Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

浅ノ宮 遼 「片翼の折鶴」

2018-04-28 08:27:04 | 読書
東京創元社 (2016/11).ミステリ・フロンティアの一冊.図書館の本.

5編からなる医療ミステリ集.テレビのドクターG は,病名の同定の過程はミステリそのものだと感じさせるが,この本はあれを膨らませた感じ.

Amazon の内容紹介*****
第11回ミステリーズ! 新人賞受賞作
脳外科の最初の講義、見慣れない初老の講師は「ある患者の脳の病変が消えた。その理由を説明しなさい」と唐突に言い放つ。学生たちは数々の推論を重ねていくが一向に正解にたどり着けない。しかし、たった一人西丸豊だけが、その意外な真相を導き出す――。第11回ミステリーズ! 新人賞受賞作「消えた脳病変」を含む五編収録の医療ミステリ。現役医師が放つ、“臨床探偵"西丸豊の静かな推理。*****

匙状爪とか,抗がん剤で指紋が消えるとか,本当かどうか知らないが,いかにも現役医師作家らしい記述が散見される.
題材がもっぱら奇病なのは仕方がないかもしれない.
探偵役の医師・西丸はあまりスーパーマン.
全体に真面目過ぎて,ユーモアのかけらもないところが,いいような悪いような.

ミステリとしては「消えた脳病変」,小説としては表題作がぼく的ベスト.
新刊医療ミステリでは,知念 実希人「祈りのカルテ」の評判がいいようだ.

☆☆☆★
コメント
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