Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

列車にご用心

2015-05-02 08:03:15 | 読書
エドマンド・クリスピン,冨田 ひろみ訳 論創社 (2013/03).

「BOOK」データベースより*****人間消失、アリバイ偽装、密室の謎。名探偵フェン教授が難事件に挑む。「クイーンの定員」にも選ばれたロジカルな謎解き輝く傑作短編集*****

図書館で借用.

2014 年原書房本格ミステリ海外編 1 位,とはいえ出版されたのは 1953 年のこと.解説で (HMMなどに)「すでに邦訳がある」とされたものはやはりうまくできているように思えた.ただし表題作はあまり面白くない,中にはよくわからないものもあったが,どれも短くてテンポよく読めた.全体に古き良き時代のミステリという感じ.

探偵役は最後の二編を除きオックスフォード大の英語英文学教授だが,この人は謎解きマシンという感じで,この短編集ではシャーロックホームズのような人間性は感じられない.「高速発射」は秀作だが探偵ガリレオみたいなネタで,探偵も理工系の教授とした方がぴったりくる.
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

reading

/Users/ogataatsushi/Desktop/d291abed711d558e554bf7af66ee57d7.jpg