
2月は逃げ,3月は去るのだそうだが,1月は逝ってしまった.正月に書き初めごっこをやったのだが,墨をすって字を書くのはおもしろいと思うようになった.
まず,何を書こうかと考えるのがおもしろい.書き初めの中島敦はカッコつけすぎだった.今まで「大和撫子七変化」とか「牛飲馬食酒池肉林」とか書き散らしたが,この度は朝ドラ主題歌で行くことにした.でも漢文調にしたいと思って,ネットの中国語変換ソフトに
「人生は紙ヒコーキである」
とインプットしたら,
「人生是紙飛机」
とのご回答.「机」は「機」の略字.どちらかといえば画数の多い字を書きたい心境だったので,このような結果となった.
「飛」の真ん中の縦棒は跳ねてはいけないらしいが,その左の「イ」みたいなのに (これも本当はイではない) 行くためのリエゾンとして跳ねたということにする.ちなみに,この字は不思議な書き順.どうでもいいと思うのだが,高校の前衛書道の先生は書き順にこだわった.確かに,ウェブの順で書くとこのようなフォームになりやすい.
トメハネを意識したところと,意識せずにズルズルと書いたところが混在しているところがぼく的.でも全体に上に上がってしまって下が寂しいので,ハンコを押したが,これも自彫.
うまく書けなかったら「あした頑張ろう」と思っていたが,まぁまぁの出来なので,これでいいことにした.