Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

七十歳死亡法案、可決

2012-04-08 08:42:53 | 読書
垣谷 美雨著 幻冬舎 (2012/1).

2020年、65歳以上の高齢者が国民の3割を超えた日本。社会保障費は過去最高を更新し続け、国家財政は破綻寸前まで追い詰められていた。そこでついに政府は大きな決断を下す。「日本国籍を有する七十歳以上の国民は誕生日から30日以内に死ななければならない」という七十歳死亡法案を可決したのだ...

スイマセン.この本,書店でぱらぱらと見ただけで,読んではいません.
帯を見たら,肝心の内容はホームドラマに矮小化されているという印象を受けたため.
「日本沈没」の読書体験によれば,着想一発小説は,タイトル鑑賞でやめておくのが賢明.

でも,この法案はありそうなこと.

Amazon のこの本のページをのぞいたら,よく一緒に購入されている商品として

「大往生したけりゃ医療とかかわるな」 中村 仁一 幻冬舎新書(2012/01)

とあったが,こちらは読んだ.がんで死ぬのがお勧めというのは信じ難いが,たっぷり歳をとってから重病になったら,何もしないで死なせるのがベストというのにはおおむね賛成.
自分の場合,70 歳になってみると,長生きよりも楽に死ぬことの方に関心がある.たんに抽象的に尊厳死を望むのではなく,死ぬペき本人の目が黒いうちに「胃瘻はやめてくれ」などと具体的に,言いおくことが必要とのこと.よく考えてプログにでも書いておくことにしよう.

日本は長寿国と言うが,半死半生の老人を薬付けにして,チューブで異に栄養をどろどろと流し込んだりして,死なせないことで平均寿命を押し上げ,おまけに国家財政を圧迫しているのが実情ではないか.こうなったのは,お医者様と厚生省が「医は算術」に奔走した結果かもしれないが,一方 現在は医者が足りないとも言う.
このあたりの収支計算を知りたいところ.
コメント (3)
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