Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

小池昌代「タタド」

2010-02-06 09:06:26 | 読書
新潮文庫 (2010/2)

カバーが良いと思ったら,三岸好太郎だった.

帯に曰く

「海辺のセカンドハウスに集まった四人の男女.いつしか関係がゆらめいて---
日常にたゆたうエロスを描く,傑作三編」

そのとおりだ.さらに片岡義男の解説では表題作を十行余りに要約している.

おとなが登場するおとなのための小説.著者もおとなのおんなの人.
銀座百店」というミニコミ誌に詩を連載しているというのが,ぼくの認識だった.これは小説だが,詩を読むくらいのペースでどんどんページが進んだ.
カバー折り返しによれば,著者は,現代詩花椿賞・高見順賞・講談社エッセイ賞,そしてこの「タタド」で川端康成文学賞を受賞だそうだ.
この人なに と,思ってしまった.

タタドって何だろうと,Googleに打ち込んでみたら「多々戸浜」というのが返って来た.登場人物は男性は姓で,女性は名で,やはりそれぞれカタカナで表記される.
三編の最後の「45文字」には男性ふたりと女性ひとりが登場する.男性の姓が漢字で表記されるが,女性は,結婚しているはずなのに,自然な流れで,旧姓カタカナで表記される.
コメント
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