだので、中東に於けるロシアの軍事プレゼンスは一気に拡大した。

面白くないのはイスラエルだろうね。
特にイランに対しては更に警戒するはず。
暫くの間、中東の軍事バランスを握るのは、ロシアとトルコになるようだな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする