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Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

サラサーテ10月号

2009-09-05 08:29:48 | 新音律
9月1日に発売になったサラサーテ10月号の特集が「音程の秘密」で,ここに依頼されて書いた物理の記事が出ている.
本に書いたことのダイジェストを...というお話だったので,2/3はその通りだが,初めの1/3にはあまり音程に関係のないことも書かせていただいた.実はすでにブログに載せた
弓で弾く
ボウイングのメカニズム
ボウイングとピチカートのスペクトル
その他の内容を流用した.とは言え,紙面の関係で,ブログのほうが詳しく書いてある.

平島達司「ゼロビートの再発見」復刻版(株)ショパン(2004 原版は東京音楽社 1983) は
「ヴァイオリンやトランペットは平均律で鳴っているか」
という小見出しで始まっている.
サラサーテはヴァイオリンをはじめとする,弦楽器を弾く人の雑誌.記事を書いてみて,平均律だの古典音律だのという議論は鍵盤楽器 でなければ切実ではないことを実感した.

本の中で「鍵盤楽器やフレットがある弦楽器はデジタル楽器」と分類したら,ご不満な方が多かった.
それはそれとして,アナログ弦楽器では,調弦の許す範囲ならどんな音律も可能なはず.でも日常音楽に慣れているためか,16音律とか17音律とかを弾くつもりでも,12音律に近似して弾いてしまうように思う.インドやアラブの音律でフレット弦楽器が主流なのは理由があるのかもしれない.

横書きの原稿を提出したが,印刷された活字は縦組みで,自分が書いたんじゃないみたい.
コメント
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