Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

化学探偵 Mr. キュリー etc.

2015-05-20 07:18:43 | 読書
病院の中の売店には,赤川次郎,西村京太郎などの,気楽に読める ? ミステリが揃っている.

喜多喜久「化学探偵 Mr. キュリー」中公文庫(2013/07).

を選択.Amazon のカスタマーレビューのおっしゃるように「軽い爽やかなノリのコメディ系の探偵モノ」以上でも以下でもない.なかではホメオパシー癌治療詐欺・プラス・新薬の人体実験というストーリーが面白かった.著者は製薬会社社員とか,納得.

院内にはボランティアさんによる図書館もある.「化学探偵 」はこちらに寄付し,代わりに

紀田 順一郎「古本屋探偵登場」文春文庫(1985/09).

を借用.刊行された時期は,せどり男爵とビブリア古書堂の中間,化学探偵よりはるかに読み応えがあった.大人向き...ということは,後味が悪いということ.

これも読んでしまったので,

岡嶋 二人 「99%の誘拐」講談社文庫(2004/6).

を借用.第10回(1989年)吉川英治文学新人賞受賞とか.当時の計算機技術を駆使した誘拐もの.フロッピーも蔵王スキー場も懐かしく,今の計算機のレベルを承知した上で読んでも陳腐ではない.しかし海外にいるからという理由で計算機犯罪の容疑者にもならないというのは,やはり時代だ.
四半世紀前に読みたかった!
コメント
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reading

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