1990 年購入の,田中三彦「原発はなぜ危険か」(岩波新書) を本棚から発掘.田中さんは日立の子会社?の技術屋さんだった.この本では冒頭に,当時 福島 4 号炉のゆがみを強引に矯正したことが書かれている.
この本のいちばん最後に,パッシブ・ソーラーの記述があった.原子力がだめなら代替エネルギーを求める,というのではなく,もっと素直にやるべきであり,パッシプ・ソーラーはその好例だ,というのが田中さんの解釈.
この夏は電力が足りないと言うが,15% 削減は大して難しいことではあるまい.現在の人口は昭和 30 年代の 3 割増程度だが,電力需要は 3 倍なんだから.
では,昭和 30 年台に戻れるか...というと,そうは行きそうもない.「電気文明 = 自然破壊」というのは,社会的な不可逆反応だろう.
昭和 30 年代には家庭にエアコンなんて考えられなかったが,いっぽう 夏は今ほど暑くはなかった.冷房するから暑くなるという類いの悪循環が働いているらしい.
ところで,
わが家もパッシブ・ソーラー.一件目は 1985 年の建築文化 (3月号 Vol.40, No.461) に紹介されている.写真は
http://blog.goo.ne.jp/ablerail1007/e/01e92a9c40148f49e1fdb93f4a63c889
にある.このブログを読み返してみたら,自然に優しくというのは,多少のガマンは覚悟することである と書いてあった.
現在の 2 軒目は OM ソーラー方式で,ファンを利用しているので,準パッシブというところ.昨年ファンが壊れて取りかえた.
関係ありませんが,
拙著の電子書籍「ドレミの科学」.かってこのフログで公開したものに大幅に加筆しました.DL-MARKET, http://www.dlmarket.jp/product_info.php/cPath/799_800/page/1/products_id/145552
よりお求めただけます.500 円です.
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では,昭和 30 年台に戻れるか...というと,そうは行きそうもない.「電気文明 = 自然破壊」というのは,社会的な不可逆反応だろう.
昭和 30 年代には家庭にエアコンなんて考えられなかったが,いっぽう 夏は今ほど暑くはなかった.冷房するから暑くなるという類いの悪循環が働いているらしい.
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にある.このブログを読み返してみたら,自然に優しくというのは,多少のガマンは覚悟することである と書いてあった.
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