Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

東川 篤哉「館島」

2011-06-05 08:58:39 | 読書
創元推理文庫(2008/07)

「謎解きはディナーのあとで」「密室の鍵貸します」「交換殺人には向かない夜」...と,この著者の本が平積みになっているが,2005 年に単行本で出た「館島」と同じ著者とはずっとニンシキできないでいた.

この「館島」は,殺人事件が,暴風雨で孤立した孤島の奇妙な建築物で起こるという,ダブル定石ミステリ.タイトルが簡明.最後に大道具が明らかになるのはおもしろい.そこに至るまで,アル中気味の美女探偵とドジ刑事のドタバタでつなぐのだが,よくあるパターンでやや退屈.
著者は,馬鹿にして読んでいるとびっくりする,という効果を狙ったのだろうか.

こんな仕掛けを館の関係者が誰も知らないのはなぜか,という説明は必要だろう。一階間取り図にトイレがないのはおかしい.
瀬戸大橋?がダブル構造で鉄道も走っていて,その車窓から見ると...という,どこかでタイムマシンが狂ったような想定はおもしろい.
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

reading

/Users/ogataatsushi/Desktop/d291abed711d558e554bf7af66ee57d7.jpg