Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

ねこしんじゃった

2018-04-18 10:24:46 | 新音律
拙著「音律と音階の科学」で,ヨナ抜きソングの例として「猫踏んじゃった」をあげたのだ.その際,旧版そのままに階名をラソドミミとしたら,校正でラソミドド(ドは上のド)が正しいと指摘された.忘れていたのだが,この件は旧版出版直後の2007年に太田和孝さんから指摘されていた.

ご幼少のみぎり(戦争直後・裸足ではなを垂らしていたことだろう),これを歌っていた記憶がある.下の画像は wilipedia の「猫踏んじゃった」から転載したが,ポリフォニーの部分は歌唱力不足により,○で囲んだ下の方で歌っていた.歌詞は「猫死んじゃった」で,多分最初の3小節,せいぜい5小節くらいを繰り返しわめいていたのだと思う.

フラットがたくさんついているのは,子供が黒鍵だけで弾くため...でも楽譜なんか見ない方が,早く弾けるようになりそう.



その後1954年に伴久美子ちゃんのレコードが出たときは,こちらはすでに「猫死んじゃった」は卒業していた.しかし「踏んじゃった」という歌詞を聴いてかなり違和感があった.丘十四夫作詞とあるが,死んじゃったではまずいからと,苦心した結果だろう.おまけにやけに長い曲になっていたが,盤面には山口保治採譜編曲とある.



「猫ふんじゃった,猫ふんじゃった,猫ふんずけたぁら死んじゃった」という替え歌があるそうだ.歴史は繰り返す!

「猫死んじゃった」だけをわめいている分にはいいのだが,その後曲にはすぐにヨナ抜き音階には収まらない音(楽譜の矢印)が現れる.というわけで,新装版「音律と...」では猫踏んじゃったは姿を消す予定.
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