Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

カンニング少女

2011-04-20 08:58:14 | 読書
黒田研二「カンニング少女」文春文庫(2009/03)

文庫化はおととし 3 月だが,ことしの入試不正事件に便乗しようと言う作戦か,書店に平積みになっていた.

「BOOK」データベースを抜粋すれば...
入試を四ヵ月後に控えた十月、決して成績はよくない彼女はなんとしてでも最難関私大・馳田学院に合格しなければならなくなった。不慮の事故で亡くなった姉、芙美子の死の真相を探るためだ。玲美が頼ったのは、クラスメイトで成績トップの超優等生。そこに陸上インターハイ選手と、機械オタクを加えた三人が、彼女の参謀となった。彼らが出した結論は、カンニングによる入試突破だった。ひとりの少女が、前代未聞の闘いに挑もうとしていた。教師に、学校に、そして心の中の何かに、

とにかく軽く,あっという間に読了.ヒロインが合格しなければならないと言う動機が陳腐で,ミステリとしては落第.カンニングのテクニックがいろいろ披露されている.多くはハイテク利用で現実性がない.でも携帯使用とか,学級通信利用とかは使えるかも.

高校生がメルヘンと承知し読むのなら.ま,いいか という程度.

ヒロインの志望校 Waseda ならぬ馳田も 1/3 くらいは舞台となる.優秀な高校生ばかりが入学したはずの H 大生の愚かさが印象に残るが,これも作者の計算のうちだろうか.「勉強する高校生 - 勉強しない大学生」は,半世紀前と変わらないらしい.
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